練習曲第40番 イ長調(ディオニシオ アグアド)
練習曲第40番 イ長調(ディオニシオ アグアド 1784-1849)
アグアド新ギター教本より
Leccion 40 A-dur (Dionisio Aguado 1784-1849)
from (Aguado) Nuevo método para guitarra
この曲が掲載されているアグアド新教本のファクシミリは(ボイジェコレクション)
http://boijefiles.musikverket.se/Boije_0018.pdf
よりLECCION40、pdfではp39-40
また全音から出版されている「アグアード35のエチュード(大沢一仁編)」の第5番としても収録されています。
この動画シリーズでアグアドのエチュードを取り上げるのは3曲目になりますが、どうやらわたしは対位法で書かれた小品に心惹かれる傾向があるようですね(^^ゞ この曲も二声で書かれていますがそれぞれが別な動きをしながら調和のとれた響きを醸してゆく様子は綺麗なプリズムを光にかざして眺めているような感じがして目が離せないというか耳が離れないというか?とても興味深く感じてしまうのです。その色合いが変化していく気分をもう一度見たくなってつい何度でも弾いてしまいます。
アグアドと言えば19世紀のギター黄金期を飾るギタリストの一人。かなり技巧的なエチュードや楽曲を残していてビルトゥオーゾであった一方、彼の書いたギター教本では音符こそ簡素ですがどこか心に響くような和音や展開が魅力的な作品がいくつもあり、同時に繊細な感性を持ち合わせていたことを思わせます。
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