研磨弦その1 プロアルテ・レクチファイド
最近、研磨された弦がブームになっています。
もちろん、自分の中で(笑)。
今回この記事で紹介するのは
高音弦がプロアルテの「レクチファイド」というシリーズ。
最近発売されたようです。
「レクチファイドRectified」は《直す》とか《整える》というような意味ですが
以前からもピラミッド社のリュート用ナイロン弦でそういう加工のものがありました。
通常ナイロン弦は「クリアナイロン」と言って表面がツルツルしたものですが、
「レクチファイド」は細かく研磨されている感じでサラサラしています。
見た目も半透明な感じ。(写真はクリックすると大きくなります)
これがちょっと、ガット弦と近い感触があって
19世紀ギターのレプリカに張ってみたのですが、割といい感じ。
リアルガットやナイルガットと比べると、
弾いた感じも音色も軽いのですが、嫌な軽さではありませんでした。
もちろんガットの音が再現されるわけではありませんが
音の最初に指が弦とこすれる音がほんの少し入るのですね、
表面ツルツル一般弦のポオ~ン・・・という音とはちょっと違っていて
そういう意味では、表面サラサラナイルガット弦と共通するところはあるかな。
サラサラ・ザラザラ具合を言えばギターに張った状態で弦をこすると
「カー、シー、カー、シー」と擦れる音がします。
クリアナイロンではこの音はしませんね。
プロアルテではこのシリーズを3タイプ出していて
テンションの弱いほうから
モデラートテンション、ノーマルテンション、ハードテンションがあります。
今回写真でお見せしたのはノーマルテンションですが
R N N 3Tという型番がついていました。
「レクチファイド」のR、「ナイロン」のN、「ノーマル」のN
そして「トレブル(高音弦)」3本の3Tということみたいです。
最近、ダダリオではそういう型番を付けて
高音弦セットと低音弦セットを分けて販売しているみたいです。
なかなかついて行けないのですが、覚えるとカッコ良さそう(笑)?
モダンギターに張ってみた時はピンと来なかったのですが
19世紀レプリカにはまあまあかな。
普通の弦を張ると、いかにもモダンの弦の音がしちゃいますから、
アンサンブルの都合などで
ナイロン弦を装着するときの選択肢にはなりそうです。
ライバルはナイルガットというところかな。
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