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2019年9月13日 (金)

終了:GGサロンコンサート「19世紀のギターと音楽の花束」

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9月6日はGGサロンコンサート

「19世紀のギターと音楽の花束」に出演しました。

この日は秋とは名ばかりの暑い一日でしたが、

たくさんのお客様にご来場いただきサロンは満席!

お集まりいただきました皆様に心より感謝申し上げます。

 

わたしがライフワークとして探究していることは

「19世紀ギター本来の音とギター黄金期の愉しみ」

というようなものになりますが

200年も前のことですから現代に生きるわたしにとっては

それがどのようなものだったか実は本当に本当のものはわかりません。

ただ、その断片は周囲に残っているのですね。

それは当時の楽器や楽譜もそうですが

文学や絵画など他の芸術、音楽以外の情報や資料などなど。

これらをまさぐって出会うものはわたし自身にとって

常に「新しいもの」であってそこに大きな魅力を感じています。


 

しかも19世紀初頭はギターの黄金期とも言われ

当時ヨーロッパでギターが多くの人々の心をつかんだ世界ですから

きっとそれは素晴らしかったに違いない!

それを追求することは現代の我々にも「良いもの」として

「新しく」心に響くものを得ることになるのではないか。

そんなことを思いながら取り組んでいます。

 

とは言えアングラというかマニアックというか(笑)

誰もやらないようなことをコツコツ、シコシコと

試行錯誤しながら積み上げていく世界でして

まあ、自身としては楽しいことではありますが

ともすれば、こんなことが人に良いと言ってもらえるのだろうか?とか

興味すら持ってもらえないのではないか?

などと思ったりする日もあります。

 

このたび現代ギターの方にも励まされ、

岡野さんの協力も得て、

こんなにたくさんの人に観て聴いていただき

しかも、口々に「よかった」と言っていただける日が来るなんて夢のようでした。

本当に皆さまに感謝感激です!!

 

そうそう、フィガロの薮さんに200年前の仕様の再現を目指して

研究開発をお願いしていた(まさにロマンティック♡)

アンティークギター用の絹芯純銅巻の低音弦もこのコンサートに間に合い

ラコートとシュタウファー派のギターを素晴らしい音色で鳴らし、

見事なデビューを果たしました。

これもとてもうれしくありがたいニュースです。

 

これからも精進いたします。

みなさま今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

 

このコンサートを記事にしてくださったブログをご紹介します。

森英行さん
「師匠のコンサートにお邪魔してきました!」

森秀文さん
「19世紀ギターの魅力」

深代朋子先生
「岡野聡子&長谷川郁夫 19世紀ギターデュオコンサートを聴いてきました」

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この日の現代ギター社ビルの入り口。
チラシが張ってありました。
がんばるぞ。気持ちが高まります!

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GGグラビア用の写真撮影。
岡野さんのピンクのコットンドレスが可愛らしいですね!

P9060934
今回演奏で使うギター。
こちらの2台はわたしが弾きます。
左がシュタウファー作テルツギター1830年頃のもの。
丹波篠山の名工に大きなリペアを受けて見事に復活しました。
右は1828年のラコート。カルッリ、ソル、コストなどなど
有名なギタリストがこぞって使った名器です。

低音弦にフィガロの絹芯の弦を張っています。
これがなかなか良い音!

P9060935
こちらは岡野さんが弾きます。
左がスクロールヘッドが素敵なシュタウファー派1830年頃。
こちらもフィガロの低音弦装着です。
右はシュタウ
ファー派レニャーニモデルのテルツギターで
カール・ボーリンガー作1850年頃。

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今回のチラシとプログラムです。
《プログラム》
プライムギター二重奏
・オペラ「ロドイスカ序曲(クロイツェル)」
      (カルッリ3つの序曲op.106より)
・モーツァルトのアンダンテとロンド
      (カルッリop.167)
  ※元曲・・・アンダンテはK.545第3楽章
       ロンドはK.485

岡野ソロ
・6つのアンダンテop.320より第1番・第3番
                (カルッリ)

テルツギターとプライムギター二重奏
・セレナーデop.63(ディアベッリ)
  マーチ~メヌエット~ロマンス~ロンド~マーチ

休憩

プライムギター二重奏
・ディベルティメントop.62(ソル)
 アンダンテ カンタービレ~ポロネーズ楽章

長谷川ソロ
・序奏とファンダンゴop.16(アグアド)

テルツギターとプライムギター二重奏
・グランポプリop.67(ジュリアーニ)
  アンダンテ ソステヌート
   ~アンダンティーノ グラツィオーソ
    ~アレグロ マエストーソ
     ~グラツィオーソ
      ~マーチのテンポで
       ~アレグレット コン ブリオ


P9060946
演奏開始!
カルッリ編の序曲「ロドイスカ(囚われ人)」の(原曲)作曲者は
ベートーベンのクロイツェルソナタで知られるロ
ドルフ・クロイツェルでした。
当時流行したようでカルッ
リのアレンジ以外にも
様々な楽器編成で編曲された楽譜が
残っています。

カルッリ編「モーツァルトのアンダンテとロンド」の
アン
ダンテはソナチネアルバムで有名なピアノソナタk.545の第3楽章。
もともとアレグレット楽章なのですが
アン
ダンテとして扱っているところが面白いです。

P9060970
岡野さんのソロはカルッリの6つのアンダンテから2曲。
カルッリとしてはかなりロマンティックで
濃い感じの名曲
と思います。
カルカッシに捧げられていますから、
そこにはきっと何かの思いがあったのではないでしょうか。
P9060977
曲については少しずつ解説を加えながら進めました。
「ちなみにこの日9月6日は
 これから弾くディアベッリの誕生日だそうで~(本当)」
なんて言っているところかな。
P9060995
ディアベッリのセレナーデは人を楽しませるための
アイデアがいっぱい盛り込まれたサービス精神満点の曲。
マジメ~な感じで弾くより、少しコミカルなくらいに
大げさな表情をつけてアプローチすると曲の良さが出ます。
P9061000
わたし、後半黒にしました。
ちなみに前半は岡野さんがファーストを弾き、ソロも弾くステージ。
後半はわたしがファーストを弾き、
ソロを弾くというよう
な構成にしました。

後半、負担「大」(笑)!
がんばれ、わたし。
P9061003
ソルのディベルティメントop.62はわたしの大好きな曲!
岡野さんの素晴らしい伴奏サポートを得て
思いを込め
て気分よく弾かせていただきました。
ソルのメロディはいつも美しい、
そしてポロネーズってウ
キウキと楽しいですよね!
P9061005
満席のお客様に大感激!
立奏は遠くのお客様にも弾いている様子をご覧いただけますし、
音も飛びやすいと思います。
P9061016
わたしのソロはアグアドの序奏とファンダンゴ。
奥からカ
スタネットの音が聴こえてきそうな
いかにもスペインとい
う素敵な曲です。
P9061034
プログラム最後の曲はジュリアーニのグランポプリ。
ポプリは花束のことで、今回のコンサートタイトルと重ねました。
音楽でポプリというと流行の曲を集めて一つの曲にするスタイルのことです。
テル
ツギターが縦横無尽に活躍する素敵な曲です。
ギターを奏
する喜びに満ちた華やかな作品。

P9061039
弾ききったー!(笑)

P9061041
お客様が多い時の拍手って音が分厚く聞こえるんですよね
もう、演奏家冥利に尽きます。ありがとうございます!
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アンコールに進みます。
なんか、もうホッとしてるなあ。
P9061048
アンコールはメルツの「ドイツの歌幻想曲」。
「真夜中に」という曲を序奏、主題と二つの変奏に仕立てています。
「歩哨が夜回りの時に故郷に残した恋人を思う
」というような歌ですが
メルツのアレンジではテー
マを奏した後12時の鐘が鳴り響き、
続いて多幸感に包まれた変
奏に進みます。

4
打ち上げは要町の迎賓館!?「青山一品」にて。
壁にサインを書
かせていただきましたので
お店に行かれた際にはぜひ探し
てくださいネ!
岡野さんもおつかれさまでした。

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