リュートとヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 RV.82 (ビバルディ 1678-1841伊)
リュートとヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 RV.82
(ビバルディ 1678-1841伊)
2018.6.16ライブ
「紫陽花(あじさい)に寄せて
ギターとヴァイオリンとチェンバロの響き」より
会場:スタジオ・ゲルン(東京・蔵前)
ギター : 長谷川 郁夫 Ikuo Hasegawa (Gt.)
ヴァイオリン:宮林陽子 Yoko Miyabayashi (Vn.)
チェンバロ:小澤章代 Akiyo Ozawa (Cem.)
ビバルディによるこの楽器編成の作品には
このハ長調とト短調のものがあります。
どちらも楽譜を見ると速い楽章ではヴァイオリンとリュートが
ほぼ同じ音(オクターブユニゾン)を弾いていることに興味を持ちました。
はじめはヴァイオリンとリュートの混合した音色を求めているのかと思いましたが
リハを進めるうちに、このように使ったほうがリュートの音が聴こえる…
つまり、音量差のある楽器のアンサンブルでは
デュエットのようなハモりを作るよりも同じ音の方が
音が聴こえて、結果的に楽しめるという作戦?ではないかと思うようになりました。
ヴァイオリンが2連、リュートが3連符を奏でるシーンも
そう思うと大変効果的に感じます。
この演奏でギターはリュートのパートを受け持っていますが
第3フレットにカポタストをすることでリュートの調弦に近づき
とても弾きやすくなりました。
楽曲は急・緩・急の全3楽章。
ビバルディらしい簡潔で爽やかな作品です。
第1・第3楽章はカラッと明るく、音楽する喜びに満ち溢れています。
第2楽章はリュートが付点音符のリズムを持つ抒情的な歌をまかされます。
これはDdurのリュートコンチェルトの第2楽章にも通じており、
ビバルディが持っているリュート演奏のイメージなのかもしれませんね。
ライブのレポートはこちら
http://has.tea-nifty.com/blog/2018/06/post-6e2a.html
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