2台のギターのための24の漸進的なレッスン~第3曲(カルッリ)
2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)
演奏
小川和隆(パノルモ1847年)
長谷川郁夫(ラコート1828年)
第3曲:アレグロ ニ長調
対位法的に書かれた軽快な楽曲です。はじめはわたしの弾く生徒パートの単旋律でスタートし、同じメロディを先生パートが追いかけてくるのでカノン(輪唱)のような雰囲気がありますがそれは初めのところだけ。続いては冒頭4小節の下行フレーズと対旋律としての上行フレーズの組み合わせが何度かパートを入れ換えて音程も変えて(転調して)出現しますが、必ず4小節ごと両パート同じ音から始まる様子はどこか花が開くような、あるいは美しい螺旋模様を見るような感じもします。
短い曲ながら二つのモチーフをやり取りする楽しさと転調によって刻々と変化する気分、そして古い時代の音楽の雰囲気(バロック調)を味わいながらレッスンが進んだのかなと想像します。
ところでこの曲、昔々中学2年生(だったかな)の時にギター部の同級生と練習した覚えがあります。メロディが重なってくるところがカッコいいなあ、弾きやすいのもいいなあと思って弾いていたのもよく覚えていますが、結局どういう演奏してたかとか、何かに出したのかの記憶もありません。この曲をいま弾くと「う~~ん」一瞬何か思い出しそうな気持になりますが、やっぱりダメだ。なにも思い出せない思い出の曲(笑)。もう40年以上前の話です。
| 固定リンク | 0
コメント