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2014年4月29日 (火)

ラミレス3世、スタンプのその後

クラシックギター界の名門ホセ・ラミレス。
中でも3世はセゴビアが使用したこともあって
今でも大変有名な楽器となっています。

ちなみに2世の没年が1957年ですから
そこから3世の没年1995年までが
いわゆるラミレス3世の時代ということになります。

ラミレスは工房にたくさんの腕の立つ職人を抱え
それらの人々にラミレスが設計したギターを作らせることで
高品質と量産を両立しました。

60年代のラミレスではどの職人が作ったラミレスなのか
わかるように内部にスタンプを押していました。
ラベルの上の方、ネックの木にハンコが押されています。

以前クロサワ楽器さんでその頃のラミレスを
まとめて試奏させてもらったことがありましたが
ラミレス共通の音は感じるし品質も整っていると思うのですが
少し個性が違うというか、
確かに「同じ手で作った」という感じがしないのですね。
なるほどなるほどと思ったものでした。

スタンプは71年までだったかな、
チョット不確かですが、まあ70年代になると
その表示システムは姿を消しました。

○○ギタリストは□□スタンプを使っているとか
ラミレスだったら□□スタンプがいいよなど
ラミレスとしては同じものとして出荷しても
銘柄買いされると在庫管理が難しくなったりしたのかな
などと推測しますが
とにかく、スタンプが無くなってしまったので
パッと見で誰がつくったのかわからなくなりました。

でも、実はわかる方法があったのですね!

先日恩師の建先生と話をしていて
「番号でわかるんだよ~~」と伺い、さっそく調べてみました。

わたしの生徒さんのラミレス74年に鏡を挿入すると・・・

お!あった。
指板の裏あたりに「12」というスタンプでした。

それからラミレスのHPで確認


ラミレスHPより

ホーム
 →About Ramirez
  →DISCIPLES RAMIREZⅢ
の順にクリックすると出て来ます。

その楽器は
Jose Lopez Cubillo
JL, later no 12

JLスタンプだったけど
のちに12番スタンプとなった
ホセ・ロペス・クビージョ(と読むのかな)
の作ったラミレス3世ということが判明。

いろいろ見てみたくなりました。

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コメント

お久しぶりです。
初コメントありがとう御座います。
最近無料という事で作ったHPです。まだまだ途中段階ですが徐々に完成させたいと思います。
なかなかコンサート等伺えませんが、引き続きお知らせ下さい。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: 畑内浩 | 2014年5月23日 (金) 21時57分

畑内君、こんにちは(^o^)丿

やっぱり最近HPをつくったのですね。
虫の知らせってやつかな
なんとなく畑内君どうしてるかな…と思って
検索したら、どどーんと出てきて
大変感心しました!

大活躍ですねえ!
このブログからリンク張りました。

今後ともよろしくね!

投稿: はせがわ | 2014年5月23日 (金) 22時32分

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