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2021年9月 9日 (木)

2.マズルカ(J.フェレール)易しい4つの小品 作品50より 2.Mazurka (J. Ferrer) from Cuatro piezas faciles, Op.50

Photo_20210909223001
https://youtu.be/G7RVLvCCfwY

2.マズルカ(ホセ フェレール 1835-1916)
易しい4つの小品 作品50より
2.Mazurka (José Ferrer 1835-1916)
from Cuatro piezas faciles, Op.50

第2曲 マズルカ
マズルカはポーランド発祥の舞曲の名称で3拍子と弾むような付点のリズムを持っています。ヨーロッパ各地で大変人気のある音楽でしたが、特にショパンが自国の音楽として発展させて作品を発表したのちはその影響を受けた作品もたくさん見られます。ギターではタレガも美しいものをいくつも作っています。
フェレールのこの曲もどこかショパンを思わせるような品が良く美しい小品でした。

作曲者ホセ・フェレールは
スペイン、カタルーニャの生まれ。同じくカタルーニャのギタリスト、ホセ・ブロカ(1805-1882)に師事しています。ブロカはD.アグアド(1784-1849)のギター指導を受け、弟子にはアグアドメソッドで教えたと言いますからフェレールはアグアドの直系?孫弟子と言えるかもしれません。1882年(47歳)~1898年(63歳)パリへ居を移し音楽学校で教鞭をとり、また歴史ある劇場で公式のギタリストとなりました。その後はバルセロナの音楽学校でも教えるようになりパリとバルセロナを行き来していましたが1905年(70歳)にはバルセロナに定住しそこで1916年、81歳で没しました。

「易しい4つの小品 op.50」は
ワルツ・マズルカ・タンゴ・メヌエットの4つの舞曲からなっていて、タイトルの通りどれも中庸で弾きやすい楽譜でした。作曲された年が1912年とありましたので、ここからするとバルセロナに定住してしばらく経った77歳ごろのものということですね。教育用の練習曲として作ったか、あるいは少し弾けるようになってきた愛弟子にプレゼントするような感じだったでしょうか。優しいおじいちゃんギタリストのフェレールが慈しみをもって書いた作品かなという気がしています。

ペトルッチ楽譜ライブラリー、ホセ・フェレールの項目はこちら
https://imslp.org/wiki/Category:Ferrer,_Jos%C3%A9

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