おぼえがき:19世紀ギターを調弦するとき
自分のための覚え書きです。
オリジナル楽器のフレッチングは
現代の楽器やチューナーの指示とちょっと違うところにあるので
調弦はいつも迷います。
これはその当時、技術がなかったとかいうことではなく
なにか意図的にやっているような気もするのです。
オリジナル楽器はこれまでいろいろ見てきましたが
とくに第3フレットが高めになることが多いように思います。
狂っている!と言い放ってしまうのも一つではありますが
まあ、なんとかコレと仲良くできないものだろうか。
昔の人はどうしていたんだろうか。
下に書いてみたのは
今日弾いていて思いついたやり方。
これまでこういうことをいくつも思いついては試していますが
それの最新版です。
我ながら、割といい感じに出来たんで
忘れないようにウエブ(ブログ)に取っておこうかなと(^^ゞ
もしオリジナル楽器のチューニングでモヤモヤしている方は
よかったら試してみてください。
【ラコート1828の場合】
一応順番もこの通りで。
6弦と5弦はチューナー通り。
3弦は6弦3Fソと開放弦を合わせるが、耳で許せる範囲で低めに。
2弦は5弦3Fドと1Fのドを合わせるが、耳で許せる範囲で低めに。
1弦は3弦開放弦と3Fのソを合わせるが、耳で許せる範囲で高めに。
4弦は1弦の開放弦と2Fのミと
開放弦と2弦3Fのレのゆがみ具合が同じくらいになるように調整。
ゆがみが大きいときは1弦を高めることでバランスを取るようにする。
【確認】
3弦2Fラと5弦開放弦は3弦が高くなるが許せる範囲にあるか。
19世紀のギター曲でよく出てきそうな和音(おもにローポジション)を弾いてみる。
【注意】
このやり方は5弦や6弦を合わせたときのピッチ(開放)より
高めに響く傾向があるので、アンサンブルでは注意が必要と思う。
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