終了:GGサロンコンサート「19世紀のギターと音楽の花束」
9月6日はGGサロンコンサート
「19世紀のギターと音楽の花束」に出演しました。
この日は秋とは名ばかりの暑い一日でしたが、
たくさんのお客様にご来場いただきサロンは満席!
お集まりいただきました皆様に心より感謝申し上げます。
わたしがライフワークとして探究していることは
「19世紀ギター本来の音とギター黄金期の愉しみ」
というようなものになりますが
200年も前のことですから現代に生きるわたしにとっては
それがどのようなものだったか実は本当に本当のものはわかりません。
ただ、その断片は周囲に残っているのですね。
それは当時の楽器や楽譜もそうですが
文学や絵画など他の芸術、音楽以外の情報や資料などなど。
これらをまさぐって出会うものはわたし自身にとって
常に「新しいもの」であってそこに大きな魅力を感じています。
しかも19世紀初頭はギターの黄金期とも言われ
当時ヨーロッパでギターが多くの人々の心をつかんだ世界ですから
きっとそれは素晴らしかったに違いない!
それを追求することは現代の我々にも「良いもの」として
「新しく」心に響くものを得ることになるのではないか。
そんなことを思いながら取り組んでいます。
とは言えアングラというかマニアックというか(笑)
誰もやらないようなことをコツコツ、シコシコと
試行錯誤しながら積み上げていく世界でして
まあ、自身としては楽しいことではありますが
ともすれば、こんなことが人に良いと言ってもらえるのだろうか?とか
興味すら持ってもらえないのではないか?
などと思ったりする日もあります。
このたび現代ギターの方にも励まされ、
岡野さんの協力も得て、
こんなにたくさんの人に観て聴いていただき
しかも、口々に「よかった」と言っていただける日が来るなんて夢のようでした。
本当に皆さまに感謝感激です!!
そうそう、フィガロの薮さんに200年前の仕様の再現を目指して
研究開発をお願いしていた(まさにロマンティック♡)
アンティークギター用の絹芯純銅巻の低音弦もこのコンサートに間に合い
ラコートとシュタウファー派のギターを素晴らしい音色で鳴らし、
見事なデビューを果たしました。
これもとてもうれしくありがたいニュースです。
これからも精進いたします。
みなさま今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
このコンサートを記事にしてくださったブログをご紹介します。
森秀文さん
「19世紀ギターの魅力」
深代朋子先生
「岡野聡子&長谷川郁夫 19世紀ギターデュオコンサートを聴いてきました」
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この日の現代ギター社ビルの入り口。
チラシが張ってありました。
がんばるぞ。気持ちが高まります!
GGグラビア用の写真撮影。
岡野さんのピンクのコットンドレスが可愛らしいですね!
今回演奏で使うギター。
こちらの2台はわたしが弾きます。
左がシュタウファー作テルツギター1830年頃のもの。
丹波篠山の名工に大きなリペアを受けて見事に復活
右は1828年のラコート。カルッリ、ソル、コストなど
有名なギタリストがこぞって使った名器です。
低音弦にフィガロの絹芯の弦を張っています。
これがなかなか良い音!
こちらは岡野さんが弾きます。
左がスクロールヘッドが素敵なシュタウファー派1830
こちらもフィガロの低音弦装着です。
右はシュタウ
カール・ボー

《プログラム》
プライムギター二重奏
・オペラ「ロドイスカ序曲(クロイツェル)」
(カルッリ3つの序曲op.106より)
・モーツァルトのアンダンテとロンド
(カルッリop.167)
※元曲・・・アンダンテはK.545第3楽章
ロンドはK.485
岡野ソロ
・6つのアンダンテop.320より第1番・第3番
(カルッリ)
テルツギターとプライムギター二重奏
・セレナーデop.63(ディアベッリ)
マーチ~メヌエット~ロマンス~ロンド~マーチ
休憩
プライムギター二重奏
・ディベルティメントop.62(ソル)
アンダンテ カンタービレ~ポロネーズ楽章
長谷川ソロ
・序奏とファンダンゴop.16(アグアド)
テルツギターとプライムギター二重奏
・グランポプリop.67(ジュリアーニ)
アンダンテ ソステヌート
~アンダンティーノ グラツィオーソ
~アレグロ マエストーソ
~グラツィオーソ
~マーチのテンポで
~アレグレット コン ブリオ

演奏開始!
カルッリ編の序曲「ロドイスカ(囚われ人)」の(原曲)
ベートーベンのクロイツェルソナタで知られるロ
当時流行したようでカルッ
様々な楽器編成で編曲された楽譜が
カルッリ編「モーツァルトのアンダンテとロンド」の
アン
もともとアレグレット楽章なのですが
アン
なんて言っているところかな。

ディアベッリのセレナーデは人を楽しませるための
アイデ
マジメ
大げさな表

ソルのディベルティメントop.62はわたしの大好きな
岡野さんの素晴らしい伴奏サポートを得て
思いを込め
ソルのメロディはいつも美しい、
そしてポロネーズってウ
テル
ギターを奏
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