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2020年11月29日 (日)

黒田公子さんと カイロの隊商序曲 グレトリ~カルッリ編 Caravan du Caire /Grétry arr.Carulli 19c Guitar duo

黒田公子さんと カイロの隊商序曲 グレトリ~カルッリ編

11/23におこなわれたギターサークル・カノンの定期演奏会。
その中で演奏した黒田さんとの19世紀ギター二重奏をYouTubeにアップしました。
YouTubeはしばらく更新をサボっていたので久しぶりのコンテンツです(^^ゞ
よろしかったらご覧ください。
以下、わたしが提供した当日の解説用原稿より
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《19世紀ギター》
今からおよそ200年ほど前、19世紀初頭のヨーロッパはギター黄金期とかギタロマニー(ギター狂)の時代であったと言われるほどギターが流行し親しまれていました。
当時のギターはご覧のように現代のものに比べるとほっそりと小型のものが主流で、製作される国や地域によってデザインや音色の趣向が大きく異なっていたり、絢爛豪華な装飾が施されたものがあったりなど好事家にとって興味が尽きない世界です。
そして、それらの楽器は現代でも当時のものが入手可能で適切な修理や調整を施すことで当時の音色を活き活きと表現してくれます。
この演奏で使用した二台も日本で言えば江戸時代後期に作られたギターです。どちらもフランス製で黒田さんがラミー(1850年頃)、長谷川がラコート(1828年)によるものです。

《立奏》
ギターを構える方法として、現代では足台を使うことが主流です。最近ではギターに取り付ける様々な支持具もよく見かけるようになりました。
19世紀の頃も足台使用はありましたし、面白いところではテーブルに引っ掛けるように載せて弾くような絵もありますが、ストラップを使った構えもごく一般的でした。
19世紀ギターのほとんどにはストラップを止めるためのボタンが付いています。今でもフォークギターには当たり前についていますがそれは19世紀やもっと以前のギターからの伝統です。ただし今のクラシックギターではなくなってしまいました。
ストラップを使った構えでは座るだけでなく立って弾くこともできますから、今回は立って弾くことにしました。立奏は体全身を使ってリズムやダイナミクスを感じることができるので非常に楽しい弾き方です。ときどき「流しのおっちゃんスタイルだ!」と声をかけられることもありますが(笑)、これも伝統的な構え方の一つです。

《楽曲》
オペラ「カイロの隊商」はアンドレ・グレトリ(ベルギー1741-1813)の最も成功したとされる作品で1783年の初演からパリでで50年間にわたって演奏されました。
オペラの序曲は物語の幕開けに際して聴衆の気分を盛り上げ公演に惹きこむために奏する、心をワクワクさせる音楽です。
序曲はジャンルとしても人気があり、序曲だけを楽しんだりオペラ本体の無い序曲(風)音楽が作られたりもしました。

一方フェルディナンド・カルッリ(イタリア1771-1841)はナポリに生まれパリで活躍したギタリストで当時のギター界では一番の人気を誇っっていました。
この日演奏した序曲はギターの名手カルッリによって原曲の持つ気分と響きをうまく二つのギターにまとめ、さらにアンサンブルの楽しさも盛り込んだ名編曲といえます。
現代のようにCDやステレオの無い時代にこうした曲を家庭やサロンで奏で、聴くのは無上の愉しみだったと想像します。

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