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2006年2月 7日 (火)

デジタル不信

RIMG0236同じ曜日同じ時間の月3回、年間36回のレッスンがレギュラーコースのうちの教室では、生徒さんにとって月の中の1回か2回、休みの週がある。うちに来ているフルートの先生も月3で昨日はお休みの週だったけれど、生徒だけが来た(笑)。。。「今日休みですよ」「あ、そうでしたか。。。」。で、今日。ギターも休みの週だったけれど生徒がやってきた。「今日休みだよ」「あれ?そうでしたっけ」「第一、この週を休みにして下さいって言ってたの、君だよ?」「・・・。。。」(笑)。1週目が休みって言うのは間違いやすいのかな?と思ったり。

で、その生徒は先日貸しだしておいたDATのデッキを返却してくれたのだが、DATっていよいよ無くなるんだって?日曜日に会った高沢さんがそんなことを言っていた。さーて、どうしよう。。。DATってのは「デジタルオーディオテープ」の略。CDよりサンプリング周波数が高くてまあ平たく言えば“音がイイ”。しかも小さい(デジタルビデオテープくらいの大きさ)って事で当初はカセットテープやオープンリールテープに代わる録音機材として民生用にも期待されて車載用DATまで発売されたりしてたんだけど、結局MDに押されて(今やすでにMDすら押されてる状況だけど)、あまり一般化しなかったのね。まあ、世の中はディスク指向だったわけだ。ただ、CDを越える音質っていうのがその後もほとんど無かったから、CD製作のマスターとかいわゆるプロ機材としてはしぶとく残っていた。

そんな中うちはというと、DATの比較的初期から便利に使っていたのですよ。まあだいたいは演奏会を丸ごと録音して資料にするような使い方なんだけど、そんなわけで20年近く前のライブから最近の発表会まで結構ゴッソリと録音物があるんですよ。

ど、どうすればいいわけ?

パソコンに落としてCDに焼いたりすればいいんだろうけど、これは激しく面倒くさいし時間もかかるし、イヤこれは弱った弱った。

「デジタルで残せば1000年残る」・・・だっけ?ちょっと前にそんなCMがあったけど、あれウソ。まったくもってウソ。しかも大ウソ。早くも20年前のデータが危機に瀕してるこの現実。子供の写真とかをデジカメで撮ってる人たちとか、ホントにその子が成人したときに結婚式とかで子供の写真とか見せられるんだろうか。特にデータだけで残している人・・・ものすごく懐疑的な気持ちになる。CDが無くなったらどうする?jpeg規格が過去のものになって“より便利で高機能な”をうたい文句にした別規格に席巻されたらどうなる?その先にはあきらめて過去のデータを切り捨てるか、驚くような時間をかけて別規格に変換していくしかないんだよなあ。そうじゃなくたってCDなんか今後何でエラーが出るかわかったもんじゃないし、これだから電気とデジタルは信用出来ン!

無くなるといえば、銀塩・・・いわゆるフィルムカメラも危ないみたい。知らない人が聞くと驚くけど、いまほとんどのフィルムからのプリントはフィルムをスキャンしたデータを印画紙にプリントしている。要はフィルムカメラでも最後のところでデジカメにねじ曲げられてる。で、フィルム自体もどんどん銘柄が減ってる状況。「ニコンのFM3A、とうとう製造終了だってさ。。。」高沢さんがそう言っていたので、検索してみたらもう新品を売ってるところ無くなってましたね。欲しかったなあ。

アナログな世界なら紙で残された楽譜を使って今でも180年前のギターだろうが、現代のギターだろうが当時の曲を演奏したりできるのに、保存性だの劣化しないだの便利だのって言ってるデジタルがこの状況。練習していてふと不思議な感覚に見舞われる。デジタルが悪いとは言わないけど、確かに便利な面はあるけど、劣化に強くて保存性が良いのはやっぱりアナログなはず。デジタルってのはいつも「今が良ければいいじゃん!」って発想なんだよな。前のことも後のこともかなり近視眼的にしか捉えてない。IT社会になって、知らず知らずのうちにデータの保存は危機的状況だと思うなあ。

そういうわけでライブですよライブ(笑)。デジタルも電気も介在しない空間。それが魅力です!フィルターを通さず、聞こえるところまでが音楽・・・それがアコースティック。聞こえなかったら・・・もっと傍によればいいさぁ!

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コメント

DATかなりヤバイんじゃない?

家も音源仕事のマスターは、DATだったけど、ロングテープ120分とかの最初の方とか、かなりの頻度で没ってます。

デッキのモーターが弱くなったり、テープが方まきになったりして、回らなくなって見たりするんですよね。

テープに記録しているものは、磁気もれとかもあるだろうし、オープンリールものもかなりヤバイ。ヘッドにべったりとテープの磁気がくっついたりするしね。

大事な録音は、CDにしないと聞けなくなる恐れ大かもしれません。

さぁ、どーする どーする。。。

レコード盤に焼きこんでおく、超アナログにさ。

と脅してみた。。。

投稿: sakucham | 2006年2月 8日 (水) 00時44分

まあ、そもそもデジタル信号を不安定なテープに載せる事自体無理が多いんでしょうねえ。エラーが出たら1発な世界ですから。。。CD化もいいんですが、数が多くてうんざりー。

投稿: はせがわ | 2006年2月 9日 (木) 03時12分

 ほんとデジタルってやつは。。
 マックで焼いたデータCD、ウィンドウズじゃ読めないし。。

 デジタルじゃなくても、アナログのビデオテープもあっけなく駄目になります。大事にしてたわけじゃなくて、存在すら忘れてたんだけど、押し入れの奥から、ある種のビデオテープが出て来て、久しぶりにちょっとワクワクしながら再生したら、音だけで何も見えませんでした(^^;
 なので、大切なテープ類は、早めに何らか手段を考えないといけませんね。
 そのビデオテープ? 捨てました。

投稿: 高沢進吾 | 2006年2月 9日 (木) 22時55分

「ある種のビデオテープ」!!(笑)
回転ヘッドっていう考え方も苦肉の策って言うかなんて言うか・・・
あれ、出た当時からすごいこと考えるなって思ってました。

投稿: はせがわ | 2006年2月10日 (金) 00時11分

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