Irish Air “My lodging is on the cold ground” M.Giuliani / 春の日の花と輝く(ジュリアーニ)
昨日のライブから、一つ動画をアップしました。
6つのアイルランド民謡Op.125より
春の日の花と輝く(ジュリアーニ)
使用ギター:R.F.ラコート1828年(パリ)
このライブは2018.5.28に
銀座のギャラリーカフェ&ダイナーArt For Thought にておこなわれた
「アンティークギターの響きを楽しむ会」というもので、
この日は松田光二氏の「左官アート展」の初日でもありました。
素敵なアートに囲まれて、演奏させていただきました。
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この日は先日3/4に永田珈琲(小平)でおこなった
「ギター黄金期の音楽」の再演です。(少し変更しました)
この演目は19世紀(200年前)に最も近い形でギターや音楽、
そしてその愉しみをお聴きいただくべく
・当時のギター(ラコート1828年)
・ガット弦
・指頭奏法
・立奏
・当時の音楽(楽譜)
でアプローチしています。
このライブをコーディネートしてくださった赤廣さんと
作家の松田さんとその奥様。
お客様からは19世紀ギターの柔らかな音色と
松田さんの作品の柔和な感じがよく合っていたと感想をいただきました。
終了後のお楽しみ!
楽器談義や音楽談義は今回も楽しく盛り上がりました
当年とって190歳のラコートギターはどこでも人気です。
前半は少し長めの曲で3曲。
後半は小品をたくさん弾きました。
後半最初のアグアドは初級者向けの名もないエチュードですが
時々むかしの人がそうしたようにタイトルを考えてみました。
19世紀ギター、ガット弦の組み合わせは
とても自然に音楽的な響きを持っていて
特に当時のシンプルな曲では一層その様子が感じられます。
今のギターで弾いたら、ただの指練習の通過点、
レッスンで◎が付いたら終わり・・・みたいな曲であっても、
19世紀ギターで奏でてみると
音楽や音色が溢れ出てくるという経験はよくあり(しかもとても楽に)、
自分で弾いていて、その音楽によって心が癒されるのが実感されます。
この時代の曲はテクニカルな大曲もありますが
一方で音楽の欲求を自身の演奏で満たすというのも
楽器や楽曲に対する大切な側面だったのでしょう。
CDとか放送とかもない時代ですから。
19世紀ギターは本当にそういう性能にたけていますし、
奏法やアプローチを当時に近づけていくことで
より、そういう魅力がクローズアップされます。
また機会がありましたら
この演目の再演を試みたいと思います。
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