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2010年11月 8日 (月)

クラシックギター弦の話≪入門編≫

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「弦の話」という新しいカテゴリーを作ってみました。
とりあえず、ずっと以前に書いた
「ガット弦のインプレッション」という記事を
このカテゴリーに移動して投げ込んでみましたが
以降はナイロン弦(いわゆる普通のクラシック弦です)の
インプレッションなども書いていこうかと思います。

まあ、その前に一般的な弦に関する知識について書いておきますね。

むかしのクラシックギター用の弦は
高音弦が羊の腸を撚って作ったものでガット弦と呼ばれていました。
低音弦は見た目は今の弦と同じですが
中身が絹糸で、それに金属線をまきつけたものだったりしました。
今でもクラシックギターのことを
「ガットギター」とよんだりするのは
ここからきているのです。

今のナイロン弦になったのは戦後、
オーガスチン社が「ガットに代わる弦」として開発し1947年に発表。
丈夫で長持ちし、環境の影響も受けにくい弦ということで
共同で開発にも携わったというA.セゴビアが率先して使用し、
一気に世界に広まったと聞いています。

今ではたくさんのメーカーが
クラシックギター用の弦を生産し
わたしたちはその中から楽器や好みに合わせて
選ぶことができるようになっています。

中には釣り糸でも有名なカーボンナイロンや
チタンを含有したナイロン
ガットに近い感触を研究した弦など
新素材系もいろいろ出回っています。

高音弦ばかりではなく
最近では低音弦のほうでも巻線にコーティングを施して
錆びにくく、長持ちをうたったものが出ました。
これはこれからのトレンドになるかもしれません。

どのメーカーも
だいたい一つのシリーズに対して
数種類のテンションを設定して
その中から選べるようになっています。

張りの強さについては
特に基準があるわけではなく
メーカーの判断なので
同じ「ノーマルテンション」を選んでも
メーカーやシリーズが違えば
張った感じ(強さ)が違うということは往々にしてあります。

一方、同じシリーズで張りが違うということは
弦の太さが違うということも同時に意味しています。
張りが強い方が弦が太いのです。

メーカーによって表記はいろいろですが
≪ノーマル≫≪ミディアム≫といったものが中庸
≪ローテンション≫≪ライトテンション≫などが弱め
≪ハイテンション≫≪ハード≫≪フォルテ≫などが強めになります。

まあ、一概には言えませんが・・・
ハイテンション弦は
・強い入力で音がつぶれにくい
・太くやわらかな音が得やすい
・右手の指離れが良く、速弾きしやすい

といった傾向があり

ローテンション弦は
・繊細なタッチコントロールに反応しやすい
・余韻が長く、響きが豊かになりやすい
・左手の押弦が楽に感じる

等の傾向があります。
ちなみにわたしはロー~ノーマルテンション派で
あまり強い弦は好みません。

弦の張り方は
≪弦を交換しよう≫
を見てみてください。
そのうちこれも見やすく書き直したいなあ。。。

ギター弦は太さが均一でなかったり
・・・いわゆる不良品なのですが
そういうものが時々当たることがあります。

ひどい傷がついていたりなど
見た目から明らかに変なものもありますが
見た目では全くわからなくても
張ったあとに不良振動でビリツキが出たり
ハイポジションで音程がくるってしまうなど
そのまま使うことのできない不良弦の例は多いです。

ですが、ほとんどの場合
不良弦は返品の対象になりません。
ユーザーが泣く泣くもう一本購入し交換することになります。

まあ、だからというわけでもないでしょうが
弦はだいたい定価の30~50%引きで売られていることが多いので
それで許してあげる…という感じでしょうか。

弦を選ぶときは、だいたい全弦(6本)セット
あるいは高音3本と低音3本は
同じ銘柄を揃える場合がほとんどだと思います。
それは一応、メーカーがテンションや音質が揃うように
考慮してパッケージしているから(使いやすいだろう)
ということなのですが、

人によっては珈琲のオリジナルブレンドのごとく
1、2弦は○○、3弦は△△、4弦は…
といったように
バラ弦でマイセットを作る人もいます。

わたしは
銘柄を変える場合でも
低音弦、高音弦で2銘柄を合わせる程度です。

弦の交換時期は
人によって(先生によって)本当にいろいろです。
毎月…あるいは2~3週間で替えてしまうような人もいれば
半年もそのままな人もいます。
まあ、それ以上張りっぱなしの人はものぐさ…かな(笑)

わたしは複数台のギターを使うので
あまり期間で計ったことは無く
音や様子を見て「そろそろ替えようかな」という感じなのですが
よく使う楽器で2ヵ月くらいですかねー。
特に低音弦は張ってから数日して
新品時のギラついた金属的な響きが
収まってきたころからが良い音に感じます。

生徒さんには3~4ヶ月に一度は替えた方がいいと指導しています。
ただ、よく練習したり、手に汗をかく生徒さんは
もう少し早いペースでもいいかなと思ったりしています。

低音弦に錆び(変色)が出たり、
音が不明瞭になったら交換です。
高音弦は低音弦に比べれば長く持ちますが
価格が安いので同時に替えてしまうことが多いです。

お奨めのTipsとしては
弦の交換記録ノートをつけることです。
小さなノートをケースの中に入れておき
弦を変えた時に日付と銘柄
余裕があれば感想を書いておくと
どのくらい使ったのかとか
次回選ぶ時の参考にもなります。

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