「ドイツの歌による幻想曲」メルツ作曲 テルツとプライムギターによるデュオ
2018.10.13コンサート
「長谷川郁夫&植木和輝 19世紀ギターデュオの世界」より
(新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ スタジオAにて)
「ドイツの歌による幻想曲」
ヨハン・カスパール・メルツ (1806-1856)作曲
テルツギターとプライムギターによる二重奏
どちらのギターもJ.G.シュタウファー作です。(1830年頃)
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テルツギターとプライムギターによる重奏は
ウィーンあたりを中心に良く行われたようです。
メルツのギターデュオは全集を見る限り
すべてがこの編成で書かれています。
この曲は「真夜中に(Steh'ich in finst'rer Mitternacht)」
という歌(民謡)をもとにしています。
歩哨が夜の見回り中に故郷に残した恋人を想うという内容でした。
メルツはこれをファンタジーとして
イントロと3つのスタイルにアレンジしています。
はじめはオーソドックスな歌謡調
そして12時の鐘(時計)が鳴り響くと
つづいて鳥のさえずりのようなオブリガードを伴ったスタイル
そして3つ目は豊かに響くコーラス(合唱)
メルツらしいとてもロマンティックな作品であるとともに
2種類のギターの音色が上手く活かされていると感じます。
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