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2021年8月13日 (金)

ワルツ(J.フェレール)Vals (J. Ferrer)

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https://youtu.be/BUb_UqkaCYk

ワルツ(ホセ フェレール 1835-1916)
易しい4つの小品 作品50より
Vals (José Ferrer 1835-1916)
from Cuatro piezas faciles, Op.50

作曲者ホセ・フェレールはスペイン、カタルーニャの生まれ。同じくカタルーニャのギタリスト、ホセ・ブロカ(1805-1882)に師事しています。ブロカはD.アグアド(1784-1849)のギター指導を受け、弟子にはアグアドメソッドで教えたと言いますからフェレールはアグアドの直系?孫弟子と言えるかもしれません。1882年(47歳)~1898年(63歳)パリへ居を移し音楽学校で教鞭をとり、また歴史ある劇場で公式のギタリストとなりました。その後はバルセロナの音楽学校でも教えるようになりパリとバルセロナを行き来していましたが1905年(70歳)にはバルセロナに定住しそこで1916年、81歳で没しました。

ペトルッチ楽譜ライブラリー、ホセ・フェレールの項目はこちら
https://imslp.org/wiki/Category:Ferrer,_Jos%C3%A9

ワルツ
「易しい4つの小品 op.50」はワルツ・マズルカ・タンゴ・メヌエットの4曲からなっていて、タイトルの通りどれも中庸で弾きやすい楽譜でした。このワルツはカルカッシ教本に出てきそうな感じの簡素なものですが、メロディに無理がなく響きのバランスも整っていて、ローポジションのギターらしい音色と合わせていかにもクラシック音楽という気分が楽しめます。作品50は作曲された年が1912年とありましたので、ここからするとバルセロナに定住してしばらく経った77歳ごろのものということですね。教育用の練習曲として作ったか、あるいは少し弾けるようになってきた愛弟子にプレゼントするような感じだったでしょうか。優しいおじいちゃんギタリストのフェレールが慈しみをもって書いた作品かなという気がしています。

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