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2006年2月12日 (日)

バウアーリュートギター 1880年頃

RIMG0251

リュートはルネサンス・バロック時代の花形撥弦楽器。洋梨を半分に割ったようなボディを持っていて複弦(2本で1対)で6〜14コースくらいまで?とにかく今の6弦ギターからすれば、やたらたくさんの弦がついている。大きさも地域や時代や用途によって様々。調弦も然り。そんな楽器なのですが、音楽がバロックから古典に向かうにつれて次第に使われることが少なくなっていったようです。

そういうわけでこの楽器。昔のリュートがこういう形で残った・・・と言えなくもありませんが、もうラコートのようなギターはあった時代なわけですから、19世紀当時の「レトロ趣味」的楽器として捉えたほうが良いでしょうね。ドイツ・オーストリアあたりを中心に20世紀の初頭くらいまでは作られていたようです。ただ当時“リュート”といえばこの楽器を指しているフシがあって「19世紀リュート」とは言ってもいいかもしれません。弦の数が多いものも作られていたようです。珍しいといえば珍しい楽器ではあるのですが、あのハウザー1世も作っていたし当時はそこまで変わった楽器でもなかったのでしょう。ブリームもDVDの中ではじめてのリュートはリュートギターを改造したものだと語っていました。

レパートリーは機能がギターなので基本的にギターと同様と考えていいと思いますが、19〜20世紀初頭の作曲家がリュートを指定していたらまずこの楽器だと思います。ギターとリュートギターを弾きわけるのであればやはりレトロなモノを弾きたいところ。あと民謡とかも味わい深い感じになります。また当時に「リュートギター教本」なるものも出ていたようで、実物を見たことはないのですが、中身をみると「ギター教本と変わらない」とか。。。バッハのリュート曲(アレンジ)などもこれでアプローチしていたようです。自分はというともう少し自由に考えて、リュート曲に限らずバロックルネサンスのアレンジもの、日本の歌(童謡・民謡)とか、ものによっては現代曲や民族音楽、一部ポップス的なものなどにも効果があると思えば積極的に使用します。今のところアンサンブルで使うことが多いかな。逆にソル・ジュリアーニとかの19世紀ギター作品、タレガあたりのスペインもの、セゴビア辺りの近代ものなど、それぞれのギター臭さが魅力な曲にはやはり合ったギターがよいのでそちらを使います。

RIMG0252写真の楽器は6単弦11フレットジョイントなので、シルエットは若干マンドリンチックですが色々な曲を弾くのには適しています。リュートギターは7〜8フレットジョイントのものも見かけますから、それらに比べればかなり応用範囲が広いのです。ただしネックがものすごく細い!複雑な押さえは難しく感じるときがありますね。裏板はメープル。サウンドホールから覗くと内側全面に紙が貼られています。サウンドホールの口輪は美しい貝の装飾そしてブリッジ周辺は華麗なムスターシュ(お髭)と呼ばれる装飾があって、いかにもドイツ人好み。リュートギターは結構大味な(敢えて“雑な”とは言わずに)作りのものも少なくないのですが、この楽器に関して言えばかなり楽器です(笑)!

音色は渋味のある・・・でもカラッとした音ですね。ラウンドバックの楽器はイメージ的にはこう、ホワッとソフトでウエットな音色に思いがちですが実際は(経験的に)逆方向に振れるようです。ラスゲアードもシャリッと決まります。音色も含め、もともとカテゴライズされるほどメジャーな楽器でもないのでむしろその辺りを活かして「この楽器でどんなことをやると効果的か、面白いか」なんていうことを考えつつ楽しくつきあっています。

実ははじめてこの楽器を手に入れたときには途方に暮れました・・・。いや、ノリで手に入れたのはイイけどこれでなにやったら良いの?しかもラウンドバックには馴れてないから構えても楽器が逃げていくし。ネック細くて弦に触っちゃうし。。。でも楽器に触れながらいろいろ思いを巡らせていくとアイデアなんて浮かぶものですね。やっぱり“愛”ですかねえ。今はその時手に入れた自分を褒めてます(笑)。ちなみに一昨年、一念発起で30キロ弱のダイエットをしたのですが、それでずいぶん構えやすくなりました。そう、こっちのおなかと向こうの背中が反発しあっていたのですね。。。

楽器はストラップを使って構えています。で、やっぱり「ラウテのリボン」は緑かな?ということで緑色にしてます・・・byシューベルト!

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