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2019年9月 2日 (月)

ドクターサウンドにてフィガロ弦イベント

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昨日はフィガロ弦のイベントに参加すべく

お茶の水のクロサワ・ドクターサウンドまで行ってきました。


フィガロ社長の薮さんが弦の話をしてくれるこのイベント、

化学と物理のマニアックな話しが中心ですが、

普段目にすることの無い「弦の素」を見せてくれたり、

様々なたとえ話も織り込まれて、とても面白く聴くことができました。

それと、心に残ったのは藪さんの「弦」にかける情熱。

ダダリオやハナバッハなど大きなメーカーはどうしても

その先にいる「人間」がイメージしにくいところがありますが、

藪さんはいわばこの人が「研究・開発する人」であり

「製造する人」であり「販売する人」なのですね。

そういう人が情熱を持って突き進んでいて、

この日そういう人の姿を目前に見て話を聞けることは、

それはそれは興味深いことです。

 

ところで、わたしが19世紀ギターに今度使っている低音弦は

フィガロ、つまり薮さんに開発してもらいました。

わたしの想いは「本来の音」を再現して体感したいというもの。

それは200年ほど前のヨーロッパを魅了したギター黄金期の音で

カルッリもソルも聴いていた音。

それを持って演奏(表現)に繋げたい。

でも、それは自分にとっては初めての音。未経験でどんな音かわからない。

自分の思ういい音にグイグイ進んで行ってよいモダンの世界とも

ちょっと違うアプローチなのです。

そんな変なリクエストにも応えてくれた薮さんに感謝しています。

結果的に1828年のラコートに張り、

高音のガットとも相性の良い、温かみのある音色の弦ができ

「ああ、いい音だな」と感じられたことがとてもうれしかったですね。

19世紀ギターをされる方にはぜひお勧めしたいものです。

 

この日は薮さんに感謝の気持ちを込めて、

フィガロのアンティークギター用低音弦を張ったラコートで一曲添えました。

イベント参加のみなさまもご清聴ありがとうございました(^^)

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Dsc00178

9/6のGGサロンコンサートでこの弦をデビューさせます。

お楽しみに!(^^)

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