終了:珈琲とともに楽しむアンティークギターの響き(5) ~ギター黄金期の音楽~ ラコート1828年&パノルモ1844年による
2018年3月4日 永田珈琲店「こもれび」にて
お集まりいただいたみなさま、ありがとうございました。
永田珈琲でのライブは2015年の10月から年に2回のペースで行っており
この日はその第6回め、アンティークギターとしては5回目になります。
「ギター黄金期の音楽」と題して
当時のギター、当時の音楽(楽譜)、ガット弦そして指頭奏法、立奏と、
世界でいちばん19世紀に近い空間を醸すべくアプローチしました。
そして作曲家の顔を見ながら聴くとまたちょっと愛着がわくかなあと思って
プログラムに肖像画を添付して各先生方のエピソードなどもお話したり。
後半はエチュードやレクリエーションの曲を配置しましたが
CDやテレビもない時代であっても
やっぱり 「NO MUSIC,NO LIFE」 なのが人というもの。
当時の人にとって自分自身のためによい音楽を聴かせることの需要(大切さ)を
イメージしながらの構成・演奏しました。
自分を愉しませる(喜ばせる)音楽は
・最上の楽器による最上の音色
・最上のメロディやハーモニー
であって、むしろ自分が弾けなくなってしまうような難しいフレーズは
どちらかというとストレスですよね(笑)。
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そして今回はこちら
立奏スタイルで臨んでみました。
立奏は数年前から少しずつやってみていたのですが
わたし自身の研究も進み、慣れも出てきたので
この度、全曲を立奏にしています。
立奏は重心も上がりますし、ギターの固定も(座奏時ほど)できませんから
まあ、初めの印象としてはグラグラするわけですが
重心を崩して身体を揺らせば、それに伴って音楽(の重心)も揺れる。
一輪車にのっているような、ヒラリヒラリと(実際は乗れません・笑)
そうやって音楽に意識的にも無意識的にも波ができるような感じ。
あるいは体とアンサンブルしているような感覚。
面白いものですね。
技術的には楽器を固定してアプローチしたほうが断然有利ですが
完全固定ともいけないでしょうから、どこまでにしようかという事ですけれど
自由と安定はバーターの関係なのでしょうか。
もう一つ、別な視点として
自分のやったことの無いやり方でアプローチすると
自分の慣れている方へ引っ張る気持ちが少なくなるので
なんていうのでしょう、自分の知らないものへの気持ちが謙虚になるような効果も感じます。
指頭奏法の実践の時も感じました。
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さて、これはアンコールのあたりの写真と思いますが
訪ねてきた友人にギターを聴かせている様子を描いた19世紀の絵画ようで
お気に入りの1枚です
終了後はお客様に囲まれて楽器談義なども
これもまた楽しいひと時。
小平の永田珈琲こもれび
心和む素敵な空間をありがとうございます。
またこれからも続けていきます!
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