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2021年8月

2021年8月31日 (火)

3.聖歌(ヨーク)“8つの眼識”より Chant(A.York)from Eight Discernments

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https://youtu.be/hZu2gBpSfLg

「聖歌」(アンドリュー・ヨーク 1958-)“8つの眼識”より
Chant(Andrew York 1958-)from Eight Discernments

第3曲「聖歌」Largo
タイトルの「Chant」は詠唱というような意味もありましたが、ここでは「聖歌」という訳を取りました。古い教会音楽をイメージさせる2声で書かれた作品です。速度指示のLargoと別に、曲の冒頭に[hauntingly]と書かれていました。“心に残る”とか“忘れられない”とかそういう言葉ですが「心に染み入る感じで」というあたりでどうでしょうか。ヨーク作品では時々このような彼独特の一言が添えられたりするのですが、これらが曲の理解にとってとても大切なキーワードだと感じます。

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2021年8月29日 (日)

2.歩く(ヨーク)“8つの眼識”より Walking(A.York)from Eight Discernments

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https://youtu.be/92v3Z4WAO_k

「歩く」(アンドリュー・ヨーク 1958-)“8つの眼識”より
Walking(Andrew York 1958-)from Eight Discernments

第2曲「歩く」Rhythmic , Bold(調子よく、大胆に)
曲のタイトル「ウォーキング」の日本語訳、どうしようかなと思ったのですが「徒歩」とか「歩行」も言葉としてちょっと硬い気がするし、「散歩」もちょっとニュアンスが違うかなと。「歩くこと」とか「歩いている様子」って感じと思うのですが、タイトルだから「歩く」としてみました。表情指示のBoldが効いてますね、どこかちょっと大げさでこんなに短いくせにやけに感動的。そう、ミュージカルのワンシーンで振り付けとともに「歩くって素晴らしいぃ~♪わたしはまた今日もこの足で一歩踏み出すのよぉ~♪」と歌っているような様子が浮かびましたが、さて、どうでしょうか。この間キャッツの「メモリー」を収録した影響が出てるかな(笑)。

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1.柳(ヨーク)“8つの眼識”より Willow(A.York)from Eight Discernments

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https://youtu.be/HlUmRu3r0qs


「柳」(アンドリュー ヨーク 1958-)“8つの眼識”より
Willow(Andrew York 1958-)from Eight Discernments

アンドリュー・ヨークの“8つの眼識”を一曲ずつ取り上げようと思います。

第1曲「柳」 Lazy , Let ring (けだるく、響きを残して)
欧米人の「柳」のイメージを調べてみると、うなだれた木の姿から「別れ」(男女のものや死別も含む)の象徴という話もありましたが、ヨークのこの曲がそこまでの思いを表しているかはわかりません。ただ、もの憂げに風に揺れるような印象は受けました。ちょっと空を仰ぎ見たりもするけれど、また風に吹かれるまま時が流れてゆく・・・という様子を浮かべながら弾きました。

アンドリュ・ヨークは
米バージニア州出身のギタリスト・作曲家。ジョン・ウィリアムスが89年に発売したCDに収録した「サンバースト」で大きくブレイクし、現在もカリスマ的な人気を誇っています。またロサンゼルス・ギターカルテットのメンバーとして活躍していたことでも良く知られています。

「8つの眼識」
とてもシンプルな8つの小品を収めた「Eight Discernments」は日本語訳で「8つの眼識」とされていますが“眼識”というのもまたあまり使われる言葉ではないので意味がつかみにくいところですね。あえて書くと「楽譜や音楽からイメージや美しさを感じ取る眼(能力、力)」というような感じでしょうか。学習者用の作品という位置づけのようですがそれぞれが特徴的なキャラクターを持った音楽で弾いていてイメージを掻き立てられます。

ヨークの楽譜
ヨークの楽譜はかつての紙の出版をすべて引き上げて、現在はダウンロードによる販売になっているようです。この曲もダウンロードで入手することができます。
https://www.andrewyork.net/SheetMusicDownloads.html

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2021年8月25日 (水)

ギターサークル響 第25回 響ぽこぽこ音楽会

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ギターサークル響

第25回 響ぽこぽこ音楽会

2021年9月12日(日) 開演13:00
昭島市公民館 小ホールにて
入場無料ですが要予約です。
nozomi5578@gmail.com(くろかわ)

わたしの指導する昭島市のギターサークル響の定期演奏会。
みんな力を合わせてがんばっています。


お願い(チラシより)
必ず事前のご予約、当日はマスク着用でのご来場、
受付では体温計測・手指の消毒をお願いします。
発熱(37.5度)・咳症状のある方は入場をご遠慮ください。

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ライブ告知:10月31日(日)浦安

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建 孝三ギターリサイタル(賛助出演:長谷川 郁夫)

日時:10月31日(日)14:00開演
J:COM浦安音楽ホール・コンサートホール
料金:2800円(全自由席)
問い合わせ:090-6038-5365
guitarsoundbox@mac.com

後援:公益社団法人 日本ギター連盟
主催:ギターサウンドボックス 047-352-1914

《プログラム》
建 孝三独奏
フランシスコ・タレガ
・パガニーニの“ヴェニスの謝肉祭”による変奏曲
・アラビア風綺想曲
マヌエル・マリア・ポンセ
・エストレリータ
・南のソナチネ
マリオ・カステルヌオーヴォ・テデスコ
・悪魔のカプリチョ~パガニーニを湛えて
・タランテラ

建 孝三&長谷川 郁夫
ジョン・ダウランド
・ウィロビー主人、ようこそ
アレッサンドロ・マルチェッロ
・アダージョ
ジョアキーノ・ロッシーニ
・オペラ「セビリアの理髪師」序曲
アントワーヌ・ロイエ
・協奏風二重奏曲op.31-3

==============================
恩師・建 孝三先生のリサイタルに

賛助出演させていただくことになりました。

プログラムは10/3(日)に行う立川でのコンサートにほぼ準じています。

浦安のこのホールはギターがとてもきれいに響くと伺って

今から楽しみにしています(^^)

お近くの方、ご都合のよろしい方

ぜひお越し頂けますよう、心よりお待ちしております。

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2021年8月24日 (火)

第21曲~2台のギターのための24の漸進的なレッスン(カルッリop 27)

Op2721
https://youtu.be/tSCDyO7TL2w

2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)

演奏
小川和隆 (パノルモ1847年)
長谷川郁夫 (ラコート1828年)

第21曲:ラルゲット ハ長調 3/4 - 6/8(イ短調) - 2/4拍子
この曲は3つのセクションからできていました。はじめは3/4拍子ですが三連符で作られているので実質は9/8拍子ですね。オクターブを響かせるファーストのメロディの弾き方も特徴的です。続く第2のセクションは6/8拍子。同じ調号のマイナーキーAmでグッと気分が変わります。そして最後は2/4拍子。ハ長調に戻って軽やかに曲を締めくくります。
この3つのセクションを比べるとだんだん速くなっているように感じますが、実は八分音符はほぼ同じ長さです(最後のセクションは少し速くしていますが)。ただし、1小節当たりの八分音符の数が9→6→4となっているのですね。つまり、八分音符にあてるメトロノームの速さは同じでも拍子や曲調とその弾き方で速度感が変化する妙というのを体験するという辺りがレッスンだったのかな、という気がします。
セクションを移る部分では最後までセリフを言いきらない「・・・。」みたいなところも洒落ているなと思いました。

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2021年8月22日 (日)

第20曲~2台のギターのための24の漸進的なレッスン(カルッリop 27)

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https://youtu.be/4v4NYpOYkYI

2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)

演奏
小川和隆 (パノルモ1847年)
長谷川郁夫 (ラコート1828年)

第20曲:アレグロ ヘ長調 2/4拍子
2台のギターのための24のレッスンも終盤になり長い曲も増えてきたなあと思ったところでなんと、1分くらいの短い曲が入ってきました。快速なテンポ設定や♭の調号はありますがほぼローポジションで技術的に超えるべきハードルというような箇所もなく、リラックスして弾ける一曲です。8小節ごとに色合いが変わってゆくメロディや和音の肌触りを心地よく感じながら弾くのが楽しいですね。
カルッリのFdurは他の曲でもこのように階段をポンポン弾んで進むような音型を持つ曲をよく見かけます。調の響きや音程から来るのか、ギターの押さえやギターの鳴り方から来るのか、カルッリ自身にそういうイメージがあったのかなとも思います。

わたしのパート(1st.)の0:25あたりからの左手移動は小川さんが現代ギター誌のレッスン記事で提唱していた“巻き貝型”の動きで弾いてみました。ポジション移動の際左手の親指は動かさずに表の指だけをスッと持って行く感じにすると少し距離があっても3指でスムーズに移動・押弦できるというものです(その際4指は離れてしまいますが)。
小川さんの巻き貝型のはなし(現代ギターチャンネル)https://youtu.be/jphPZAdl7KI

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2021年8月21日 (土)

第19曲~2台のギターのための24の漸進的なレッスン(カルッリop 27)

Op2719
https://youtu.be/BcOELCSplds

2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)

演奏
小川和隆 (パノルモ1847年)
長谷川郁夫 (ラコート1828年)

第19曲:アレグロ ニ短調 4/4拍子
オペラのワンシーンを思わせる緊張感にあふれたドラマチックな音楽です。いろいろなイメージを掻き立てられますが例えば・・・冒頭の付点音符は戦いの開始。緊迫した状況と士気の高まり。0:20 うねるように上行する音型は敵の城へ進撃の様子、0:28 Amのカデンツ敵味方のぶつかり合い。0:45 八分音符で刻む伴奏と半音ずつ下行する和音は(戦いに勝利したとして)今度は崩れゆく敵城からの脱出・・・こんなのはいかがでしょうか。たった1分半にも満たない短い曲ですが手に汗握るスペクタクルを感じませんか?カルッリ先生が音楽の楽しみ方を教えてくれているような気がしました。

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2021年8月20日 (金)

ト長調のワルツ(Ⅾ.フォルテア)Vals en Sol (D.Fortea)

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https://youtu.be/8ro-UE7FyXM

ト長調のワルツ(ダニエル フォルテア 1878-1953)
Vals en Sol (Daaniel Fortea 1878-1953)

作曲者ダニエル フォルテアはスペインのバレンシアに生まれ、フランシスコ・タレガ(1852-1909)に師事したギタリストの一人として知られています。6つ年下のエミリオ・プジョール(1884-1980)や同い年のミゲル・リョベート(1878-1938)は同門の仲間だったということです。また1909年にマドリードに音楽学校を創設したこと、ギター音楽の重要なコレクションを収蔵したフォルテアライブラリーを創設したことなどが資料に書かれていました。面白いところではパウリーノ・ベルナベ1世(1932-2007)はフォルテアにギターを師事していたそうです。

ト長調のワルツ
冒頭、根音のないレシソ・レシソという開放弦を伴奏にレミファソラシドと上行するメロディが乗るところに不思議な浮遊感があってこの曲を印象付けていると感じます。もちろんこれは易しく弾ける曲とするための一つのアイデアでもあったでしょう。ただ、今回の演奏では易しさとは逆行してしまいますが休符部分を丹念に消音して弾いてみました。すると語り口にリズムが生まれ、曲も弾んで楽しくなりました。まあ、フォルテアさん自身がこの曲の演奏に消音をどのくらい要求したかはやや微妙とは思います。というのも初級者のためにこれを作ったのなら、盛大に鳴る開放弦を毎度消音していくのは案外ハードルが上がっちゃいますよね・・・。

このワルツは今年(2021年)のわたしの教室発表会で小学女子が伸びやかな演奏を聴かせてくれました。こどもの指とこども用ギターから流れ出る独特な音色、集中した一生懸命な様子と子どもの感じるこの音楽の世界がよく表れていて、今しかできない「こどもらしい演奏」がとても尊いものに感じた瞬間でしたが、そのとき上へ上へと昇ってゆくメロディを持ったこの曲が本当にピッタリでした。もちろんこの曲はこども用というわけではありませんがフォルテア先生も聴いたらきっとニッコリ微笑んでくれたでしょう(^^) 曲と人物がセットで記憶に残ることってわたしには多いのですが、以来この曲の楽譜を眺めたり、ちょっとつま弾くたびにその時の彼女の様子が思い出されます。

この曲もオリジナルのファクシミリなど見当たらなかったのでギタルラ社の新ギター教本(通称青本)の楽譜を参照しました。

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2021年8月14日 (土)

「メモリー」~ミュージカル“キャッツ”(A.L.ウェバー)多重録音の5

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https://youtu.be/iLsiMpgtUU4


「メモリー」~ ミュージカル“キャッツ”より(アンドリュー ロイド ウェバー作曲)
ギター三重奏・長谷川郁夫編
Memory - Cats Musical (Andrew Lloyd Webber)
Guitar trio arr.by I/HASEGAWA

久しぶりに多重録音をやりました。もうやり方を忘れているのではないかと心配しましたが、意外とすんなりできました(笑)
昔、指導しているサークルのレパートリーにとアレンジしたものですが、原曲がとても感動的で素敵な音楽なのでなるべく原曲の味わいを活かすように意識しました。いま自分で多重録音で弾いてもつい胸がいっぱいになります。

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2021年8月13日 (金)

ワルツ(J.フェレール)Vals (J. Ferrer)

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https://youtu.be/BUb_UqkaCYk

ワルツ(ホセ フェレール 1835-1916)
易しい4つの小品 作品50より
Vals (José Ferrer 1835-1916)
from Cuatro piezas faciles, Op.50

作曲者ホセ・フェレールはスペイン、カタルーニャの生まれ。同じくカタルーニャのギタリスト、ホセ・ブロカ(1805-1882)に師事しています。ブロカはD.アグアド(1784-1849)のギター指導を受け、弟子にはアグアドメソッドで教えたと言いますからフェレールはアグアドの直系?孫弟子と言えるかもしれません。1882年(47歳)~1898年(63歳)パリへ居を移し音楽学校で教鞭をとり、また歴史ある劇場で公式のギタリストとなりました。その後はバルセロナの音楽学校でも教えるようになりパリとバルセロナを行き来していましたが1905年(70歳)にはバルセロナに定住しそこで1916年、81歳で没しました。

ペトルッチ楽譜ライブラリー、ホセ・フェレールの項目はこちら
https://imslp.org/wiki/Category:Ferrer,_Jos%C3%A9

ワルツ
「易しい4つの小品 op.50」はワルツ・マズルカ・タンゴ・メヌエットの4曲からなっていて、タイトルの通りどれも中庸で弾きやすい楽譜でした。このワルツはカルカッシ教本に出てきそうな感じの簡素なものですが、メロディに無理がなく響きのバランスも整っていて、ローポジションのギターらしい音色と合わせていかにもクラシック音楽という気分が楽しめます。作品50は作曲された年が1912年とありましたので、ここからするとバルセロナに定住してしばらく経った77歳ごろのものということですね。教育用の練習曲として作ったか、あるいは少し弾けるようになってきた愛弟子にプレゼントするような感じだったでしょうか。優しいおじいちゃんギタリストのフェレールが慈しみをもって書いた作品かなという気がしています。

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テルツギターのための弦データ

完全に個人的な覚え書きです。

弦長560mmのテルツギター(G)に
440Hz調弦で5キロのテンションをかける場合の高音弦の太さ(計算値)

ナイロン
①0.558
②0.745
③0.939

カーボン
①0.425
②0.568
③0.715

ガット
①0.499
②0.666
③0.840

ハナバッハアルト弦の直径(実測値)ナイロン
①0.59
②0.72
③0.90
④0.64
⑤0.77
⑥0.96

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2021年8月11日 (水)

2台のギターのための24の漸進的なレッスン~第18曲(カルッリop 27)“きらきら星”

Op2718
https://youtu.be/vG626iUWJxI

2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)

演奏
小川和隆(パノルモ1847年)
長谷川郁夫(ラコート1828年)

第18曲:アンダンテ イ長調 4/4→2/4拍子
序奏(4/4拍子)と歌(2/4拍子)という形で作られていました。そしてその歌は「きらきら星(和名)」。これは18世紀後半から流行したフランスの歌"Ah! Vous dirais-je, Maman「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」"で恋を知り、堕ちてしまったしまったとを告げる娘という少々色っぽい歌でした。 モーツァルトがこの曲で変奏曲を作ったのが1778年ということですから、機を見るに敏といいますか。そしてカルッリは1811年頃に出版されたこの教本にこれを挿入しました。こちらもさすがカルッリ先生!想像するにこの本でギターを学んでいた生徒さんはすごく喜んだと思いますよ。「カルッリ先生、わたしこの曲大好きなんです!」と満面の笑みを湛えたご婦人が目に浮かぶようです。この辺りはイタリア人気質から来るものなのかカルッリという人はサービス精神が実に長けていて、人を喜ばせ楽しくさせるアイデアが作品の随所に仕掛けられています。当時パリで一番の人気を誇ったというのもナルホドと頷けます。

楽譜の方に目を移すと、序奏部も歌心にあふれた生徒パート(ファースト)で2連~3連符へ移るセクションも自然で心地よい流れを感じます。少し興味深かったのは1:51あたりからの先生パートが盛大に完全5度の連続を作っていました。よく学生の頃、和声の授業で指摘されては減点されていたヤツですね(笑)。小川さんとも話題にしましたが、まあさすがにカルッリ先生ですから同じフレーズの一回目より盛り上げるために(たくさんの弦を鳴らすために)わかった上であえてやっているんでしょうねえ、ということに。そしてきらきら星に入ると生徒はこの曲を言わば独奏の形で弾き、先生がそれを16分音符で飾るようなスタイルです。サービス曲なんですねぇ、やっぱり(^^)。先生パートは例によって同じメロディが出るたびに違う音型で受けていました。これはこの二重奏シリーズの最初の曲から良く行われていた手法です。

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2021年8月10日 (火)

ロンド「葦」(F.クープラン) アイリッシュハープ(田中麻里)&ギター(長谷川郁夫) Les rozeaux(F.Couperin)

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https://youtu.be/VjhVCTzKtwk

ロンド「葦」(フランソワ クープラン 1668-1733)
アイリッシュハープ:田中麻里
ギター:長谷川郁夫
レコーディングエンジニア:高濱康輝

Les rozeaux (François Couperin 1668-1733)
Irish harp : Mari Tanaka
Guitar : Ikuo Hasegawa
Rec.Enginner : Yasuteru Takahama

クープランはフランスバロックを代表する作曲家で200曲以上からなる全4巻のクラブサン曲集は代表的な作品と言えます。今回収録したロンド「葦」もこの曲集第3巻の第13オルドル(組曲)に含まれている一曲です。楽譜は日本のギタリスト横尾幸弘氏のギター二重奏用アレンジをベースに互いに最適化するように少し手を加えました。

タイトルの「葦」・・・葦(アシ、あるいはヨシ)は水辺に生える中空の硬い茎を持った植物の総称のようで見た目はススキのような外見(サムネイル写真)だったり、蒲の穂で知られるガマなども「葦」と呼ばれるようです。パンフルートや笛を作る材料にもなるようですね。クープランの作品は謎めいたタイトルが付けられることが多いのですが、この「葦」もそのココロは不明です。

絶え間ないアルペジオにのった妙なる調べは何かを語りかけるようでもあり時に厳しく、時に穏やかに、またある時は切なさを持って・・・葦原の上を過ぎる風なのでしょうか。曲の響きに心をゆだねると悠久の時を眺めるような気分になります。

協演のアイリッシュハープは全国各地で演奏活動を行っている田中麻里さん。様々なミュージシャンとのコラボもおこなっており、時々わたしともライブの機会があります。また今回のレコーディングを引き受けていただいたこだわりのエンジニアは麻里さんのご主人、高濱康輝さん。ありがとうございます。

田中麻里HP https://www.harptanakamari.com/

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2021年8月 9日 (月)

サヨナラ / 長谷川郁夫 作曲 アイリッシュハープ(田中麻里)&ギター(長谷川郁夫) Sayonara (Farewell)/ Ikuo Hasegawa

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https://youtu.be/PVJBGRMGOQw

サヨナラ / 長谷川郁夫 作曲 2005年
アイリッシュハープ:田中麻里
ギター:長谷川郁夫
レコーディングエンジニア:高濱ヤステル

Sayonara (Farewell)/ Ikuo Hasegawa (2005)
Irish harp : Mari Tanaka
Guitar : Ikuo Hasegawa
Rec.Enginner : Yasuteru Takahama

昔わたしが作った曲ですが、調べてみたら2005年・・・ということは16年、もうそんなに前ですか・・・と少し遠い目になりました(笑)。もとはオカリナ、リコーダーといった笛の音色とギターによるデュエットとして書いたものですが、こうしてハープで弾いてもらうとまたイメージも新たに良い感じでした。

曲の方はたとえ切ない別れであっても、もう遠い日の思い出。今となっては、なにもかもすべてが懐かしく愛おしくさえあるというような気分でしょうか。「サヨナラ」とカタカナで書くと井伏鱒二の『勧酒』訳・・・サヨナラダケガ人生ダ・・・がふと頭に浮かびます。書いたころを思い出すと作曲的には「ラレドレー」を繰り返すメロディと半音で下がる低音、そしてその和音進行にこだわって作りました。こういうメロディや和音を聴いたときの(自分の)感情の動きにとても興味を持って取り組んでいました。

協演いただいたアイリッシュハープの田中麻里さん、ハープ向きとは言い難いこの曲をこんなに綺麗に奏でていただいて感激です。また、レコーディングを引き受けていただいたこだわりのエンジニアは麻里さんのご主人、高濱康輝さん。ありがとうございます。お二人に感謝申し上げます。

田中麻里HP https://www.harptanakamari.com/

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2021年8月 7日 (土)

ノスタルジア(J.S.サグレラス) Nostargia (J.S.Sagreras) 

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https://youtu.be/0qWEJQuQjys

ノスタルジア ー小さなメロディ- (フリオ サルバドール サグレラス 1879-1842)
Nostargia -Petite Melodie- (Julio Salvador Sagreras 1879-1842)

サグレラスはアルゼンチンのギタリストですが緻密なギター教本や技巧的なギター作品で知られています。たとえば「蜂雀」はずいぶん前になりますが村治佳織さんの演奏でCM起用されて巷でよく弾かれたことがありました。
先回サグレラスの作品からマリアルイサを収録しましたが、今回は同じ楽譜に入っている「ノスタルジアー小さなメロディ-」を演奏しました。

ノスタルジアとはwikiによると「異郷から故郷を懐かしむこと、またその懐かしさ。同義語に郷愁・望郷(など。過ぎ去った時代を懐かしむこと、またその懐かしさ。同義語に懐古・追憶など。また上記の2つの意味から派生して、懐かしさに伴う儚さ、哀しさ、或いは寂しさ、しみじみ想いを馳せる心境のこと。センチメンタル(感傷)、メランコリック(憂鬱)な感情をもたらす。」とあります。

そう思ってこの曲を弾いてみると愁いに満ちた冒頭から中間部のメジャーに転じる部分など懐かしさがこみ上げ、短いながら心に響くものがありました。作曲者自身もサブタイトルとして“小さなメロディ”と記していますが、むしろこの短さが儚さ、一瞬浮かぶ過去の思い出としてこの曲の良いところなのかもしれません。

この作品は有名な「マリアルイサ」を含む全3曲のセット「3つの易しい小品(TRES PIEZAS FACILES) op.19」に収録されています。

楽譜はペトルッチのライブラリより閲覧・DLできます。
3つの易しい小品(サグレラス)楽譜リンク

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2021年8月 4日 (水)

ライブ告知:10月3日(日)立川(玉川上水駅)

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「建孝三&長谷川郁夫 クラシックギターコンサート」

日時:10月3日(日)14:00開演
ホームギャラリー・ステッチ(立川市・玉川上水駅)にて
料金:3500円 (要予約)

お問い合わせ&ご予約:i.has@nifty.com(はせがわ)

ホームギャラリーステッチ・アクセス(ステッチHPにリンク)

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恩師建孝三先生を招いてわたしの地元で行うコンサートは

今回で5年ぶり3度目となります。

国内にとどまらず、世界で活躍される建先生の素晴らしいソロを

前半たっぷりお聴きいただいたのち

後半はわたしとの重奏をお聴きいただきます。

これぞクラシックギターというサウンドとプログラムを

お楽しみください。

 

なお、会場は入場制限がかかり

ご来場者様30名を上限としております。

必ず事前にチケット購入、ご予約のうえお越しください。

 


前回(2016年)の際のデュオ演奏の様子「小さい秋みつけた」

 

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先日のリハにて先生とツーショット がんばりまーす(^o^)丿

建孝三ギター音楽の世界(HP)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~K-TATE/world/Welcome.html

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2021年8月 3日 (火)

マリアルイサ(J.S.サグレラス)ギタルラ社版(青本)にて

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https://youtu.be/h9HH6IarSTA

マリアルイサ(フリオ サルバドール サグレラス 1879-1842)
ギタルラ社の新ギター教本の楽譜で演奏しました。
Maria Luisa (Julio Salvador Sagreras 1879-1842)
on edition Casa de la Gutarra

マリアルイサ(フリオ サルバドール サグレラス 1879-1842)
ギタルラ社の新ギター教本の楽譜で演奏しました。
Maria Luisa (Julio Salvador Sagreras 1879-1842)
on edition Casa de la Gutarra

サグレラスはアルゼンチンのギタリストで緻密なギター教本や技巧的なギター作品で知られています。たとえば「蜂雀」はずいぶん前になりますが村治佳織さんの演奏でCM起用されて巷でよく弾かれたことがありました。
この「マリアルイサ」は運動性のある甘い旋律が印象的で、サグレラス作品としては弾きやすい部類。教室でもよく取り上げられるレパートリーです。

そして楽譜のことですが、いま日本でよく見るものが今回のような版です。代表的なものとしてギタルラ社の青本の楽譜で弾いてみましたが、初版のファクシミリを見ると音も指示も少し違っています。というわけで今回はこちらの楽譜で弾き、後日改めてファクシミリ版の楽譜による演奏も収録してみようと思っています。
音符の違いについては下にファクシミリ版のリンクを張っておきますので興味のある方はそちらをご覧ください。演奏指示については一番大きく違うのは今回の版がAllegro(アレグロ・快速)としていることでファクシミリの方ではMazruka(マズルカ・舞曲の名称)となっていること、それとダイナミクスの指示はギタルラ版は教本だけあって割と細かく書き込まれ、内容的には積極的で押しの強い曲想が読み取れました。参考程度に動画のあとに冒頭部分を掲載しました。ちなみにファクシミリの方はダイナミクスやアクセントの指示はありません。

3つの易しい小品(サグレラス)楽譜リンク(クリック)

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2021年8月 2日 (月)

対話風小二重奏曲 作品34-4(カルッリ)中島晴美さんと Petits Duos, Op 34-4 (F.Carulli)

Op3442
https://youtu.be/Nh00crincgQ

2021.7.31
対話風二重奏曲 作品34-4 イ長調(フェルディナンド カルッリ 1770-1841)
Petits Duos, Op 34-4 A-dur (Carulli, Ferdinando 1770-1840)

中島晴美さんと2台のラコートでギターデュオのセッションを楽しみました。
中島晴美(Harumi Nakajima)長谷川郁夫(Ikuo Hasegawa)
使用ギターはどちらもルネ・フランソワ・ラコート1828年(パリ)
R.F.Lacote 1828 both were made in the same year

カルッリの6つのギター小二重奏曲op.34はどれも序奏とロンドという形をとっていて、中でもト長調の第2番はカルッリの代名詞ともいえるほど世に愛奏されていますが、一緒に収められた他の曲もそれぞれキャラクターの際立った楽しいものです。この第4番はさざ波のような伴奏の上におおらかな歌が広がる序奏(ラルゴ)と器楽的な動きを持って明るく軽快なロンド・アレグレットからなります。
今回使用している2台のラコートは同年製作でほぼ同じ仕様の楽器です。やはり音も同質でともに明るくふくよかな響きが良く溶け合う感じがありました。しかし200年ほど前の同じ年にパリで生まれた楽器、ひょっとしたら新品だった頃にデュオをしていたかもしれませんが、今こうして日本で出会って対話するなんて思わなかったでしょうねえ!これぞロマンですなぁ(^o^)丿

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タンゴンド(M.D.プホール)Tangondo (M.D.Pujol )  2021.6.27. 第33回日本ギター重奏コンクールにて

210627
https://youtu.be/08-nN35UqMA

タンゴンド(マキシモ ディエゴ プホール 1957-)
Tangondo (Maximo Diego Pujol 1957-)

ギタートリオ・シンクタイム
 黒川雅代 西山英和 長谷川郁夫
Guitar Trio Sync Time
 Masayo Kurokawa , Hidekazu Nishiyama , Ikuo Hasegawa

日本ギター合奏連盟主催 第33回日本ギター重奏コンクールにて
一般奨励賞とHARUMI賞をダブルでいただきました!!(^o^)丿
HARUMI賞は3重奏以上の編成の現代曲を好演した団体に贈られる賞です。
レポートをこちらに書いています(クリック)。

ギタートリオ・シンクタイムは2020年より始めたわたしの指導するギター三重奏のユニットです。レッスンしながらわたしも一緒に弾いています。メンバーのお二人はどちらもわたしの指導するギターサークルの会長さんでアンサンブル経験が豊富!細かい要求にもよく応えてくれ、濃密なアンサンブルを楽しんでいます。
練習(レッスン)は主にヤマハのシンクルームというソフトを使ってインターネットを介して・・・つまりサイバー空間がセッションの会場になっています。離れた場所にいる仲間でアンサンブルができるなんて一昔前では考えられませんでしたが、とうとうこんな時代がやってきた!と感じています。

タンゴンドはM.D.プホールの書いた現代的なタンゴでクラシックギター三重奏オリジナル曲です。タイトルのTangondoはTango+Rondoの造語ではないかと想像します。繰り返されるリズミカルな冒頭の主題と間に挿入されているエピソードが良いコントラストを作っています。

動画公開につきましては日本ギター合奏連盟にご快諾戴きました。ありがとうございます。
第33回日本ギター重奏コンクール
2021年6月27日(日)きゅりあん小ホール
主催:日本ギター合奏連盟
※日本ギター合奏連盟承認映像
日本ギター合奏連盟HP:
http://guitar-e.org/

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