ためしてみた!NETDUETTOβ2 オンラインで重奏
遅延がなくweb上でセッションができるというネットデュエットβ2を試してみました。
やり取りの様子をオーディオインターフェイスから出力してレコーダーで録ったものがこちらです。わたしはヘッドホンで聴いていましたが、このYouTube動画よりも実際の音はもう少しよかったです。特にこの動画の音は少しフラッター的な揺れが感じられますが、オンタイムで聴いていたヘッドホンではこの揺れを感じることはありませんでした。
相手はわたしの生徒の黒川さん(ご協力感謝!)。先方の環境は光回線・有線接続・ノートパソコン(Windows10)・パソコン付属のマイクでした。わたしは光回線・有線接続・デスクトップパソコン(Core i7-9700 3.00GHz/Windows10)・オーディオインターフェイス(zoomU-24)・マイク(Seide PC-M2)という環境です。
ZOOM ズーム ハンディオーディオインターフェース U-24
ZOOM U-24 USBオーディオインターフェイス + コンデンサーマイク EC-Me/BKセット
遅延のテストは手拍子の波形で見ると0.015~0.02秒といったところでした。
ネットデュエットはビデオチャット機能がありませんので、演奏中は思い出ビデオ風のスライドショーにしましたが気にしないでね(笑)。
演奏は若干ズレが感じられますがこれでだいたい0.1秒くらいの遅延だと思います。
つまり、手たたき実験はちょっと合い過ぎていると思います(人間なんで)
同時に音を出そうとするとたったこれだけの遅延でも影響あるんだなと改めて感じました。
まあ、0.1秒はこの曲だと32分音符くらいのズレですから、毎度ズレるとちょっと気になるかな。
ともあれ、
最近オンラインレッスンで利用しているzoomやSkype、FBメッセンジャーに比べれば格段に音質が良く、双方向で話や音を出しても全くOK、そしてこの低遅延は素晴らしい。レッスンもこれでできたら双方のストレスはかなり減ると思います。先生側はもちろんですが生徒さん側がこのソフトの設定や場合によっては機材もあるかな、そういうことに対応してもらえるならこれはオンラインレッスンの決定版になるかもしれない!と少々興奮しました。ミュージシャン同士のセッション(リハ)もまあまあ曲弾きながら打ち合わせくらいはできますし、ネット環境や機材をヤマハの推奨に近づけることで遅延がもっと減るなら本格的なリハもできるかもしれません。
わたしはネット回線での遅延は致し方ないものと思っていましたが、いやはやここまで来ているとは恐れ入りました。
ヤマハすごいヤマハすごいヤマハすごーい!3回唱えました。
手前にタブレットを置いてzoomで相手の顔を見ています。
ただしこれらのアプリは1秒近く遅延するので、相手の動きは遅れています。
タブレットの音はもちろん消しておきます。
このソフトを開発しているヤマハによれば本年(2020年)6月にヤマハの公式サービス「SYNCROOM」としてリニューアルするとのことです。
そして。。。
この日はもう一つ、Yさんとも試す機会がありました。
今度は音質劣化(…と言ってもzoomやSkypeなどと同程度)と遅延が見られました。
Yさんとわたしのと音量差はこちらの調整が雑でした(^_^;)
遅延はおよそ0.3秒程度。
この録音は同じくわたし側が聴いている音です。
最初の速い曲はわたし16分音符のアルペジオであとから先方のメロディが入ってきますが、
およそ16分一つ分くらい遅れて入ってきますよね、
これ先方ではこちらのアルペジオを聞いてピッタリで入ってきているのです。
そのあとわたしがメロディのズレに合わせましたが、
そうすると先方はアルペジオが遅くズレて聴こえています。
次のゆっくりの曲はまずわたしがアルペジオを一定に弾いて、
それを聞いて先方が入っていますがトテ、トテ・・・とズレていますよね。
最後に同じ曲をパート入れ替えてやっています。
これはわたし側ではあって聴こえますが、
先方側では1回目のごとくトテ、トテ・・・とズレて聴こえています。
つまり、これが遅延です。
ネットデュエットのソフト内で設定できる
「音質(サンプリング周波数)」「圧縮の程度」を変化さて見ても
あまり良い効果は得られず。。。
先の生徒さんとそんなに環境は違わないはずなので、
「ためしてみた!NETDUETTOβ2 オンラインで重奏」
https://youtu.be/x8z3zck9LWo
生徒さんの方に「何かインストールしたりした?」と尋ねたところ
「最初に内蔵マイクの音量が上がらないのでASIOを探しました。ASIOは、
パソコンには無かったのでフリーソフト窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/asio4all/
を無料ダウンロードしました。」
と返事をもらいました。
Yさんとは
「まあ遅延や音質は“見えればいいとか聴こえればいい”というのと違って
かなりデリケートなところですから
なるべくヤマハのいう推奨環境に近づけるに越したことはないのでしょうね」
ということで意見が一致しました。
つまり、王道は光回線・有線LAN接続・ASIO対応のオーディオインターフェイスと
それに接続するマイク・ヘッドホン・・・というあたりでしょうか。
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