日本中のワイスガーバーを見てみたいという野望のもと
今日は神田明神参道にお店を構えるメディアカームに行ってきました。
おお、これかこれか。

非常に均整の取れたスタイルで美し~い!
これはスパニッシュ型のコンサートモデル(650ミリ)ですね。
表板はスプルースですが赤茶に着色されているオールド仕上げ。
裏板はハカランダでした。持ってみると非常に軽い!
ヘッドは美しい彫刻に彩られた穴空き型で、これは時々みかけるデザインです。
マシンはルブナーの単式。これもワイスガーバーにはよく見られます。
ヘッドの継ぎはV字で出っ張りが付いていてこれも典型的。
ヘッド裏にも彫刻の施された黒檀?が張られていました。
ちょっと目を下にやりネックはというと
ネック材と指板材の間に薄い白が挟まれています。
これは。。。象牙?…骨かな?ちょっと透明感があるような色合いでした。
ヒール部はツンと跳ね上がっていてスペイン風。
指板のボディに乗っている部分…
14-15フレットあたりでしょうか。
指板のボディに接している部分が削られて
トンネル状になっています。
うーん、この辺文字で説明しにくい!
しかも写真撮るの忘れてるし(^_^;)。
ただメディアカームの酒井さんによると
以前ベディキャンでそのあたりがトンネルになっているものを見たことがあるとか
何か音響的に意味があるんでしょうかねー。
そして、延長フレット。

お楽しみのラベルは
No,35 f./o と1950が書き込まれています。
1950は少し文字がにじんでいます。
もちろんお約束の表面板のバーに書かれた鉛筆書きとも一致しています。
ブリッジは黒く塗られているようで
果樹?メープル?そんなようにも見えました。
面白いのはここ。

写真でわかりますかね~。
表面板がお皿のように縁が上がっている。
…というか、表面板が削り込まれているのです。
削り分は1ミリくらい?2ミリもないと思うのですが、
もちろんこれは当初からの設計でしょう。
でも、こんな作り方っていうかアイデア?見たことがありません。
ボディを接着して箱にしてから削ったのではないかということです。
音は。。。
これが、すばらしい!
ホントです。
立ち上がりが軽く反応が良い。
音がまろやかで伸びもある。
低音はどっしりと厚みを感じる。
甘味を持ちながらも透明感のある音色。
プレイアビリティも申し分なく…。
弾いていても賛辞しか見つかりません。
ただし、あまり古楽器風な感じはしませんでしたね。
こんなに変わった顔を持っているのに
まったく正統派の名器の音でした。
ワイスガーバーギターには
どんなにめんどくさそうで手のかかることも
全く厭わず、あたかも普通のことのようにやってしまう
誇り高き職人の手をいつも感じますが
この楽器も例外ではありませんでした。
眼福、眼福!
メディアカームさん、ありがとうございました。
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ワイスガーバー万歳!
手にした人が幸せになりますように。
今度は是非あなたのワイスガーバーも見せてください。

by日本ワイスガーバー倶楽部 現在部員2名…とほほほ~。
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