« 2015年3月 | トップページ | 2015年5月 »

2015年4月

2015年4月18日 (土)

セゴヴィア コンサートプログラム

Dsc00157_2

昨日、サークル指導に行った際
メンバーさんから珍しいものを見せていただきました。

セゴピア初来日時のコンサートプログラム。

今から86年前、昭和4年、1929年の本物です。

現代ギターから出た「写真で見る日本ギター史」でしたっけ
あの本を見ていても
この時から日本のギター界が大きく変わった様子が見てとれます。

中身はFBのアルバムでご覧ください。

セゴヴィア・コンサートプログラム

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 7日 (火)

アクイラ:ナイルガット弦

そろそろ普段使いのモダンギターの弦交換の時期が来ました。
いつもはプロアルテのノーマルテンション高音弦に
サバレスのコラムかカンティガのノーマル、
あるいはハードの低音弦を合わせていますが
今回はナイルガットの弦を張ってみようと思いました。

指頭奏法にツルツルのナイロン弦は
まあ、慣れもあるのですが若干つかみにくく
そういえばナイルガットという手もあったかぁ!と
そこに気づくのに1年以上かかりました coldsweats01

弦はずっと前から持っていたのに。。。

ま、なにはともあれ。
Dsc00109

ナイルガットとはイタリアのアクイラ社が開発した弦で
化学合成ながら、ガットの比重と手触りを追及した製品です。

弦楽器の場合、
音程・弦長・張力・弦の比重が相互関係にあります。

つまり、ナイロンはガットより比重が軽く
カーボンナイロンはガットより比重が重いため
同じ弦長・同じ音程で同じ張力を得るためには
ナイロンだとガットより太い線を
カーボンだとガットより細い線を選ぶことになります。
それがナイルガットなら同じ太さになるから
ガットのイメージに近いということですね。

手触りの方は少しカサカサ、さらさらしています。
本物のガットとはまあちょっと違いますが
言いたいことはよくわかります(笑)

アクイラ社のナイルガットシリーズのラインナップは
 ※あ、ここはわたしの理解なので違ったら訂正します。。。

モダンギター用が
「ペルラ」 ノーマル/ハード
高音弦は白色だがカサカサしていないナイロン弦、
(以前は普通の透明ナイロン弦でした)
低音弦はナイルガットのコアにメッキの銅線巻き
つまり、ガット弦は意識しない普通の人向け

「アルケミア」 ノーマル/ハード
高音弦がナイルガット弦
低音弦はナイルガットのコアに純銀線巻き
ナイルガットによるガット弦風の感触・音色を期待したい人向け

「アラバストロ」 ノーマル/ハード
高音弦がアルケミアと同じナイルガット弦
低音弦はペルラと同じ巻き線
アルケミアは純銀巻きで高価だから普通のやつでという人向け

の計3銘柄6種類。

そしてアラバストロと同じ組み合わせで少しテンションを下げたもので
20世紀初頭のイメージしたという「アンブラ900」
19世紀ギターをイメージしさらにテンションを下げた「アンブラ800」があります。
(テンションを下げるというのは、より細い弦をセットするという意味です)

ただまあ、現実的には
アクイラ社の設定はわたしにとっては全体に少しテンションが高めの傾向で
モダン楽器用はともかくとして
ヒストリカルな楽器にはちょっときつく感じます。

今回は弦長625ミリのモダンギターにアンブラ900を張ってみました。


Dsc00110

高音弦を計ってみると
1弦 0.66
2弦 0.82
3弦 0.98
でした。

ただこの弦、張るとものすごく伸びるので
演奏時はもう少し細くなっているでしょう。

とりあえず張った直後の感想を書いておくと
高音弦は指紋とこすれて少しカサカサ言います。
低音弦は新品ぽい金属音がなく・・・鳴らなくなった感じ(笑)?
低い成分が割と強めに出て落ち着いた響きなので
このあたりは奏者によって好き嫌いはわかれるでしょう。
わたしはそんなに嫌いではありません。

指頭奏法的にはガット弦の感触とは違いますが
ナイロン弦よりは確かに音を出しやすいように感じます。
それはツルツルのナイロン弦が(滑るから)グッと掴みたくなるのに対して
やっぱり指との摩擦があることで
指と弦の引っかかり具合をコントロールしやすいからでしょう。
軽くひっかけて弾くなんていうことができるということです。
この辺は指頭奏法のはなしがもう少し進んだら書きたいと思っています。

テンションはできるならもう少し下げたいので
これで調子良さそうなら次回はアンブラ800を試してみましょう。

全体にはそんなに悪い感じもしないのですが
ポイントはこの人工的なカサカサをどう感じるかですねえ。
リアルガット弦を使わないなら
この指にかかってくる感じは現状唯一無二ともいえるわけですが。


Dsc00113

しばらく張って、また新たに感じるところがあれば
この後に追記します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 6日 (月)

指頭奏法・実践編(1)

これまでは指頭奏法をやってみようと思ったきっかけについて
少し書いてきましたが、
ここからはどういう風にアプローチしているか
そしてやってみての感想などを書いてみようかなと思っています。

いずれにしても、「これが正解だ」というようなものではなく
いろいろトライしてみたメモのようなものです。

まず今回の指頭奏法は主にガット弦を張った19世紀ギターを
うまく鳴らすことができるようになりたい
そのうえでモダンのナイロン弦にも対応したいというのがねらいなので
とりあえずあまりアポヤンドのことは考えすぎないようにしました。

==========================

19世紀ギターは指板が表面版と面一(つらいち)なものなどもおおく
表面盤上に指板があるものであっても
現代のギターのようには厚みがありません。

なので右手がタッチするブリッジ近辺でも
あまり弦高が高くありません。

これは当時一般的にやられていたという
右手の小指を付ける奏法には都合が良かったことでしょう。
まあ、卵が先か鶏が先かわかりませんから
そうやって弾きやすいようにするために
ブリッジ周りの弦高が低くなるように作っているのかもしれません。

余談ですが
指板と表面版が面一の楽器は
フレットが表面版にかかる13フレットから先で
急激にサスティーンがなくなります。
その部分を良く鳴らしてやるためには
フレットを表面版の振動から隔離してやらなくてはいけないようで
そのために表面版に指板を張り付ける方法は効果的だったようです。

つまり、
19世紀ギター黄金期の大半の曲・・・普通の曲?は
12フレット以内で演奏できるものばかりでしたから
右手が弾きやすい面一モデルが良かったのですが
もっと上まで弾きたいという要求については
弦高が上がって多少右手が弾きにくくても指板付が選ばれた
という感じなんでしょうか。

さて、話を戻して
弦高が低い19世紀ギターでは
タッチ時よりリリース後により深く指が入り込むような
押し込むアポヤンドをすると
指が表面版に達して叩いてしまうということもありますし
張力が弱く、弦高が低い調整では
弦の縦振動はビレやすいのもありますし
音色的にもボワンと飽和した音になって
メロディを横につないでいくには
あまり使いやすい音とは思えませんでした。

楽器そのものも音量のピークよりも
感度の良さに振って作られていますから
こういう楽器の性能を引き出すには
表面版に対して平行に振動させるように弾く
ということが大切だろうと考えました。

アルアイレで弦を横に押す。
これがまずテーマでした。

20150406220435

つづく

※あ、弦を上に引っ張り上げるように弾くのは論外ですからね!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 4日 (土)

プロアルテ

Dsc00108


今日は都内のショップで弦を買ってきたので
少し弦の話を書いてみます。

プロアルテはアメリカの総合弦メーカー、ダダリオ社が作る
クラシックギター用弦のシリーズです。
思えば、わたしが高校生くらいのころに発売されたように思います。
コンピューターを使った?レーザーセレクト??
コンピューターもちょっと神々しい時代
わたしには具体的にどういうことなのかあまりよくわかりませんでしたが
とにかく科学技術の粋を尽くして不良弦の発生を少なくしている
・・・というような印象が広告からヒシヒシと伝わってきました。

実際、オーガスティンなどでは高音弦のばらつきには
大そう苦労させられていましたから
多くのギタリストにとってとても魅力的な宣伝だったでしょう。
実際にもばらつきの少ない、良い製品でした。

現在は新素材やコーティングなど
大変バラエティに富んだ製品を展開していますが
スタンダードな弦は4種類のテンションで、
弱いほうから

EJ43 ライトテンション
EJ45 ノーマルテンション
EJ46 ハードテンション
EJ44 エクストラハードテンション

となっています。
パッケージの裏面は弦の太さやテンションのデータがありますが
ノーマルテンションは他社のノーマルより若干弱めです。
まあ、微妙なところですが
ハードテンションで他社のノーマルテンションくらいと思ってもよさそうです。

音色的には穏やかであまり弦の主張が強くないので
楽器の音が良く聞き分けられる弦というような印象がわたしにはあります。
また、張り替えてからの安定が割と早い点も使いやすさにつながっています。
量産効果なのか、品質が高いのに値段は安いし
クラシックギターの専門店でなくても手に入れやすいというのも
この弦のアドバンテージでしょう。

初めて手にしたギターはだいたい初めにこの弦を張ってみますし
教室でも生徒さんにすすめています。

ライトテンションはハナバッハのイエローラベルと共に
使いやすいローテンション弦です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 3日 (金)

指頭奏法のはなし(3)

Dsc01270


完全に指頭奏法にしたのが2014年の正月からですが
その以前はというと
セパレート的に指頭奏法と爪有奏法を行ったり来たりしていました。

つまり、
今度の演奏会が古楽器ギター(ガット弦)だったら爪を削り落とし
モダンギター(ナイロン弦)だったら爪を伸ばし成型するということです。

それが成立したのは
もともとわたしが爪を短く整えて弾くスタイルだったからと思います。

まあ、世の中にはいろいろな流派や弾き方があるので
これもまた一概には言えませんが,、大まかに言うと

爪有奏法の場合、タッチの際爪のみではなく
爪と指頭部分の肉が同時に弦に当たるようにするのが一般的ですから
爪を長くする人は指を少し伸ばす傾向にありアポヤンドも増え
爪を短くする人は写真のような指を曲げ丸い手(猫の手?)で弾くようになり
アルアイレが多いという傾向があるように思います。

19世紀ギターに張ったガット弦を指頭で弾く場合も
弦を表面版に対して直角に押し込むようなアポヤンドは使わず
弦が表面版と平行に振動させるようなつもりでアルアイレする方が
断然よい結果を示しますから、
基本的な構え、手の形はあまり変えずにスイッチできました。


この時期指頭で弾いて感じたことは・・・

弦をリリースする瞬間まで弦にさわっていられるというのは気持ちが良い

特にガット弦を押してたわむ感じをコントロールして発音や音色を作るのは楽しい

ナイロン弦はツルツルすべって指先でつかみにくい

けれどナイロン弦でもちゃんと指先でつかめればよい発音が作れる

ナイロン弦の張りの強いものを弾き続けると指頭が擦れて痛くなる

指頭弾きからしばらくして、爪が少し伸びてきたある瞬間、
ナイロン弦を弾くのにものすごく丁度良く感じるときがある

ただ、どうも爪の有り無しをスイッチすると
指頭奏法がいまいちしっくりこない感じがありました。
ここはひとつ、腰を据えて指頭でやってみないと慣れていかないな。
そんな思いが浮かんだのでした。

何かを試してみてあまりうまくいかない時
すぐに結論を出してやめてしまうというのもありますが
まあ、少し我慢して慣れてみるというのも一つの方法です。

古楽器ギターに関しては今まで
慣れることで先に進むことができた経験が多かったのと
弦に最後までさわるというのが大変魅力的だったことで
いよいよ「指頭奏法に慣れよう」というマイキャンペーンがスタートしたのでした。

つづく

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 2日 (木)

指頭奏法のはなし(2)

130427_001

そもそも、指頭奏法を試そうと思ったきっかけは
いくつかの古楽器ギターに張ったガット弦です。

まあ、昔からガット弦でも爪弾きだった人もいたのですから
うまいやり方もあったのかもしれませんが
それまでのわたしの爪(と肉)を使ったタッチでは弦の傷みが早く、
とにかく何とかしたいという思いが募った結果ということです。

ガット弦を爪弾きするのも
弦が傷んでいなければ結構良い音がしますし
弾きにくいというようなこともありませんでした。

ただ、わたしの爪の整形ははじめ結構エッジをしっかり作っていたので
それではあっという間に弦が傷つき削れてしまいました。

20150402013749

次になるべく丸くツルツルに仕上げてみると
これは案外使える方法ではありました。
ガット弦を爪で弾こうとするなら
この方向なんだろうなあと今も思っています。

ただまあやっぱり、
常に神経質にツルツルを維持するのも大変ですし
それを少しでも怠るとやはり弦が傷んできます。

細かくささくれ、荒れた表面を持ったガット弦は
指との摩擦も多くなって引っかかる感じになります。
端的に言って弾きにくいのです。

それを緩和するために
指先にリップクリームを塗ったりすると一時的には良いのですが、
クリームが弦に一定量付着すると
壊れたのか!?と思うほど全く音が出なくなりました。
(弦についたクリームをティッシュでふき取ることで戻ります)

ささくれを何とかするために
セラックニスをティッシュや綿にしみこませて
弦を拭くことも試してみましたが
これは一定の効果がありました。

つづく

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年4月 1日 (水)

指頭奏法のはなし(1)

Dsc00079


現代ギターの今月号(2015年4月)に
竹内太郎さんの文章で「指頭奏法のススメ」という記事が出ていました。

これから流行るのかな?

実はわたしは昨年2014年の正月から
指頭、つまり爪を落として弾くようにしています。

指頭奏法はいいところがいっぱいあるのですが
実践となると思ったようにいかないことも多々あり
やはり試行錯誤の連続だったりします。

なかなか周囲にそういうアプローチの人もいないので
相談する相手もいなかったりなど
どうしても実践的な情報が少ないこともあって
試行錯誤は案外孤独な研究となったりするわけですが

まあ、せっかく現代ギターに指頭奏法の話が出ましたから
わたしも少し指頭奏法の話というか
それにまつわる試行錯誤の話でも書いてみようかなと思います。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年3月 | トップページ | 2015年5月 »