ラミレス3世、スタンプのその後
クラシックギター界の名門ホセ・ラミレス。
中でも3世はセゴビアが使用したこともあって
今でも大変有名な楽器となっています。
ちなみに2世の没年が1957年ですから
そこから3世の没年1995年までが
いわゆるラミレス3世の時代ということになります。
ラミレスは工房にたくさんの腕の立つ職人を抱え
それらの人々にラミレスが設計したギターを作らせることで
高品質と量産を両立しました。
60年代のラミレスではどの職人が作ったラミレスなのか
わかるように内部にスタンプを押していました。
ラベルの上の方、ネックの木にハンコが押されています。
以前クロサワ楽器さんでその頃のラミレスを
まとめて試奏させてもらったことがありましたが
ラミレス共通の音は感じるし品質も整っていると思うのですが
少し個性が違うというか、
確かに「同じ手で作った」という感じがしないのですね。
なるほどなるほどと思ったものでした。
スタンプは71年までだったかな、
チョット不確かですが、まあ70年代になると
その表示システムは姿を消しました。
○○ギタリストは□□スタンプを使っているとか
ラミレスだったら□□スタンプがいいよなど
ラミレスとしては同じものとして出荷しても
銘柄買いされると在庫管理が難しくなったりしたのかな
などと推測しますが
とにかく、スタンプが無くなってしまったので
パッと見で誰がつくったのかわからなくなりました。
でも、実はわかる方法があったのですね!
先日恩師の建先生と話をしていて
「番号でわかるんだよ~~」と伺い、さっそく調べてみました。
わたしの生徒さんのラミレス74年に鏡を挿入すると・・・
お!あった。
指板の裏あたりに「12」というスタンプでした。
それからラミレスのHPで確認
ホーム
→About Ramirez
→DISCIPLES RAMIREZⅢ
の順にクリックすると出て来ます。
その楽器は
Jose Lopez Cubillo
JL, later no 12
JLスタンプだったけど
のちに12番スタンプとなった
ホセ・ロペス・クビージョ(と読むのかな)
の作ったラミレス3世ということが判明。
いろいろ見てみたくなりました。
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