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2008年3月30日 (日)

終了:リラソロ 音楽茶屋“奏”ライブ(国立)

01
リラのソロライブ、無事に終了しました。
お集まりいただいた皆様、どうもありがとうございました。

18世紀の後半から短い間に流行した
竪琴の形をしたギタータイプの楽器
「リラ」によるソロのライブでした。

楽器(ギター)関連の書籍では写真や図版で目にすることもあります。
また、実際に当時の楽器も少なからず残っていますから
持っている方もあると思いますが、
こうしてライブやコンサートで演奏される機会は
極めて少ない楽器でもあります。

表面板の面積が多く、複雑な形をしているからなのか
なんとも云えぬ幽玄で幻想的な音がします。
左右に伸びる角状の部分も内部は空洞で
ここにもちゃんと音が回ってきているのもわかります。
ライブのしばらく前からガット弦を張っているのですが
その渋みを帯びた鳴り方もよくマッチしています。

当日のライブ会場、国立の音楽茶屋“奏”は
内部が漆喰調?になっていますから
特にリハ中のお客さんがいないときは
ものすごく伸びやかで気持ち良い響きを醸していました。

さて、当日のプログラムですが
この楽器の場合、活躍した時期が短いことや
弾かれた当時のレパートリーにこだわっても
いわゆる19世紀ギターとレパートリーがモロ重なるので
あえて、ファンタジーを広げ、
「イメージが合う」「響きが合う」
をキーワードに比較的自由な発想で選曲することにし、
古楽、19世紀、近現代の3つのセクションで考えてみました。

前半は古楽レパートリーで
ダウランドのプレリュード
ミランの2つのパヴァーヌ
ナルバエスの牛を見はれ
ドイツの作者不詳リュート小品2つ
バッハのマグダレーナで有名なメヌエット2つ
カッティングのグリンスリーブス
ムダラのルドビコのハープを模したファンタジー
バッハ、チェロ組曲1番のプレリュード

と、こんな感じ。
どことなく古風な音色に良くマッチして
浸れるというか弾いていても楽しかったですね。
アルペジオの曲はもちろんですが
余韻を楽しむような曲もなかなか良いです。

後半は19世紀ものと近現代を混ぜて

カルッリ、カルカッシ、ソルのエチュード計4曲
プーランクのサラバンド
ヨークの8つの眼識から7曲
メルツのかっこうからコカとロマネスカ
ジュリアーニのアイルランド民謡編曲3つ

カルッリは小さなロンド、カルカッシは60-13だったかな
ソルは月光と夢を弾きました。
レパートリーとしては他愛のないものですが
こういう楽器で弾くと本当に可愛らしい小品だと思う。
サラバンドは近代フランスの重要な作曲家プーランクの
ただ一つのギター用作品。
アンティークな響きを持っているし、
撥弦楽器繋がりでハープのイメージも垣間見られます。
ああ、この曲はぴったりだなとライアを持った当初から思っていました。
最後の開放弦の上行もこの楽器だとさらに幽玄な気分に。

ヨークはシンプルな音遣いで想像力を刺激するような小品集。
8曲中1曲だけ抜かしたのは「蜘蛛の踊り」というもの。
これだけはデジタルちっくなゲーム音楽という感じで合わなかったため。

メルツは19世紀ギターやラウテでも時々弾いていたもの。
ライアで弾いても大変ロマンチックで美しい。
ジュリアーニの3曲はギター、あるいはライアのためと表記のある曲。
6曲セットの中から、
時々曲集などで見かける「春の日の野と輝く」を含む
後半の3曲を選びました。
アンコールはアイリッシュ。
カロランの「小さな妖精と大きな妖精」でしっとりと。

今回リラの構えはかなり低い足台を使い、
写真のように抱えてみました。
これで一応楽器は止まるので
慣れるに従ってだんだん演奏もスムーズになっていきます。
ただし、ネックに顔を近づけようとすると手前の角が邪魔しますし
左手首が出るような押さえをすると向こうの角に手首が当たります。

これは初めのころは相当ストレスでしたし
今でもまだストレスですね(^_^;)。

いずれにしても、本当にテクニカルな作品は
やはりラコート、パノルモなど普通の19世紀ギターの方が
ずっと弾けるし、似合うでしょう。
リラはやはり幽玄、たおやか、懐古的、愛らしい、幻想的…
そんなイメージが似合うように(今は)思っています。

今後はですね~、
レパートリーも探したり、作ったり(!)
あと、もう少しリラらしい構え方を研究してみようかなと思っています。
乞うご期待!!

そしてぜひいろいろな皆様に聴いていただき
感想やアイデアなどもいただきたいと思っています。

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コメント

はせがわ先生 ライアソロライブ お疲れ様でしたhappy01

なぜか ライアは もっと大きなサイズだと思っていたのですが、思ったよりコンパクトでかわいらしいですね☆ 持ち運びにも便利?そうです。このサイズだと沖縄に一緒に軽々~と持ってこれそうですねwink


投稿: 沖縄のひろみ | 2008年4月 6日 (日) 02時06分

ひろみちゃん(^_^)/
思ったよりコンパクトでした?
ケースがまだなんですけどね、
四角いアタッシュ型になる予定です。
厚さはそれなりに抑えられそうですが
結構大きそうだよ(^_^;)。

あ~上原先生に見せて自慢したいっ(笑)!

投稿: はせがわ | 2008年4月 6日 (日) 21時47分

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