« 2017年5月 | トップページ

2017年6月

2017年6月22日 (木)

どっそそらーそ しど

今日は午前から昼にかけて重奏グループ(ギタートリオ)のレッスンをしました。

ハイドンの曲とデュアートの曲を持って来ていました。

デュアートの曲は「ダンスリーズ、第4番 op.41b」という曲なのですが
これは元々ソプラノ&アルトリコーダーとギター(あるいはピアノ)の編成で書かれた
「4つのアメリカンダンス」という曲の焼き直しで
わたしも昔、リコーダーとのアンサンブルをよくやっていた頃、
何度も弾いた懐かしい曲です。

ビギン ・ タンゴ ・ ブルース ・ バーンダンス
の4曲からなっていて、それぞれの性格が際立つ楽しい作品です。

で、ここからが本題なのですが
バーンダンスに出てくるこれ。
Dsc00911

ああ、これってよく聞くやつですね。
こんな形で。

2017062200001

野球でアウトになったときに聞こえてくるやつとか。

だから、なんとなく

「残念でした~、またどうぞ~」 みたいなイメージがありましたが
改めてレッスン曲で出てくると「いったいこれなに?」と思ったりして。

生徒さんが帰った後、
「はて?こういうのはどうやって探すのかな」と思いつつ、
いろいろ検索してみたり。

結局ですね、うまくヒットした検索ワードは
「どっそそらーそ しど」でした coldsweats01
分からないメロディ、こうやって尋ねる人多いんですね(笑)
上の文字にリンクつけときますので、興味のある方はどうぞ。

そして、そこからたどってわかったこと。

この曲(というか、フレーズ?)は
「ひげ剃りとカット25セント」
(原題 Shave and a Haircut, Two Bits)

と呼ばれているようです。

ウィキペディアでこのメロディの歴史という項目を見ても
音が先にあってひげ剃りの歌詞が後で付いたのか
はじめから「ひげ剃りとカット」の歌としてできたのか、いまいちよくわかりませんが
20世紀初頭からずいぶん楽しまれたフレーズのようでした。

それならと、このタイトルで動画をあたってみると・・・
なんと、出てくるのは「ネコふんじゃった」だったりします。
「ネコ~」をひとしきり弾いた最後に「どっ、そそらーそー」とくるわけです。

へー、これ「ネコふんじゃった」って言わないんですね。
・・・と思って確認のために、I have stepped on the cat.で動画検索してみる
あ、出てくる(笑)
でも、日本からの投稿が多いから、やっぱり「ネコ」は邦題なのかな。
「ネコふんじゃった♪」って歌もあったような気がしますし。

ところで、「バーンダンス」というのもあまり耳馴染みがなかったので
調べてみると
「1930年代から1940年代にかけてアメリカ合衆国で流行したフォークダンスの一種」
というのが出てきました。バーンダンスは「納屋の踊り」。
B u r n =燃える、B a r n =納屋。 燃えないのね(笑)

さらにディズニーが1929年にその名も「バーンダンス」という
7分のアニメ映画を作っているということで見てみると
その最後の音楽は
「あ~、なるほどなるほど、デュアートの曲の元イメージはこれだ」という感じがありました。


バーンダンス


例の「どっ、そそらーそー」も出てきます。
(どっ、そらーそー・・・でしたが、デュアートもどっ、そらーそーでしたし)


さらに少し手繰ってみると、アイルランド音楽にも「バーンダンス」はあるようで
聴いてみると、アメリカのバーンダンスとは少し違う感じがしましたが
たぶん、こういうものが元で、それがアメリカにわたって変化したのかなと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ライブのご案内

これからのライブ・イベントのご案内です。

7月9日(日) ウクレレ&ギター サマーコンサート 
14:00開演 (立川・玉川上水駅) 詳細はクリックで!


7月23日(日) 100年前のドイツギター
15:00開演 (国立) 詳細はクリックで


=========================

6月25日(日) むさむらギターサークル 第5回定期演奏会
13:30開演 武蔵村山市民会館 さくらホール(小)にて
入場無料

わたしの指導するギターサークルです。
指揮と講師演奏、メンバーさんと一緒に弾くシーンもあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月21日 (水)

現代ギター17年8月号こぼれ話

今年5月から現代ギターの連載の原稿を書いています。
それは、パイジェッロのオペラ「モリナーラ」のアリア、
Nel cor più non mi sento(うつろな心、わが心はや)を主題にした
19世紀ギターの作品を追っていくというテーマで
なかなかこれが調べていても、書いても楽しいものです。

どうも、ベートーヴェンのピアノ変奏曲が最初のようなのですが
ギター変奏曲は作曲年が後になれば後になるほど、競うように凝っていくのです。

いま発売している7月号ではマティーカの変奏曲について書きましたが
テーマと8つの変奏からなる、結構長大な曲で
(本文にも書きましたが)
主題と変奏~ダンス(ポロネーズ)~終曲を全部「ネル・コール」から作ったぞ!
というような構成でした。

で、今は来月発売される8月号の原稿が終わったところです。

Dsc00910

ふ~っ (・。・;

8月号ではカルッリの変奏曲をあたったのですが
これがまた、すごかった!
下のファクシミリ譜を見てください。

Gg85

こんな指定が入っているのですよ。
実に、フレットで言って29フレット(相当)!

まあ、他にもスライドによる変奏などもパフォーマンス重視で面白いのです。

流石!カルッリ先生!!

2017062100001


それで一つ、心に浮かんだのがパガニーニの影響。

実はパガニーニもネル・コールの変奏曲を書いていて
それはそれは超絶技巧で、カプリスのテクニックを存分に使ったような作品なのです。
これを、自身の演奏会のアンコールなどで演奏したということなんですね。

もちろん、カルッリの作品はパガニーニほどの超絶技巧ではないのですが
スライドを使った変奏といい、上記のスケールといい、
なにかこう、ネル・コールの変奏曲でパフォーマンスを見せる
という点で共通を感じるんですよねー。

当時のギター界で最も有名だったカルッリ先生が
「・・・なるほど、パガニーニさんがそう来たか、ならば!」
という気持ちもあったのではないか・・・とか。

というわけで、楽曲の成立年を調べてみました。
まあ、なかなか踏み込んで調べることもできないのですが

パガニーニのネル・コールは1821年が初演で出版が1829年とか。

一方カルッリのネル・コールは参考にしたファクシミリでは
プレートナンバーからだと1826年頃かなという感じだったので
「おお、やはり!」なんて思ったのですが
オフィーの解説だと1817年頃とあるんですよね(^_^;)
すると、参考にしたファクシミリは再販かな。
でも、確かに作品番号100近辺は1820年かそれより前みたいなんですよねー。

うーん、4年か。何とかならないかな(笑)

たとえばパガニーニはもっと早くからこの曲を弾いていた
なんてことはないでしょうかねえ。。。

どうも、関連があるような気がしてならないのですが
ま、ここからはナカナカどうにもならないかぁ coldsweats01

というのが今回のこぼれ話でした。

マティーカもカルッリも大変素敵な作品でしたので
ぜひ、現代ギター7月号と8月号でご覧いただけたらと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月10日 (土)

ジムノペティ第1番(サティ)

2017.6.3 ギャラリーカフェ・ププにて(東京・国立)
ライブ「幻想の古楽器~リラの調べ」より
ジムノペティ第1番~ゆっくりと苦しみを持って(サティ)

サティの出世作、ジムノペティはギリシャ時代、アポロンやバッカスを讃える祭り
「ジムノペディア」から名をとったそうです。
またサティは古代の壺をみてこの曲の着想を得たとも伝えられていて
遠く紀元前のギリシャへの思いが、このリラという楽器が湛える気分と
重なるところを感じて演奏しました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 7日 (水)

ギター弾き田村 保育園演奏

Sn00001


さきほど愛弟子の田村君から、
保育園での子供向けコンサートが大成功した!
というニュースが届きました。

ブログ:ギター弾き田村の話し~保育園コンサート

子供たちに聴いてもらうためのアイデアを尽くし
音楽・演出すべて自分のアレンジによる構成。
自作の歌「洗濯大臣」も大ウケで
コンサートの後は口ずさんでる子もいたとか。

彼のこの演目はこの4月に昭島の喫茶店で初披露し
なかなか良い感触を得て、さらに磨きをかけたものでした。

彼はこう見えて、一児のパパで子供を見る目が温かい。
小さな子供向けの音楽会は誰にでもできることではないけれど
彼にはそれができるハートとチカラがあると思っています。

彼は昨年、自作曲とアレンジを入れたファーストCDを出し、
大人方面??のライブ活動も頑張っていますが
ギターを持って子供に夢と楽しさを与える、こんなライブも
これから是非、たくさんやってほしいと願っています。

もし、出演を希望されるようなところがありましたら
ぜひ声をかけてあげてください。
きっと気軽に応えると思います happy01

Sn00002


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年6月 4日 (日)

終了:幻想の古楽器~リラの調べ in Pupu

Dscn4121

2017年6月3日 国立のギャラリーカフェ・Pupuさんにて。
ご来場のみなさま、ありがとうございました。

Pupuさんでは時々・・・年1回くらい?ライブをさせていただいていますが
わたし一人のソロライブははじめてだったと記憶しています。

ここでのライブはお食事付!
それも演者や演目などにちなんだものを考えてくれるのです。
今回は使用楽器が18~19世紀にかけてのフレンチスタイルのリラということで
フランス風のメニューを考案してもらいました。
それと、わたしの教室が武蔵村山にあるということで
武蔵村山で一番人気のパン屋さん「もりのこむぎ」のパンを添えて。

お料理はこんな感じです。

Photo
朝採り三陸産のホタテ、食前酒と共に。

Photo_2
前菜のニンジンサラダとズッキーニ。ポタージュもありました。

3
フランスの家庭料理カスレは鶏手羽肉。これにパンが付きました。

Photo_3
デザートは英国トラディショナルなヴィクトリアサンドイッチケーキ


さて、演奏プログラムは、13世紀のエスタンピーからはじまり
ルネサンスを経て19世紀、
後半は近代と現代のものを演奏しました。

今回新たに取り入れたレパートリーは
ミランのファンタジー第10番とサティのジムノペティ第1番。

ミランの方はファクシミリのタブラチュアを見ながら弾いてみました。
ミランのタブラチュアは上が1弦だし、押さえるフレットもアラビア数字なので
古楽タブラチュアに不慣れなギタリストにも案外見やすいものです。

しかし、タブラチュアを読みながら音楽をさらっていると
指の動きと耳から入ってくる音楽が別々のように感じる瞬間があって
それはそれはとても不思議な感覚でした。

我々は五線にかかれた音符を見ると音楽が見えるよう訓練されていて
音符の並びでコードを読み取ったりするし、
元のシンプルなメロディー譜を見ながら即興を考えたりするのですが

タブラチュアは見ただけではよくわからないcoldsweats01

「まあ、いいから、書いた通りに指を動かしてごらんよ、いい曲が流れるからサ」
なんて言われている感じ。
で、やってみると「ああ、なるほど」とか。

そういうの、なんていうんでしょうねえ。

わからないけど、書いてある通りの呪文を唱えると奇跡が起こるとか?
クランクをくるくる回すと綺麗な音楽を奏でるオルゴールのような?
・・・うーん、もうちょっと「やってる」感はあるのですが
動きとその結果が少し離れているような気分。

まあ、当時の人はちゃんとわかって弾いていたとは思いますけどねcoldsweats01


サティの方は
ジムノペティはギリシャ時代、アポロンやバッカスを讃える祭り「ジムノペディア」
から名をとった。またサティは古代の壺をみてこの曲の着想を得たとも伝えられていて
遠く紀元前のギリシャへの思いがこのリラという楽器の持っている気分と
重なるところを感じて演奏しました。
それと、サティと言えば「家具の音楽」ですよね。
人の心に響かせるより、その場の空気に響かせるような
間接照明のようなイメージで演奏しました。

アンコールは、この日お越しくださった、今年米寿を迎える元生徒さんへ
お祝いも兼ねて、この方が女学校時代に作ったという歌を
リラにアレンジして演奏しました。
とても可愛らしい曲で、会場の皆さんもホッコリconfident
温かい拍手が沸き起こっていました。

それと・・・
当日のお客様、井爪彩子さんがブログに暖かいレポートを書いてくださいました。
ロルフィング・アフーム
ありがとうございます。とても励みになります!

「幻想の古楽器~リラの調べ」ライブ
またどこかで演奏させていただければと思っています。
アンティークギターの愉しみが広がっていきますように!
精進いたしますsign03

170603ol

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2017年5月 | トップページ