2台のギターのための24の漸進的なレッスン~第13曲(カルッリ)
2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)
演奏
小川和隆(パノルモ1847年)
長谷川郁夫(ラコート1828年)
第13曲:アンダンテ ト短調 3/4拍子
ト短調については当時の音楽界にモーツァルトの二つの交響曲の影響などもあるのかもしれませんが、カルッリのエチュード、それも30小節にも満たないこの小品中にも胸が詰まるような独特の気分があるように思います。そう言えば、ジュリアーニの書くト短調の音楽でもそんな曲がありました。曲は旋律と伴奏を交互に繰り返す対話、付点音符と三連符セクションの対比で進んでいきます。特に付点音符セクションでは転調によって色合いが変わる様子を音量や音色だけではなく、付点音符そのものの弾き方も鋭くしたり緩くしたりという表情を付けて演奏するようにしています。
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