弦交換:アクイーラ“セタ” ハウザーウィンナーモデル1937年
ハウザーのウィンナーギター、低音弦交換しました。
今回の弦はアクイーラ社の「セタ」という製品。
七夕(たなばた)じゃないですよ(笑)
セタは絹芯に銀メッキ銅線を巻いていて
アンティークギターの音色を追求した製品です。
同社では高音ガット弦と組み合わせた
「ガット&シルク」という製品も出していますが
その低音弦セットがこの「セタ」になるようです。
ちなみに、「ガット&シルク」は型番800と900があり
太さ的に800<900となっています。
アクイーラのHPを見ると
セタ800とセタ900がありますが
それとただのセタっていうのがあるんですよね(^_^;)
製品管理コードを見ると
セタ800が74c
セタ900が65c
なんですが、
ただのセタは126c
まあ、アクイーラの製品管理で
疑問点がたくさん浮かぶのは毎度のことなのですが
どうやらたぶん65c=126cのようですね。
アクイーラのHPを以下に出しておきます。
この弦は弦長650mmでA=435Hzまでで運用すること
使用後は半音程度下げて保管することという注意書きがあります。
あと、ちょっとピッチが悪くても文句言わない!ともあるな(笑)
というわけで、今回この弦をハウザーの1937年作ウィンナー型に張ってみました。
630mmの弦長で半音下げ(415Hz)程度で運用しています。
ガンガン言わない太めの音で渋い絹の音色をちゃんと感じます。
絹の弦は人がしゃべっているような柔らかな温かみがあるんですよね。
オーガスチンの青とかサバレスのコラムとか
ギラッとする音に慣れていると物足りない感じとか
最初から古い弦みたいな感じ(笑)?がするかもしれません。
確かにああいう角の取れた感じがあるんですが
古い弦は単純に劣化してぼけてる音ですからちょっと違いますよ。
弦のデータはアクイーラHPで見ることができますが、こちら。
アクイーラのヒストリカルギター用弦は
ラコートやパノルモなどいわゆる19世紀ギターには強く感じますが
20世紀初頭~戦前あたりのヴィンテージギターなら悪くない選択と思います。
ちなみに戦前までの低音弦はシルク芯でした。
このギターの現在の高音弦も一応書いておくと
第1弦 0.58
第2弦 0.74
第3弦 0.92
のガット弦です。
ラコートなど19世紀初頭の楽器にシルクの弦をつけてみるなら
フィガロのほうが良いと思います(^^)
わたしはセタを
ストリング バイ メイル https://www.stringsbymail.com/
で購入していますが
こちらには細めのセタ800は置いてないんですよね。
アクイーラのサイトから注文すればよいのですが
そっちは送料がかなり高くて二の足を踏んでます、
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