10.指頭奏法

頭も坊主に、指も坊主に。修業だ!

2021年12月 4日 (土)

ライブのご案内

これからのライブ・イベントのご案内です。

2021年

イベント=====================
2021年
12/  5(日) 立川市ギター倶楽部定期演奏会(立川)
2022年
4/17(日)     はせがわ音楽教室 第26回発表コンサート

 

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2020年12月31日 (木)

指頭奏法・実践編(3)追伸

最近FBのほうでも指頭奏法の話題が時々見られ
生徒さんにも指頭奏法を試す方が増えています。
そういえばこのブログでも
指頭奏法記事の閲覧がそこそこあったりするんですよね。

流行ってきてるかな?指頭奏法(^^)

そういえばわたしが指頭奏法を試したのは
2014年の正月からでした。
つまり、明日2021年の正月で指坊主満7年になるのですね。
いやー、時が経つのは早いというか。

そんなわけで
何となく過去記事を見直していたのですが
指頭奏法の実践編とタイトルを付けた記事は(2)まであって
あらやだ、ナント!(2)の最後は
===========================
もう少しタッチの研究を進めないといけないかな
そんな気にもなりました。

つづく
===========================
って〆てるじゃないですか!(笑)

2015年の記事でしたが、完全放置ですみませんでした(^_^;)

ということで
今さらですが「追伸」としてちょっとだけ続きを書くことにしました。

実践編(2)では爪がなくなると弦をつかむ感触が変化して
指が滑るような、つかめない状態になったこと
そこから指頭の感覚を養うために
爪と肉の境目に弦が当たるようにタッチする方法を紹介しました。

そしてそれに慣れてくると音も出るようになってくるのですが
爪と肉の境目ではやっぱり爪を当てているわけですから
指頭奏法ではもう一段深く、つまり指頭で弦をつかまないといけません。

でも、爪と肉の境目練習がうまくいっていれば
それはそんなに難しいことではないと思います。
自信をもって進んでください。

大事なのは指先で弦を掴む感触があること。
実際にクイ、クイと弦を弾く方向に押すことができること。
そしてこねくらず。そのまま(そのままですよ!)押して
弦のたわみで弦をリリースできること。
つまり深く指を入れれば弦はつかめるけれどリリースできない
指を浅く入れれば弦がつかめず上滑りしてしまうでしょう?
だからそのちょうど良いところを見つけ
百発百中(←ここ大事)でそこに当たるようにするということです。
こういうことって爪アリの時も同じですよね。
楽器をコントロールするときの最も大事なことに思います。

まあ、急がず慌てずでだんだん身についていけばよいです。

imaに関して、わたしは
…「深爪」の反対は「爪が浅い」って言うんでしょうか
割と先端まで爪が来ているのですが
深爪の人の方がどちらかというと指頭で弦を掴む感じは
得やすいような気がします。
浅爪の人はちょっと爪が伸びるとすぐ減に当たっちゃいますし
丸い手を作って弦にアプローチするとやっぱり爪が当たりやすいです。
浅爪派は十分に爪を削り落としていることが重要です。

p指に関しては2017年の記事で
完全に爪を削り落としたことを書きましたが
現在は少しだけ伸ばしています。

もちろん爪は弦に当たらないようにしているのですが
弾弦時に押される指の肉を押さえる程度の長さはあった方が
音量も音質もコントロールしやすいと感じます。

爪を使わないp指のタッチは
柔らかく軽いアポヤンドが綺麗に決まるようになります。
爪を使った「ギーーン」という音になれていると
初めは音量が無いような、もやっとした音色に感じるかもしれませんが
指も耳も慣れてくると
わたしにはこれが通常では良いバランスに思えてきました。

まあ、この辺は楽器選択にもよる部分があるかもしれませんね。
わたしはモダンギターでも比較的古いものや
オーセンティックなスタイルで作られた物を好むので
そういう楽器に対して「合う」と感じるのかもしれません。

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2019年7月 6日 (土)

指頭奏法、やってみた!

Photo_20190706145601

オカリナ製作家の森さん。

古くからのわたしの生徒さんで、

付き合いも長いかたですが

さっき森さんのブログにこんな記事を発見しました。

「爪を切る」(クリック)

やー、とうとうやってみましたか。

指頭奏法は爪弾きから転じると

最初の頃こそ「うまくいかない感」がありますが

慣れてくると結構何とかなるものです。

指頭奏法で弾くようになると

爪の悩みによるストレスが無くなります。

 

ストレスというのは・・・

元々の体質によるワシ爪やソリ爪、

薄くてすぐ欠けちゃうとか、

加齢によってもろくなったとか、

演奏会前に折れちゃったとか、

削っても形が決まらないとか、

削りすぎちゃったとか、

爪の伸ばせない仕事に就くとか。

 

それがゼロ!(^o^)丿

爪が弦に当たらないように弾くんですもんね、

当たり前と言えば当たり前。

 

これは本当に楽です。

ガット弦も上手に長持ちさせて弾けるようになりますョ。

まあ、ガットを試すかどうかは人によりますね(笑)

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2017年12月16日 (土)

p指も指頭奏法へ

Dsc01224


ギターの右指、i m a を指頭奏法に切り替えて

そろそろ満4年になりますが、

p指は爪を伸ばしていました。


いや、実は何度かはp指も試してみてはいたのです。

たいがい夜中にイメージがわいて、イケるんじゃないかと思って

バッサリとやってみるのですが

どうも、その都度うまくいかず、

p指の取り回しだけでなく

i m a 指のコントロールにも影響が出る始末で

結局ほうほうの体で爪ありに戻すということを繰り返していました。


しかし昨夜、指頭の神様から再びお告げがありました。

お告げ曰く「今度は大丈夫かも??」

語尾の「??」は少々気になるところでしたが(笑)

例によって衝動的にエイヤッと削ってしまいました。


結果はやっぱり弾きにくいのですが(笑)

年内はもうこれで困る用事もありませんし

少し慣れてみようかと思っています。


思えば古い楽器と付き合うようになって

超ローテンションもガット弦も

変な形の楽器も立奏も

初めて出会うもの(こと)に対しては

自分の方がわかっていると思わないことと

すぐに答えを出そうと思わないこと、

いわば「謙虚」と「慣れ」が結構大事だということを

ずっと学んでいるような気がします。


来年はこれでいけたらいいなあ。

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2017年10月31日 (火)

ナイロン弦とガット弦の聴き比べ A E パスカル1922年

ナイロン弦の発売は1947年のオーガスチン社が始まりと聞きます。

つまり、戦前のギターはガット弦が想定されて製作されているのですね。

そんなこともあって、1922年のギターにガット弦を張って

往年の音色を楽しんでみたいと思い、張り替えてみました 


そして、ついでと言ってはナンですが、

資料として比較できるように録画しました。


はじめがナイロン弦、2分30秒あたりからガット弦です。

ナイロン弦はオーガスチンの赤ラベル。

ガット弦はトロ社の060 071 088 とミディアムのギター用低音弦セット。

残念なのはトロ社の低音弦セットはいつ頃からかナイロン芯になってしまいました。

本来ならシルクの芯が仕様です。

ピッチは425Hzにしています。


「どちらが良いか」という視点ではなく

音色の違いを感じていただければと思います。

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2017年1月24日 (火)

ガット弦を弾こう!会

Mas1


Mas2


先日は愛器ラコートを持って茅ヶ崎はムシカアンティカ湘南(MAS)に出かけました。
建孝三先生ともお会いし、ガット弦談義、19世紀ギター談義もろもろ。
上の写真はMASの渡邉さんに撮影していただいたもの。
楽しいひと時をコーディネイトしていただき、ありがとうございます!

建先生も素晴らしいオリジナルラコートをお持ちで
こんなすごいギターがあるのならぜひガット弦をということで
いろいろ試していただいています。

多くのギタリストはガット弦を使うとその音色は気に入っても、
爪によってすぐに弦が傷んでしまうことに参ってしまって?
しばらくするとナイロン弦に戻してしまうことがままあるのですが
建先生の場合は繊細なタッチコントロールと
いわばガット弦専用のタッチを研究することで
(まだ研究過程とのことですが)割とよい感じに使えていました。

わたし自身ははガット弦を存分に使いたいばかりに
指頭奏法に転向し、
ようやっとナイロン弦も指頭で弾けるようになってきましたが
ナイロン弦を弾く爪を持ってガットも弾ける
ハイブリッドなテクニックもきっと存在するのだと思います。

アグアドは爪を使って弾いていたともいいますし
ガット弦使用に際して爪のあるなし(爪を当てるか当てないか)は
どちらもアリなのでしょう。

大事なのは、ナイロン弦を弾くようにガット弦を弾いてはダメだ、
ということなんですねえ。
建先生の様子を拝見して、改めて思いを強くしました。

あと、19世紀ギターの音色はやっぱりガット弦がデフォルトです!
ナイロンともカーボンともナイルガットとも違う、
深みとともにカラフルな音色を持った本来の音がそこに浮かび上がりました。

あ~、爪奏法と指頭奏法で「二人の友」を弾いてみたい!と
心に強く思いました(^o^)丿

ここMASではトロというイタリアのメーカーのガット弦で
ギター用のセットが用意されていています。
低音弦はノーマルとライトの2種があり
高音弦は微妙なゲージも相談に乗ってもらえるので
サバレスやアクイラのセット弦よりもライトな
19世紀ギター向けの組み合わせも割と手軽に用意してもらえます。

ガットを試してみたいけど個人輸入はハードル高いし
どんなゲージを張ったらいいかわからないし・・・
なんて方はぜひ問い合わせてみてください(^o^)丿

HP:http://www.coastaltrading.biz/

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2016年1月19日 (火)

クラシックギターにガット弦を張るはなし

先日、いつもガット弦でお世話になっている
ムシカアンティカ湘南のHPを眺めていたら
掲示板に新規の話題として
「ギターで弾くリアルガット弦」
というコーナーが新設されていました。

で、さっそく記事を書いてみました。
上記タイトルをクリックで掲示板に飛べるようにしましたが
わたしの書いた記事はこのブログの「弦のはなし」「指頭奏法」ともリンクするので
こちらにも転記しておきます。(少し編集しました)

==============================
普通のクラシックギターにガット弦を張るというのは
わたし自身も過去に何度か試し、
現在も一部のギターでそのようにしています。

考えてみれば
戦前のギターはガット弦の時代にあたりますし
あるいはオーセンティックなトーレスモデルやハウザー1世モデルなどでしたら
当然オリジナルの楽器はガット弦だったわけですから
(結果的に気にいるかどうかはともかくとして)
それらの製作された頃に想定されていた音色を体験してみるのは
とても面白いことだと思います。

事実、わたしもやってみてとても興味深く感じました。
ちなみにわたしはいくつかの楽器に試したのち
現在いわゆるクラシック(モダン)ギターはとしては
トルナボスの入ったトーレスモデル(2004年アメリカ)に
ガットを張っていますが、渋く深い音色がして気に入っています。

閑話休題。。。

ガット弦を試すに当たっては痛い経験をした先人として??
一つアドバイスを書いておきます。

大概のクラシックギターでは初めてガットを張ると
ナットのエッジによって弦が切れたり削れてしまったりします。

・・・文章で書きにくいですが頑張ります。。。(^_^;)

ナットの溝の中はだいたい大丈夫なのですが
溝の入り口と出口の部分は鋭角になっている場合が多いので
そこにガット弦が当たると
スクレイパーで削られるように弦が傷んでしまうのです。
軽くでよいので、紙やすりなどで面取りをするとよいです。

ガット弦は単価が高いので
張ってすぐに傷んだり切れたりすると
心も痛んだり切れたりしますからねえ(笑)

切れるといえばガット弦はテンションをあげると切れやすくなります。
逆に低めのテンションでも結構音になりますし、
思いのほかそれで良い音がしたりしますから
初めは1音下げ(A=392、つまり440でいうところの1弦D)くらいで試し
調子を見ながらもう少し上げてみるとか
そんな風に進むとよいと思います。

ナイロン弦に慣れた我々は
弦は強いものと思っていて意外と雑な扱いをしています。
ですが弦はもともと痛んだり切れたりするもので
昔の人は様子を見ながら丁寧に扱っていたと想像します。

爪もナイロン弦を扱う時のように鋭いエッジを押しあてるようにタッチすれば
たちどころに繊維が切れ、ささくれがおこり
音の劣化を促進し、弾きにくくなります。

とは言え、そういうことも含めて試行錯誤というか経験ですから
興味を持たれた方はあまり怖がらずに?
鷹揚に構えていろいろ試してみるのが面白いですよ!

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2015年12月23日 (水)

指頭奏法・実践編(2)

指頭奏法の記事、しばらく間が空いてしまいましたが
また続けてみます。

指頭奏法の場合、爪は伸ばさないように処理しますが
爪って短くするとき「切る」って言いますよね。
ですが、実際は削り落とすのが正解です。
経験的には左爪は少し粗目の棒状というか板状というか
金属などでできた爪用ヤスリ(化粧品屋さんで売っているもの)
などが使いやすいのですが、
弾く方の爪は紙やすりで丸く仕上げる方が感触が良いです。

わたしの場合、右爪はまず
ギタリスト御用達のタミヤフィニッシングペーパーの
180番でおおむね削り、削った後のざらつきを均すために
600番で仕上げます。
爪を伸ばさないので爪が出ている部分を削り落とすだけで
形にこだわることもなく、
ゴリゴリゴリ(180番)&シュシュシュ(600番)。それでおしまい。
楽になりました~(笑)

爪アリで弾いていたときは
資生堂の金属爪ヤスリで形を整え
指先からの爪の飛び出し量をコンマ何ミリという単位で調整し
2000番や革などで蛍光灯が映るほど磨きこんでいましたが
今となっては爪アリ時代、恐ろしく神経を使って
研ぐように仕上げていたのが不思議な感じです。

さて、弾き方の続きですが

爪を落としてしまうとどうしても初めは弦がつかみにくくなります。
爪アリのときは弦に指がタッチした際に
爪と肉が同時に弦に触れるようにするわけですが
この時、爪が弦を押さえてくれる役割っていうのが
意外と大きいのです。
爪を落とすとそれをすぐに感じます。

逆に言えばこれまで永年
爪の飛び出し量の分を考慮しながら
タッチの深さやその感覚を調整していたわけですから
その分がないことに身体が戸惑うということでしょう。

まあ、感覚的には指先で弦がすべってしまうのです。
(指先で)掴めない感じ。
掴めていないから弦をリリースする~発音という
一連の流れに進めないエラーが頻発しました。
結果的にどうなるかというと
思ったタイミングに音が出なかったり
指が空振りして思った音量が出せなかったり
あるときは深く当たりすぎて弦を押すだけでリリースできなかったり
なんていうんでしょうねえ、腰砕けってやつです(笑)。

指に引っかかりのあるガット弦でもその調子ですから
表面がツルツルしたナイロン弦ではなおさらひどかったです。

レッスンの時は主にナイロン弦装着の普通のギターを使いますから
生徒さん達には「あれ、先生最近音が出てないな」とか
「弾きにくそうにしてる」とか思われていたかもしれませんね(^_^;)

でもそういう時は・・・我慢が大事かな(笑)
指坊主は修行の道ですから!
もちろん考えることも必要ですが。

いろいろ試行錯誤しましたが
そんな中で一つうまくいく方法を見つけました。
それは・・・

爪と肉の境目のところを使って弦をとらえる
ということ。

爪アリで弾くとき、爪と肉が同時に弦にタッチする
ということはさっき書きましたが
その爪を短くしていくと、
爪を弦に当てようと、どんどん指は関節を曲げ
丸い手(猫の手?)で弾くようになっていきます。
その調子で爪なしに持ち込むようなイメージで
爪と肉の境目のところに弦が当たるようにして
というか、そこに乗せるような感じでクイと押す。
そうすると弦が若干押されて、
そのたわみで指が抜ける→発音という感じ。
もちろん、基本はアルアイレです。
(アポヤンドについては後回し)

これは案外よい結果を出しました。
慣れてくると割と安定して良い音が出ます。
技術的にもそんなに複雑ではないし
表面版と平行に弦を振動させるという方向にもかなっています。
ナイロン弦でもだんだん弦をつかめるようになってきました。

この弾き方を一時期かなり研究していましたので
その頃、指頭奏法の弾き方に関する質問を受けたり、
話題にしたりなどそんな話をした方には
「今はこうやっている」的に紹介したこともありました。
そうそう、このやり方でたくさん弾くと
爪と肉の境目のところが痛痒くなりました(^_^;)

ただ、この弾き方(タッチ)は
やっぱり爪に頼っているのですよね。
爪を削ってすぐに弾いている時は良いのですが
少しでも伸びてくると弦に当たるし、当たればガット弦も痛みます。

やっぱりこれでは指頭とは言えないかなぁ。
もう少しタッチの研究を進めないといけないかな
そんな気にもなりました。

つづく

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2015年4月 7日 (火)

アクイラ:ナイルガット弦

そろそろ普段使いのモダンギターの弦交換の時期が来ました。
いつもはプロアルテのノーマルテンション高音弦に
サバレスのコラムかカンティガのノーマル、
あるいはハードの低音弦を合わせていますが
今回はナイルガットの弦を張ってみようと思いました。

指頭奏法にツルツルのナイロン弦は
まあ、慣れもあるのですが若干つかみにくく
そういえばナイルガットという手もあったかぁ!と
そこに気づくのに1年以上かかりました 

弦はずっと前から持っていたのに。。。

ま、なにはともあれ。
Dsc00109

ナイルガットとはイタリアのアクイラ社が開発した弦で
化学合成ながら、ガットの比重と手触りを追及した製品です。

弦楽器の場合、
音程・弦長・張力・弦の比重が相互関係にあります。

つまり、ナイロンはガットより比重が軽く
カーボンナイロンはガットより比重が重いため
同じ弦長・同じ音程で同じ張力を得るためには
ナイロンだとガットより太い線を
カーボンだとガットより細い線を選ぶことになります。
それがナイルガットなら同じ太さになるから
ガットのイメージに近いということですね。

手触りの方は少しカサカサ、さらさらしています。
本物のガットとはまあちょっと違いますが
言いたいことはよくわかります(笑)

アクイラ社のナイルガットシリーズのラインナップは
 ※あ、ここはわたしの理解なので違ったら訂正します。。。

モダンギター用が
「ペルラ」 ノーマル/ハード
高音弦は白色だがカサカサしていないナイロン弦、
(以前は普通の透明ナイロン弦でした)
低音弦はナイルガットのコアにメッキの銅線巻き
つまり、ガット弦は意識しない普通の人向け

「アルケミア」 ノーマル/ハード
高音弦がナイルガット弦
低音弦はナイルガットのコアに純銀線巻き
ナイルガットによるガット弦風の感触・音色を期待したい人向け

「アラバストロ」 ノーマル/ハード
高音弦がアルケミアと同じナイルガット弦
低音弦はペルラと同じ巻き線
アルケミアは純銀巻きで高価だから普通のやつでという人向け

の計3銘柄6種類。

そしてアラバストロと同じ組み合わせで少しテンションを下げたもので
20世紀初頭のイメージしたという「アンブラ900」
19世紀ギターをイメージしさらにテンションを下げた「アンブラ800」があります。
(テンションを下げるというのは、より細い弦をセットするという意味です)

ただまあ、現実的には
アクイラ社の設定はわたしにとっては全体に少しテンションが高めの傾向で
モダン楽器用はともかくとして
ヒストリカルな楽器にはちょっときつく感じます。

今回は弦長625ミリのモダンギターにアンブラ900を張ってみました。


Dsc00110

高音弦を計ってみると
1弦 0.66
2弦 0.82
3弦 0.98
でした。

ただこの弦、張るとものすごく伸びるので
演奏時はもう少し細くなっているでしょう。

とりあえず張った直後の感想を書いておくと
高音弦は指紋とこすれて少しカサカサ言います。
低音弦は新品ぽい金属音がなく・・・鳴らなくなった感じ(笑)?
低い成分が割と強めに出て落ち着いた響きなので
このあたりは奏者によって好き嫌いはわかれるでしょう。
わたしはそんなに嫌いではありません。

指頭奏法的にはガット弦の感触とは違いますが
ナイロン弦よりは確かに音を出しやすいように感じます。
それはツルツルのナイロン弦が(滑るから)グッと掴みたくなるのに対して
やっぱり指との摩擦があることで
指と弦の引っかかり具合をコントロールしやすいからでしょう。
軽くひっかけて弾くなんていうことができるということです。
この辺は指頭奏法のはなしがもう少し進んだら書きたいと思っています。

テンションはできるならもう少し下げたいので
これで調子良さそうなら次回はアンブラ800を試してみましょう。

全体にはそんなに悪い感じもしないのですが
ポイントはこの人工的なカサカサをどう感じるかですねえ。
リアルガット弦を使わないなら
この指にかかってくる感じは現状唯一無二ともいえるわけですが。


Dsc00113

しばらく張って、また新たに感じるところがあれば
この後に追記します。

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2015年4月 6日 (月)

指頭奏法・実践編(1)

これまでは指頭奏法をやってみようと思ったきっかけについて
少し書いてきましたが、
ここからはどういう風にアプローチしているか
そしてやってみての感想などを書いてみようかなと思っています。

いずれにしても、「これが正解だ」というようなものではなく
いろいろトライしてみたメモのようなものです。

まず今回の指頭奏法は主にガット弦を張った19世紀ギターを
うまく鳴らすことができるようになりたい
そのうえでモダンのナイロン弦にも対応したいというのがねらいなので
とりあえずあまりアポヤンドのことは考えすぎないようにしました。

==========================

19世紀ギターは指板が表面版と面一(つらいち)なものなどもおおく
表面盤上に指板があるものであっても
現代のギターのようには厚みがありません。

なので右手がタッチするブリッジ近辺でも
あまり弦高が高くありません。

これは当時一般的にやられていたという
右手の小指を付ける奏法には都合が良かったことでしょう。
まあ、卵が先か鶏が先かわかりませんから
そうやって弾きやすいようにするために
ブリッジ周りの弦高が低くなるように作っているのかもしれません。

余談ですが
指板と表面版が面一の楽器は
フレットが表面版にかかる13フレットから先で
急激にサスティーンがなくなります。
その部分を良く鳴らしてやるためには
フレットを表面版の振動から隔離してやらなくてはいけないようで
そのために表面版に指板を張り付ける方法は効果的だったようです。

つまり、
19世紀ギター黄金期の大半の曲・・・普通の曲?は
12フレット以内で演奏できるものばかりでしたから
右手が弾きやすい面一モデルが良かったのですが
もっと上まで弾きたいという要求については
弦高が上がって多少右手が弾きにくくても指板付が選ばれた
という感じなんでしょうか。

さて、話を戻して
弦高が低い19世紀ギターでは
タッチ時よりリリース後により深く指が入り込むような
押し込むアポヤンドをすると
指が表面版に達して叩いてしまうということもありますし
張力が弱く、弦高が低い調整では
弦の縦振動はビレやすいのもありますし
音色的にもボワンと飽和した音になって
メロディを横につないでいくには
あまり使いやすい音とは思えませんでした。

楽器そのものも音量のピークよりも
感度の良さに振って作られていますから
こういう楽器の性能を引き出すには
表面版に対して平行に振動させるように弾く
ということが大切だろうと考えました。

アルアイレで弦を横に押す。
これがまずテーマでした。

20150406220435

つづく

※あ、弦を上に引っ張り上げるように弾くのは論外ですからね!

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