2台のギターのための24の漸進的なレッスン~第10曲(カルッリ)
2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)
演奏
小川和隆(パノルモ1847年)
長谷川郁夫(ラコート1828年)
第10曲:アレグレット イ長調 3/8拍子
2声で書かれたヴァイオリン同士の重奏などを思わせる楽曲です。こういった作品は「ギターを極める前の若い頃にチェロを修得した」というカルッリの音楽歴あたりから発しているのかもしれませんね。冒頭の部分は3拍子の軽快なリズム、それぞれが横に動くメロディであるとともに一音ごとに変化する和音を感じながら抑揚をイメージします。中間部はがらりと楽想が変化して流麗で和声的なセクションとなり、それまでとの美しい対比を楽しみます。再び冒頭のメロディに戻った際にはスタッカートにしてジグザグ動く音符をより強調するアプローチを試みました。
| 固定リンク | 0
コメント