君を想いて《ハバネラ》 op.9(A.アルバ)
https://youtu.be/hvIemMqnglo
君を想いて《ハバネラ》 op.9(A.アルバ 1873-1940 西)
Pensando en ti《Habanera》 Op.9 (Antonio Alba 1873-1940)
ハバネラは「(キューバの)ハバナ風」という意味でタンゴの前身とも言われています。付点音符を持ったリズムが特徴的で、カルメン(ビゼー)のハバネラやラ・パロマ(イラディエール)などが有名ですがこの曲もそのリズムで全体が貫かれています。哀愁を持った旋律とハバネラのリズムを強調した冒頭部分とハープのようなアルペジオで憩いを感じる中間部が心地よい対比になっています。
アルバのハバネラと言えば、いろいろなところでこの楽譜が出版され、クラシックギターのレパートリーとして(日本では)かなり知られていますが、恥ずかしながらわたしは他の作品については全く知りませんでした。むしろ「雨だれ」のリンゼイと同様この一曲だけが世に残っているような存在かと思いこんでいましたが調べていく中で「作品番号があるような作曲家だったのか」と知りました(アルバさん、ごめんなさい!)。
アントニオ・アルバはスペインはカタルーニャに生まれ17歳で南米へ移住しチリで生涯を終えたということです。若い頃より音楽理論、ピアノ、歌、オルガン、ハープを学び、後にギター、バンドゥリア、マンドリン、ハープも学び、これらすべての楽器に精通したということです。作曲作品はわかっているところで111まであるようです。
略歴はこちらにありました。
https://archive.is/jWIG
そして作品のいくつかはこちらで閲覧。ダウンロードできます。
https://imslp.org/wiki/Category:Alba,_Antonio
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