先日の定期演奏会の反省会ネタです。
アンケートに「調弦はバックステージで出来ないか」
ということが複数書かれていました。
つまり、調弦が長い、演奏まで待たされるのが気になる
ということなのですが、
まあ、確かにまだ始まらないっていうのは少しストレスにはなりますよね。
ただ、舞台袖はこの時期寒いので、ステージとの温度差もあって
裏でチューニングすると表で狂っちゃうんですよね。
だからちょっとジレンマではあるのですが。。。
そんな中、あるメンバーさんが
「ヴァイオリンのリサイタルでも必ず演奏前にチューニングしますが、
チューニングは裏でやってきて…と言われていることは殆ど無いですね。
なぜクラシックギターだけ言われるんでしょうね???」
と感想を述べていました。
わたしははじめ、弦の本数の問題やチューニングの技術、
つまり時間がかかる事の問題かなあと思い
「たぶん、チューニングの時間が長いのです。
1本ずつゆっくりやられると、×6本ですし。」
とコメントしましたが、その後ハッと思うことがありました。
定演の時のメンバーさんの調弦はメーターを見て1本ずつ合わせています。
気持ちがメーターの針に集中しているのがもちろん客席からもわかります。
くわえて時間もかかっています。
一方で、ヴァイオリンのリサイタルの時は5度の響きを出しながら
耳で合わせています。
割とすんなりあっていきます。(人にもよるかな?)
かかる時間のこともありますが、ひょっとしてココなんじゃないかなと思いました。
そもそもチューニングは響きが整うわけですから、
本来は音楽的に気持ちが良い要素もあり、
耳で合わせている様子はそれを求めているわけで
聴いていても音楽的でストレスを感じにくく、
むしろ「ともに気持ちよくなってゆく」のに対し、
メーターに合わせるチューニングは音楽的要素はありませんから、
「付き合わされてる感」があり
聴いていて退屈だったり時間がかかればなおのこと
ストレスに感じたりすることがあるのではないでしょうか。
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