アルペジオ スタディ イ短調(D.アグアド)
https://youtu.be/T5Zue8ubxq8
アルペジオ スタディ イ短調(ディオニシオ.アグアド 1784-1849)
アグアド新ギター教本 レッスン19より
Arpeggio study a-moll (Dionisio Aguado 1784-1849)
from (Aguado) Nuevo método para guitarra. Leccion 19
アグアドと言えば19世紀のギター黄金期を飾るギタリストの一人。かなり技巧的なエチュードや楽曲を残していてビルトゥオーゾであった一方、彼の書いたギター教本では音符こそ簡素ですがどこか心に響くような和音や展開が魅力的な作品がいくつもあり、同時に繊細な感性を持ち合わせていたことを思わせますす。
この曲が掲載されているアグアド新教本のファクシミリはこちら(ボイジェコレクションより)
http://boijefiles.musikverket.se/Boije_0018.pdf
本のページでp25、pdfではp26にあります。
このイ短調のアルペジオはp指をメロディ的に扱う練習のもので初級の練習曲ですが、いかにもギターらしくちょっと切ないAmの響きとそこからCに転じて空を仰ぐような気分になる所が(わたしが練習していたころ)とても気に入っていました。「ギターっていい音だなぁ」としみじみ思うようなエチュードでした。
楽譜は現在も教本やエチュード集でよく見かけますが、繰り返し記号などが少々違っていました。今回の演奏ではテクラ社の編集した新アグアド教本を参照していますが、こちらは8小節で繰り返すものでした。
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