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2018年6月29日 (金)

リュートとヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 RV.82 (ビバルディ 1678-1841伊)

リュートとヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ長調 RV.82
(ビバルディ 1678-1841伊)

2018.6.16ライブ
「紫陽花(あじさい)に寄せて
 ギターとヴァイオリンとチェンバロの響き」より
会場:スタジオ・ゲルン(東京・蔵前)

ギター : 長谷川 郁夫 Ikuo Hasegawa (Gt.)
ヴァイオリン:宮林陽子 Yoko Miyabayashi (Vn.)
チェンバロ:小澤章代 Akiyo Ozawa (Cem.)


ビバルディによるこの楽器編成の作品には

このハ長調とト短調のものがあります。

どちらも楽譜を見ると速い楽章ではヴァイオリンとリュートが

ほぼ同じ音(オクターブユニゾン)を弾いていることに興味を持ちました。


はじめはヴァイオリンとリュートの混合した音色を求めているのかと思いましたが

リハを進めるうちに、このように使ったほうがリュートの音が聴こえる…

つまり、音量差のある楽器のアンサンブルでは

デュエットのようなハモりを作るよりも同じ音の方が

音が聴こえて、結果的に楽しめるという作戦?ではないかと思うようになりました。

ヴァイオリンが2連、リュートが3連符を奏でるシーンも

そう思うと大変効果的に感じます。


この演奏でギターはリュートのパートを受け持っていますが

第3フレットにカポタストをすることでリュートの調弦に近づき

とても弾きやすくなりました。


楽曲は急・緩・急の全3楽章。

ビバルディらしい簡潔で爽やかな作品です。

第1・第3楽章はカラッと明るく、音楽する喜びに満ち溢れています。

第2楽章はリュートが付点音符のリズムを持つ抒情的な歌をまかされます。

これはDdurのリュートコンチェルトの第2楽章にも通じており、

ビバルディが持っているリュート演奏のイメージなのかもしれませんね。


ライブのレポートはこちら
http://has.tea-nifty.com/blog/2018/06/post-6e2a.html

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