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2008年3月24日 (月)

ショートスケールの名器

いつのころからか
「ショートスケールのいい楽器ないかなあ」
が楽器店巡りのキーワードになってます。
あ、これはモダンギターのことです。

いつからっていうのがあまりはっきりしてないのですが
まあ、少なくとも19世紀ギターを弾くようになってからですね。

一般的に標準スケールとされるのは弦長650ミリ。
なので大雑把にそれ以下がショートと呼ばれるわけですが
やっぱり楽なんですよねー、小さいと。
生徒さんにも手が小さければ迷わず勧めますが
自分用も小さいのがいいなと思い始めています。
私的には640以下、ならば630とかその位が
手に合うような気がしています。

ちなみに今よく使っているワイスガーバーのトーレスモデルが640ミリ。
この前手に入れたこれもワイスガーバーのウインナーモデルが628ミリ。
以前はしばらく620ミリのギターを使っていたこともありました。
指拡張の緊張が無くなると音楽も楽になります。
そんなもんで、うちの650ミリたちは今ちょっと出番が減ってるんです(^_^;)。

ただ、探すとなると標準を外れるということは
数が少ないということだし、
それは出会いが少ないということだったりするわけで。。。
比較的最近の国産などでは見かけますが
たとえば年代物やブランド志向を発揮したりすると
ほとんど見つからないんです。

・・・のはずですが。。。

これが時々あったりするんですよねー(笑)。
例えば、
ちょっと前にKに行くとあったベルナベの
小型トーレスタイプ640ミリはしっかりした音でした。

あ、そういうタイプでアントニオ・マリンのやつが
Aのサイトに出てましたね。
弾いてはいないけどちょっとよさそうな感じ。

Aと言えばマヌエル・ラミレスの630ミリがありました。
これは弾いたけど、なかなか良かったです。

それから。。。前にロマニロスで検索していたら
Mのブログに640ミリの話が出ていました。
おお、あるんだ!と思いましたね。弾いてみたいなあ。

Mはこの前改めてサイトを見てみると
ラミレス5世の1a(1級品)で638ミリがあったり。
作ってるんですね~。4世や3世でも作ってたりするのかな。

fには630のメンヒ(工房品)があって写真で見られるけど
これはなんかブリッジがかなり上がって
12.5フレットジョイントになっている不思議なタイプでした。
どうしてだろう?

そうそう、古くは小原聖子さんのエルナンデスyアグアドは
“セイコのために”と小さく作ってくれたという記事を読んだことがあります。
ヘッドに金でS.Oのイニシャルってやつね。

そういえば日本の有名な製作家の方も
(当時)小学生の娘さんのために600ミリ位の10弦(!)ギターを作ってたし。
こういうのはまあ、売り物ではないでしょうが
ギターの寿命は人の寿命をはるかに超えますからね、
こんなのもいつか世に出てきたら「なんだこれー!」って
話になったりするんでしょう。

やっぱりあるところにはあるんですね。
どんな製作家もいろんな経緯で一生に何本かは作るんでしょうか。
小さい楽器にはドラマがありますなあ!

ああ!なんかいいショートスケールを弾いてみたいなあ。
もっともっと出会いたいなあ。
なんとなく今夜はそんなことを思いました。

きりがないんですけどね。。。

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