夜想曲(C.ヘンツェ) Nocturne (C.Hnze) ノクターン
夜想曲(カール ヘンツェ 1872-1946)
Nocturne (Carl Henze 1872-1946)
カール ヘンツェは
ドイツ・ベルリン出身のギター・マンドリン奏者。われわれ的にはこの「夜想曲(ノクターン)」や「緑の木陰にて」の作曲者のイメージがほとんどですがアンサンブルやマンドリンオーケストラの指揮でも活躍、むしろこちらの経歴の方が華々しいようです。
カールの息子がブルーノ(Bruno Henze,1900-1978)というのですが、古いギター合奏(トリオ)の楽譜で名前を見ていて、ある日これが親子と知ったときはびっくりしました。
夜想曲(ノクターン)Andantino
ヘンツェの作品は作品番号にして100くらいはあるようで、この夜想曲はop.92ということでした。旋律的でロマンチックな作品。8小節ごと綺麗に起・承・転・結で作られていて音楽の構造のわかりやすい一例にもなっています。
楽譜について初版はよくわからなかったので演奏に当たってはギタルラ社の教本(青本)を参照しました。速度指示にAndantinoとありましたが他の楽譜では何も書かれていないものも見られ、マリアルイサでテンポ・ディ・マズルカがアレグロになっていた例などを見ると原譜に記載があったかどうかは不明ですが、これについてはまあ妥当とは思います。
ノクトは“夜”のことでそこからノクターン=夜想曲となります。夜を想う曲・・・なんてちょっと素敵ですよね。練習曲(タイトルなし)でいい曲も世にはたくさんありますが、こうしたタイトルが付いた曲はそこからイメージが膨らむのがいいものです。
初級~中級のレパートリーとして定番と言える曲ですがわたしも例にもれず弾きました。実はわたし史上最古の演奏録音がこの曲でした。確か中学時代、ギター部の部内発表をラジカセでポン録りしたものでわたしは2年生だったか3年生だったか・・・ギター雑誌に掲載されたこの曲のレッスン記事を読んで中学生なりにロマンチックを一生懸命イメージした覚えがあります。その録音は後にカセットからMDに落としましたがまた聴きたくなりました。どこにあるかなあ…。
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