10.指頭奏法

頭も坊主に、指も坊主に。修業だ!

2017年1月24日 (火)

ガット弦を弾こう!会

Mas1


Mas2


先日は愛器ラコートを持って茅ヶ崎はムシカアンティカ湘南(MAS)に出かけました。
建孝三先生ともお会いし、ガット弦談義、19世紀ギター談義もろもろ。
上の写真はMASの渡邉さんに撮影していただいたもの。
楽しいひと時をコーディネイトしていただき、ありがとうございます!

建先生も素晴らしいオリジナルラコートをお持ちで
こんなすごいギターがあるのならぜひガット弦をということで
いろいろ試していただいています。

多くのギタリストはガット弦を使うとその音色は気に入っても、
爪によってすぐに弦が傷んでしまうことに参ってしまって?
しばらくするとナイロン弦に戻してしまうことがままあるのですが
建先生の場合は繊細なタッチコントロールと
いわばガット弦専用のタッチを研究することで
(まだ研究過程とのことですが)割とよい感じに使えていました。

わたし自身ははガット弦を存分に使いたいばかりに
指頭奏法に転向し、
ようやっとナイロン弦も指頭で弾けるようになってきましたが
ナイロン弦を弾く爪を持ってガットも弾ける
ハイブリッドなテクニックもきっと存在するのだと思います。

アグアドは爪を使って弾いていたともいいますし
ガット弦使用に際して爪のあるなし(爪を当てるか当てないか)は
どちらもアリなのでしょう。

大事なのは、ナイロン弦を弾くようにガット弦を弾いてはダメだ、
ということなんですねえ。
建先生の様子を拝見して、改めて思いを強くしました。

あと、19世紀ギターの音色はやっぱりガット弦がデフォルトです!
ナイロンともカーボンともナイルガットとも違う、
深みとともにカラフルな音色を持った本来の音がそこに浮かび上がりました。

あ~、爪奏法と指頭奏法で「二人の友」を弾いてみたい!と
心に強く思いました(^o^)丿

ここMASではトロというイタリアのメーカーのガット弦で
ギター用のセットが用意されていています。
低音弦はノーマルとライトの2種があり
高音弦は微妙なゲージも相談に乗ってもらえるので
サバレスやアクイラのセット弦よりもライトな
19世紀ギター向けの組み合わせも割と手軽に用意してもらえます。

ガットを試してみたいけど個人輸入はハードル高いし
どんなゲージを張ったらいいかわからないし・・・
なんて方はぜひ問い合わせてみてください(^o^)丿

HP:http://www.coastaltrading.biz/

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2016年1月19日 (火)

クラシックギターにガット弦を張るはなし

先日、いつもガット弦でお世話になっている
ムシカアンティカ湘南のHPを眺めていたら
掲示板に新規の話題として
「ギターで弾くリアルガット弦」
というコーナーが新設されていました。

で、さっそく記事を書いてみました。
上記タイトルをクリックで掲示板に飛べるようにしましたが
わたしの書いた記事はこのブログの「弦のはなし」「指頭奏法」ともリンクするので
こちらにも転記しておきます。(少し編集しました)

==============================
普通のクラシックギターにガット弦を張るというのは
わたし自身も過去に何度か試し、
現在も一部のギターでそのようにしています。

考えてみれば
戦前のギターはガット弦の時代にあたりますし
あるいはオーセンティックなトーレスモデルやハウザー1世モデルなどでしたら
当然オリジナルの楽器はガット弦だったわけですから
(結果的に気にいるかどうかはともかくとして)
それらの製作された頃に想定されていた音色を体験してみるのは
とても面白いことだと思います。

事実、わたしもやってみてとても興味深く感じました。
ちなみにわたしはいくつかの楽器に試したのち
現在いわゆるクラシック(モダン)ギターはとしては
トルナボスの入ったトーレスモデル(2004年アメリカ)に
ガットを張っていますが、渋く深い音色がして気に入っています。

閑話休題。。。

ガット弦を試すに当たっては痛い経験をした先人として??
一つアドバイスを書いておきます。

大概のクラシックギターでは初めてガットを張ると
ナットのエッジによって弦が切れたり削れてしまったりします。

・・・文章で書きにくいですが頑張ります。。。(^_^;)

ナットの溝の中はだいたい大丈夫なのですが
溝の入り口と出口の部分は鋭角になっている場合が多いので
そこにガット弦が当たると
スクレイパーで削られるように弦が傷んでしまうのです。
軽くでよいので、紙やすりなどで面取りをするとよいです。

ガット弦は単価が高いので
張ってすぐに傷んだり切れたりすると
心も痛んだり切れたりしますからねえ(笑)

切れるといえばガット弦はテンションをあげると切れやすくなります。
逆に低めのテンションでも結構音になりますし、
思いのほかそれで良い音がしたりしますから
初めは1音下げ(A=392、つまり440でいうところの1弦D)くらいで試し
調子を見ながらもう少し上げてみるとか
そんな風に進むとよいと思います。

ナイロン弦に慣れた我々は
弦は強いものと思っていて意外と雑な扱いをしています。
ですが弦はもともと痛んだり切れたりするもので
昔の人は様子を見ながら丁寧に扱っていたと想像します。

爪もナイロン弦を扱う時のように鋭いエッジを押しあてるようにタッチすれば
たちどころに繊維が切れ、ささくれがおこり
音の劣化を促進し、弾きにくくなります。

とは言え、そういうことも含めて試行錯誤というか経験ですから
興味を持たれた方はあまり怖がらずに?
鷹揚に構えていろいろ試してみるのが面白いですよ!

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2015年12月23日 (水)

指頭奏法・実践編(2)

指頭奏法の記事、しばらく間が空いてしまいましたが
また続けてみます。

指頭奏法の場合、爪は伸ばさないように処理しますが
爪って短くするとき「切る」って言いますよね。
ですが、実際は削り落とすのが正解です。
経験的には左爪は少し粗目の棒状というか板状というか
金属などでできた爪用ヤスリ(化粧品屋さんで売っているもの)
などが使いやすいのですが、
弾く方の爪は紙やすりで丸く仕上げる方が感触が良いです。

わたしの場合、右爪はまず
ギタリスト御用達のタミヤフィニッシングペーパーの
180番でおおむね削り、削った後のざらつきを均すために
600番で仕上げます。
爪を伸ばさないので爪が出ている部分を削り落とすだけで
形にこだわることもなく、
ゴリゴリゴリ(180番)&シュシュシュ(600番)。それでおしまい。
楽になりました~(笑)

爪アリで弾いていたときは
資生堂の金属爪ヤスリで形を整え
指先からの爪の飛び出し量をコンマ何ミリという単位で調整し
2000番や革などで蛍光灯が映るほど磨きこんでいましたが
今となっては爪アリ時代、恐ろしく神経を使って
研ぐように仕上げていたのが不思議な感じです。

さて、弾き方の続きですが

爪を落としてしまうとどうしても初めは弦がつかみにくくなります。
爪アリのときは弦に指がタッチした際に
爪と肉が同時に弦に触れるようにするわけですが
この時、爪が弦を押さえてくれる役割っていうのが
意外と大きいのです。
爪を落とすとそれをすぐに感じます。

逆に言えばこれまで永年
爪の飛び出し量の分を考慮しながら
タッチの深さやその感覚を調整していたわけですから
その分がないことに身体が戸惑うということでしょう。

まあ、感覚的には指先で弦がすべってしまうのです。
(指先で)掴めない感じ。
掴めていないから弦をリリースする~発音という
一連の流れに進めないエラーが頻発しました。
結果的にどうなるかというと
思ったタイミングに音が出なかったり
指が空振りして思った音量が出せなかったり
あるときは深く当たりすぎて弦を押すだけでリリースできなかったり
なんていうんでしょうねえ、腰砕けってやつです(笑)。

指に引っかかりのあるガット弦でもその調子ですから
表面がツルツルしたナイロン弦ではなおさらひどかったです。

レッスンの時は主にナイロン弦装着の普通のギターを使いますから
生徒さん達には「あれ、先生最近音が出てないな」とか
「弾きにくそうにしてる」とか思われていたかもしれませんね(^_^;)

でもそういう時は・・・我慢が大事かな(笑)
指坊主は修行の道ですから!
もちろん考えることも必要ですが。

いろいろ試行錯誤しましたが
そんな中で一つうまくいく方法を見つけました。
それは・・・

爪と肉の境目のところを使って弦をとらえる
ということ。

爪アリで弾くとき、爪と肉が同時に弦にタッチする
ということはさっき書きましたが
その爪を短くしていくと、
爪を弦に当てようと、どんどん指は関節を曲げ
丸い手(猫の手?)で弾くようになっていきます。
その調子で爪なしに持ち込むようなイメージで
爪と肉の境目のところに弦が当たるようにして
というか、そこに乗せるような感じでクイと押す。
そうすると弦が若干押されて、
そのたわみで指が抜ける→発音という感じ。
もちろん、基本はアルアイレです。
(アポヤンドについては後回し)

これは案外よい結果を出しました。
慣れてくると割と安定して良い音が出ます。
技術的にもそんなに複雑ではないし
表面版と平行に弦を振動させるという方向にもかなっています。
ナイロン弦でもだんだん弦をつかめるようになってきました。

この弾き方を一時期かなり研究していましたので
その頃、指頭奏法の弾き方に関する質問を受けたり、
話題にしたりなどそんな話をした方には
「今はこうやっている」的に紹介したこともありました。
そうそう、このやり方でたくさん弾くと
爪と肉の境目のところが痛痒くなりました(^_^;)

ただ、この弾き方(タッチ)は
やっぱり爪に頼っているのですよね。
爪を削ってすぐに弾いている時は良いのですが
少しでも伸びてくると弦に当たるし、当たればガット弦も痛みます。

やっぱりこれでは指頭とは言えないかなぁ。
もう少しタッチの研究を進めないといけないかな
そんな気にもなりました。

つづく

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2015年4月 7日 (火)

アクイラ:ナイルガット弦

そろそろ普段使いのモダンギターの弦交換の時期が来ました。
いつもはプロアルテのノーマルテンション高音弦に
サバレスのコラムかカンティガのノーマル、
あるいはハードの低音弦を合わせていますが
今回はナイルガットの弦を張ってみようと思いました。

指頭奏法にツルツルのナイロン弦は
まあ、慣れもあるのですが若干つかみにくく
そういえばナイルガットという手もあったかぁ!と
そこに気づくのに1年以上かかりました coldsweats01

弦はずっと前から持っていたのに。。。

ま、なにはともあれ。
Dsc00109

ナイルガットとはイタリアのアクイラ社が開発した弦で
化学合成ながら、ガットの比重と手触りを追及した製品です。

弦楽器の場合、
音程・弦長・張力・弦の比重が相互関係にあります。

つまり、ナイロンはガットより比重が軽く
カーボンナイロンはガットより比重が重いため
同じ弦長・同じ音程で同じ張力を得るためには
ナイロンだとガットより太い線を
カーボンだとガットより細い線を選ぶことになります。
それがナイルガットなら同じ太さになるから
ガットのイメージに近いということですね。

手触りの方は少しカサカサ、さらさらしています。
本物のガットとはまあちょっと違いますが
言いたいことはよくわかります(笑)

アクイラ社のナイルガットシリーズのラインナップは
 ※あ、ここはわたしの理解なので違ったら訂正します。。。

モダンギター用が
「ペルラ」 ノーマル/ハード
高音弦は白色だがカサカサしていないナイロン弦、
(以前は普通の透明ナイロン弦でした)
低音弦はナイルガットのコアにメッキの銅線巻き
つまり、ガット弦は意識しない普通の人向け

「アルケミア」 ノーマル/ハード
高音弦がナイルガット弦
低音弦はナイルガットのコアに純銀線巻き
ナイルガットによるガット弦風の感触・音色を期待したい人向け

「アラバストロ」 ノーマル/ハード
高音弦がアルケミアと同じナイルガット弦
低音弦はペルラと同じ巻き線
アルケミアは純銀巻きで高価だから普通のやつでという人向け

の計3銘柄6種類。

そしてアラバストロと同じ組み合わせで少しテンションを下げたもので
20世紀初頭のイメージしたという「アンブラ900」
19世紀ギターをイメージしさらにテンションを下げた「アンブラ800」があります。
(テンションを下げるというのは、より細い弦をセットするという意味です)

ただまあ、現実的には
アクイラ社の設定はわたしにとっては全体に少しテンションが高めの傾向で
モダン楽器用はともかくとして
ヒストリカルな楽器にはちょっときつく感じます。

今回は弦長625ミリのモダンギターにアンブラ900を張ってみました。


Dsc00110

高音弦を計ってみると
1弦 0.66
2弦 0.82
3弦 0.98
でした。

ただこの弦、張るとものすごく伸びるので
演奏時はもう少し細くなっているでしょう。

とりあえず張った直後の感想を書いておくと
高音弦は指紋とこすれて少しカサカサ言います。
低音弦は新品ぽい金属音がなく・・・鳴らなくなった感じ(笑)?
低い成分が割と強めに出て落ち着いた響きなので
このあたりは奏者によって好き嫌いはわかれるでしょう。
わたしはそんなに嫌いではありません。

指頭奏法的にはガット弦の感触とは違いますが
ナイロン弦よりは確かに音を出しやすいように感じます。
それはツルツルのナイロン弦が(滑るから)グッと掴みたくなるのに対して
やっぱり指との摩擦があることで
指と弦の引っかかり具合をコントロールしやすいからでしょう。
軽くひっかけて弾くなんていうことができるということです。
この辺は指頭奏法のはなしがもう少し進んだら書きたいと思っています。

テンションはできるならもう少し下げたいので
これで調子良さそうなら次回はアンブラ800を試してみましょう。

全体にはそんなに悪い感じもしないのですが
ポイントはこの人工的なカサカサをどう感じるかですねえ。
リアルガット弦を使わないなら
この指にかかってくる感じは現状唯一無二ともいえるわけですが。


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しばらく張って、また新たに感じるところがあれば
この後に追記します。

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2015年4月 6日 (月)

指頭奏法・実践編(1)

これまでは指頭奏法をやってみようと思ったきっかけについて
少し書いてきましたが、
ここからはどういう風にアプローチしているか
そしてやってみての感想などを書いてみようかなと思っています。

いずれにしても、「これが正解だ」というようなものではなく
いろいろトライしてみたメモのようなものです。

まず今回の指頭奏法は主にガット弦を張った19世紀ギターを
うまく鳴らすことができるようになりたい
そのうえでモダンのナイロン弦にも対応したいというのがねらいなので
とりあえずあまりアポヤンドのことは考えすぎないようにしました。

==========================

19世紀ギターは指板が表面版と面一(つらいち)なものなどもおおく
表面盤上に指板があるものであっても
現代のギターのようには厚みがありません。

なので右手がタッチするブリッジ近辺でも
あまり弦高が高くありません。

これは当時一般的にやられていたという
右手の小指を付ける奏法には都合が良かったことでしょう。
まあ、卵が先か鶏が先かわかりませんから
そうやって弾きやすいようにするために
ブリッジ周りの弦高が低くなるように作っているのかもしれません。

余談ですが
指板と表面版が面一の楽器は
フレットが表面版にかかる13フレットから先で
急激にサスティーンがなくなります。
その部分を良く鳴らしてやるためには
フレットを表面版の振動から隔離してやらなくてはいけないようで
そのために表面版に指板を張り付ける方法は効果的だったようです。

つまり、
19世紀ギター黄金期の大半の曲・・・普通の曲?は
12フレット以内で演奏できるものばかりでしたから
右手が弾きやすい面一モデルが良かったのですが
もっと上まで弾きたいという要求については
弦高が上がって多少右手が弾きにくくても指板付が選ばれた
という感じなんでしょうか。

さて、話を戻して
弦高が低い19世紀ギターでは
タッチ時よりリリース後により深く指が入り込むような
押し込むアポヤンドをすると
指が表面版に達して叩いてしまうということもありますし
張力が弱く、弦高が低い調整では
弦の縦振動はビレやすいのもありますし
音色的にもボワンと飽和した音になって
メロディを横につないでいくには
あまり使いやすい音とは思えませんでした。

楽器そのものも音量のピークよりも
感度の良さに振って作られていますから
こういう楽器の性能を引き出すには
表面版に対して平行に振動させるように弾く
ということが大切だろうと考えました。

アルアイレで弦を横に押す。
これがまずテーマでした。

20150406220435

つづく

※あ、弦を上に引っ張り上げるように弾くのは論外ですからね!

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2015年4月 3日 (金)

指頭奏法のはなし(3)

Dsc01270


完全に指頭奏法にしたのが2014年の正月からですが
その以前はというと
セパレート的に指頭奏法と爪有奏法を行ったり来たりしていました。

つまり、
今度の演奏会が古楽器ギター(ガット弦)だったら爪を削り落とし
モダンギター(ナイロン弦)だったら爪を伸ばし成型するということです。

それが成立したのは
もともとわたしが爪を短く整えて弾くスタイルだったからと思います。

まあ、世の中にはいろいろな流派や弾き方があるので
これもまた一概には言えませんが,、大まかに言うと

爪有奏法の場合、タッチの際爪のみではなく
爪と指頭部分の肉が同時に弦に当たるようにするのが一般的ですから
爪を長くする人は指を少し伸ばす傾向にありアポヤンドも増え
爪を短くする人は写真のような指を曲げ丸い手(猫の手?)で弾くようになり
アルアイレが多いという傾向があるように思います。

19世紀ギターに張ったガット弦を指頭で弾く場合も
弦を表面版に対して直角に押し込むようなアポヤンドは使わず
弦が表面版と平行に振動させるようなつもりでアルアイレする方が
断然よい結果を示しますから、
基本的な構え、手の形はあまり変えずにスイッチできました。


この時期指頭で弾いて感じたことは・・・

弦をリリースする瞬間まで弦にさわっていられるというのは気持ちが良い

特にガット弦を押してたわむ感じをコントロールして発音や音色を作るのは楽しい

ナイロン弦はツルツルすべって指先でつかみにくい

けれどナイロン弦でもちゃんと指先でつかめればよい発音が作れる

ナイロン弦の張りの強いものを弾き続けると指頭が擦れて痛くなる

指頭弾きからしばらくして、爪が少し伸びてきたある瞬間、
ナイロン弦を弾くのにものすごく丁度良く感じるときがある

ただ、どうも爪の有り無しをスイッチすると
指頭奏法がいまいちしっくりこない感じがありました。
ここはひとつ、腰を据えて指頭でやってみないと慣れていかないな。
そんな思いが浮かんだのでした。

何かを試してみてあまりうまくいかない時
すぐに結論を出してやめてしまうというのもありますが
まあ、少し我慢して慣れてみるというのも一つの方法です。

古楽器ギターに関しては今まで
慣れることで先に進むことができた経験が多かったのと
弦に最後までさわるというのが大変魅力的だったことで
いよいよ「指頭奏法に慣れよう」というマイキャンペーンがスタートしたのでした。

つづく

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2015年4月 2日 (木)

指頭奏法のはなし(2)

130427_001

そもそも、指頭奏法を試そうと思ったきっかけは
いくつかの古楽器ギターに張ったガット弦です。

まあ、昔からガット弦でも爪弾きだった人もいたのですから
うまいやり方もあったのかもしれませんが
それまでのわたしの爪(と肉)を使ったタッチでは弦の傷みが早く、
とにかく何とかしたいという思いが募った結果ということです。

ガット弦を爪弾きするのも
弦が傷んでいなければ結構良い音がしますし
弾きにくいというようなこともありませんでした。

ただ、わたしの爪の整形ははじめ結構エッジをしっかり作っていたので
それではあっという間に弦が傷つき削れてしまいました。

20150402013749

次になるべく丸くツルツルに仕上げてみると
これは案外使える方法ではありました。
ガット弦を爪で弾こうとするなら
この方向なんだろうなあと今も思っています。

ただまあやっぱり、
常に神経質にツルツルを維持するのも大変ですし
それを少しでも怠るとやはり弦が傷んできます。

細かくささくれ、荒れた表面を持ったガット弦は
指との摩擦も多くなって引っかかる感じになります。
端的に言って弾きにくいのです。

それを緩和するために
指先にリップクリームを塗ったりすると一時的には良いのですが、
クリームが弦に一定量付着すると
壊れたのか!?と思うほど全く音が出なくなりました。
(弦についたクリームをティッシュでふき取ることで戻ります)

ささくれを何とかするために
セラックニスをティッシュや綿にしみこませて
弦を拭くことも試してみましたが
これは一定の効果がありました。

つづく

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2015年4月 1日 (水)

指頭奏法のはなし(1)

Dsc00079


現代ギターの今月号(2015年4月)に
竹内太郎さんの文章で「指頭奏法のススメ」という記事が出ていました。

これから流行るのかな?

実はわたしは昨年2014年の正月から
指頭、つまり爪を落として弾くようにしています。

指頭奏法はいいところがいっぱいあるのですが
実践となると思ったようにいかないことも多々あり
やはり試行錯誤の連続だったりします。

なかなか周囲にそういうアプローチの人もいないので
相談する相手もいなかったりなど
どうしても実践的な情報が少ないこともあって
試行錯誤は案外孤独な研究となったりするわけですが

まあ、せっかく現代ギターに指頭奏法の話が出ましたから
わたしも少し指頭奏法の話というか
それにまつわる試行錯誤の話でも書いてみようかなと思います。


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