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2016年7月

2016年7月31日 (日)

トーマス・ジョンソン作 6コースギター 2011年 弦交換

今日はこの楽器の弦交換。
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Thomas A Johnson (トーマス・A・ジョンソン)作
6コースギター (ジョセフ・パヘスのレプリカ) 2011年製
オリジナルをつぶさに研究した、限りなく本物に近いレプリカです。

2本の弦を一対として1本分の役割を持たせるギターは
複弦と言いますが、複弦の場合はその一対を「コース」と呼びます。

つまり、このギターは6コース12弦。
ただし、いま第1コースはシングルとしているので
合計では11本の弦を張っています。

いま「バロックギター」と言われるギターは
5コースの複弦の楽器で18世紀まで使われていましたが
いわゆる19世紀以降のギターの主流、6単弦ギターに進む過程で
このような6複弦ギターも使われていました。

スペインやフランスで多かったようで
オリジナル楽器もこの元になった楽器パヘス(スペイン)や
プティジャン(フランス)のものなど見たことがあります。

さて、今日はこの楽器の弦を交換して
ガット弦仕様にしてみます。

張ってあった弦はナイルガット。
この楽器に張る弦はキルシュナー社のものから選んでみました。

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弦の太さのデータを取るためにデジタルノギス。
本来ならこういうのを計るのはマイクロメーターなのですが
弦はコロコロしててホントに測りにくいので
最近はこれで何か所も計っちゃいます。
小数点以下2桁まで表示なのですごく便利です。(^o^)

あと、ペグコンポジションも用意しました。

今回の弦交換はナイルガットをリアルガットにすることと
4~6コースをオクターブにすることにしました。
4~6コースの巻線はまだ使えそうなのでそのままにします。

以下データ(おぼえがき)========

弦長646ミリ ピッチ415Hz~430Hzを想定

張ってあった弦(ナイルガット)
1 : 051(シングル)
2 : 063
3 : 080

新たに張った弦(実測値)
1 : DL 046 (048)
2 : DL 056 (060)
3 : FDL068 (069)
4 : DL 048x (050)
5 : DL 058 (062)
6 : DL 079x (079)

Xはバーゲン価格の2級品の弦だが
悪い感じもそれほどない。

音色は上々。思った通りの感じ。
音に色あいを感じる。ここがガット弦の良さと思う。

全体に以前の弦より細くなったので
440Hzの調弦も可能になった。

低音弦がオクターブになると響きが華やかになる。
特にラスゲアードなどに顕著。
ただし、スケールのときや
2声の動きで下の声部が上の声部を飛び越えたりすると
一瞬ぎょっとして手が止まる(笑)

やっぱり、ここでも「慣れ」かと。

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(低音弦はオクターブに張った)

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(ヘッド部、糸蔵の様子)

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(ブリッジ部、サドル無くバロックギターやリュートのような弦の取り付け)

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(ラベル)

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この楽器は昨年、アンティークフルートとのアンサンブル「シードルズ」で
一曲だけ演奏した際、「すごく良かった!」とうれしい感想をいただきました。
1曲だけだったのは、実はわたしが複弦の操作に全然慣れていなかったから。

2本で1対の弦はなんというかきし麺のような?
昔のパンツの平ゴムのような?(笑)
こう、平べったいものの上っ面をひっかくような感触で
ずいぶん戸惑ったものですが最近は少し慣れてきました。

今後はいろいろなレパートリーを試してみます。
明後日、フルートの朝倉氏が来るので
ライブに取り込めるよう相談してみたいとも思います。

こうご期待!(^o^)丿

【後日談】
上記の弦交換のすぐ後に
フィランディエレの6コースギター教本を見たところ
弦は6コースのみオクターブを張るという記述を見つけ
そのように変更しました。オクターブ上弦はガットで。
オクターブが鳴るキラキラ感は下がりましたが
落ち着いて弾くことができます。ヨカッタ(#^.^#)

ま、最初に見てからやりなさいということでもあるのですが(^^ゞ

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2016年7月23日 (土)

パーリーシェル ハワイ民謡

本格的な夏を前に!
先日の7/10 ウクレレとギターのサマーコンサートより
ハワイ民謡のパーリーシェルをアップしました。
割とよく耳にするハワイアンミュージックですが
われわれでウクレレとギターのアンサンブルに仕立てています。

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2016年7月22日 (金)

上を向いて歩こう 演奏:田村 功

フォーク・エレキ・ウクレレ科の講師として
教室も手伝ってもらっている愛弟子の田村君は
今日が誕生日、オメデトウ!!

彼は今、デビューCDを作っている所ですが
その収録曲より、中村八大の「上を向いて歩こう」
自身による編曲です。

このアレンジは
外国人にもわかるような日本の曲を
田村君らしい編曲で聴かせるというようなオーダーだったようで
1曲はさくら変奏曲を作り、あと一曲どうしたものか、
と考えあぐねていた様子だったので
「ああ、そうしたらスキヤキソングをまったりさせて
 カヴァティーナみたいなテイストでアレンジしてみたら?」
とアドヴァイスをしたのでした(^^)

ナカナカいい出来と思います。

演奏は先日の楽しむ会にて。

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2016年7月17日 (日)

魔笛の主題によるファンタジー 江部賢一作曲

7/19の教室イベント「ギターをもっと楽しむ会」の講師演奏の一コマです。


魔笛の主題によるファンタジー
FANTASY ON THEME OF MAGIC FLUTE
江部賢一作曲
演奏:長谷川郁夫
2016.7.16 「ギターをもっと楽しむ会」講師演奏より

【後日談 16.11.03】
先日クロサワ楽器でインストアライブをした際
このYouTube演奏を聴いてくださった方がご来場され、
この楽譜についてい知りたいと質問があったのでお答えしました。

これは現代ギターで出ている
クラシック・ギターソロのためのポピュラー・コレクション Vol.2
江部賢一編曲
というタイトルの楽譜ですが

実はこの本ではちょっと小節抜けがあるのです。

一応、説明しておきますね!

左ページ最後に1カッコがついてますが
続く2カッコがないですよね。
それで、2カッコを右ページのあたまと思って弾くと
繋がらないのがわかると思います。
つまり、2カッコ部分が抜け落ちているのです。

ソルの魔笛のメロディーも勘案して、無難なところで埋めるとすると
右ページあたまのDdimの前に
左ページ2段目のB7-Em-(3段目)A7までの2小節半を挿入するとよいと思います。
もちろん、上記B7は2拍分しかありませんから
その前は1カッコのように前2拍はタイで引っ張ります。
右ページ4段目の1カッコ内の要領ですね。
右ページの1カッコで折り返す際は
1カッコを弾き終えたのち、先ほど加えたEm-A7を弾き
右ページあたまのDdimに入るということです。

上のYouTube演奏はそのように弾いていますので
参考にしてみてください。

弾きやすく、おしゃれに響き
ソルの魔笛を知っている人なら、聴いて“!”となる
江部さんらしい素敵なアレンジ(作曲)です。
ぜひ皆さんも楽しく弾いてみてください(^o^)丿

【さらに後日談】
どうやらこの楽譜、ミスがあったのは2005年の初版で
現在販売されている2008年版ではミスが修正されていました。
質問された方が購入した楽譜はちゃんと直っていました。
めでたし、めでたし。

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Pkink,Plank,Plunk! アンダーソン

7/19の教室イベント「ギターをもっと楽しむ会」の講師演奏の一コマです。


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2016年7月16日 (土)

ギターをもっと楽しむ会 第15回

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今日は「ギターをもっと楽しむ会」というイベントでした。
わたしの個人レッスンの生徒さんと
指導しているサークルのメンバーさんに呼び掛け
お客さんを呼ばずに弾き合い、聴きあうというもので
この企画は年2回やっていて、今回が15回目ですから
かれこれ8年やっています。

午前中は少し指慣らしをして
みんなで早めのお昼を食べたら12時からスタート。

写真は昼食時の様子です。

演奏順はあみだくじで決めます。
前の人、あとの人、悲喜こもごも(笑)

今回は20名の参加があり
独奏はもとより、重奏や合奏、弾き語りなど
様々な演奏が聴けました。

サークルさんたちからは
演奏会のアピールなどもあったり。

こういう機会があると
いろいろな交流が生まれて
大変ほほえましいものです(^^)

最後は講評と講師演奏。

今日は朝10時から18時まで
バッチリ8時間のギター漬けで
皆さんのギターへの「愛」がたっぷり感じられる
我ながらいい企画だなぁ~happy01

次回は11月の予定です。

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2016年7月15日 (金)

エターナリー(ライムライト) チャップリン

先日7/10のウクレレとギターのサマーコンサートで演奏した動画です。

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2016年7月11日 (月)

パノルモレプリカとウクレレ

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昨日はウクレレとギターのサマーコンサートということで
玉川上水のステッチというギャラリーで演奏してきました。

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今年使ったギターは
ラベルがないのですがMichael Heale作のものと聞いています。
パノルモタイプのレプリカギターで
これが中々丸っこい良い音で愛らしく
ウクレレにあってるように感じました。

なんか、見た目の雰囲気もいいですね。happy01

ポップスの世界で
「パーラーギター」とか「パーラーサイズ」
なんて呼ばれるものがあるのですが
まあ、こんな感じの19世紀ギター型のものです。

もともとは本当の19世紀ギターで
オールドの良い音がするなんて言われて使われたのでしょう。
オリジナルの19世紀ギターの中には
どうも過去にマグネットタイプのピックアップが
取り付けられていたのではないか?と思われる穴や
それを直したような修理跡があるものや
きっと金属弦が張られていたのだろうと思われる
フレットや骨棒の摩耗、
それによる大胆なピックキズや
強張力による剥がれ、曲がりがあるものを
ときどき見かけます。

だから…と、歴史的な根拠を言うつもりはないのですが
時にはこの日のような組み合わせも良いものです。

特にレプリカギターのときは
ピリオド楽器とかあまり気難しく考えず
合うならなんにでも気軽に使うという感じでいると
意外といいことがありますョ!

あ、ちなみにこの日の弦は普通のナイロン弦でした。

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お集まりいただきました皆様に
心より感謝申し上げます。

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2016年7月 3日 (日)

1997年 ヴィンテージワイン

先日のコンサートで知り合った方から
ワインのプレゼントをいただきましたhappy01

曰く
「20年前のボルドー右岸のワインです。
 Grand Cru Classe と大層な名前のですが、
 サンテミリオン、ポムロールではたしか、3番目の格付けです。
 私が20年位前(まさにお送りしたラロゼがリリースされたころ)飲んだことがあり、
 その当時でもクラシカルな作りで好きなテイストだったので、何回かリピートしました。
 (中略)
 1997のラロゼが生きているのか、お確かめください。
 近頃のワインのようにツヤツヤした甘いワインではないと思います。
 スケレトンと少しの身にまとう酒質のみかもしれません。
 ですが、ガット弦愛好家としては、
 この味わいを楽しめねばならないでしょう(キッパリ)!」

では、いただきます!
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渋みと少しの酸味が先に来て
続いてアロマとどしっとした重みを感じました。
アルコールがやや強めに感じられ、余韻も適度で
ブルーチーズがよく合っておいしいワインでした。

肴(食事?)はこんな感じで
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1997年頃はちょうどわたしが19世紀ギターに興味を持ち始めたころです。
確か、翌年の98年に初めての19世紀ギター=パノルモ1840年だったかな・・・
を手に入れました。

あの頃は~、古いギターのことも全然わからなかったので
いろいろ試行錯誤しました。

まず、弦を張ってみたって、弾いてみたって
今まで弾いたことない感触で、端的に弾きにくいし
音だって、夢のようなリバーブがかかったりするわけじゃないし(笑)

だから何をやってみても

「ホントにこれでいいのか?」

「ホントにこれがいいのか?」(笑)

まあ、そういうレベルからの出発でした(^^ゞ

つまり、そういうことの「良さ」すらよく理解できていないのですから
今思うと、現在も道半ばとはいえ
我ながらここまでよく来れたものだと思います。

時間をかけないとわからないこともたくさんあるから
時間をかける価値があるのだなあと思ったり。

最近ではすぐ答えを出さないことや
「慣れる」ということの大切さも強く感じます。

ヴィンテージのワインもそういうものなのかもしれませんね。
一瓶のワインにとても素敵な時間を与えてもらいました。

ありがとうございます!!

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