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2021年9月21日 (火)

アンダンティーノ ハ長調~ギター教本 第1部より(M.カルカッシ)Andantino C-dur Méthode Première partie (M.Carcassi)

Photo_20210921053501
https://youtu.be/RU1yE9v_0LQ

アンダンティーノ ハ長調
カルカッシギター教本op.59第1部より(マッテオ カルカッシ 1792-1853)
Andantino C-dur
Méthode complete pour la guitare op.59 Première partie (Matteo Carcassi 1792-1853)

使用ギター:ルネ・フランソワ・ラコート(1828年パリ)
キルシュナー社リアルガット(羊腸)弦とフィガロ社絹芯の低音弦を使用しています。
Guitar: Rene Francois Lacote (Paris, 1828)
Kürschner real gut strings and Figaro silk core bass strings are used.

アンダンティーノ ハ長調
おなじみのカルカッシ教本では準備段階でいくつかの曲が用意されていますが本編に入って最初に弾くのがこの曲です。もちろん初心者用ですから短く簡素な作品ですが、弦をはじき部屋に満ちていく穏やかで優しい響きに心をゆだねると「ああ、ギターってなんて美しく愛らしいのだろう!」と感じます。
もし、現代のギターをそれなりに修得し「今度は19世紀ギターを手に入れて弾いてみようかな」という方でも性急にヴィルトゥオーゾの曲に進まずにまずはこんな曲を優しく丁寧に奏でてみると新たな発見があると思います(^^)

作曲者マッテオ・カルカッシ(1792-1853)は
イタリア・フィレンツェの生まれ。地元イタリアで高い評価を受け1810年(18歳)ごろドイツへ渡り演奏かとして活動を始め、1820年(28歳)頃よりパリに拠点を置きギター教師・演奏家として活躍しました。作品の方では出版されたカルカッシの楽譜は作品番号で74まであり、とりわけop.59の「完全ギター教本」と続くop.60の「25の練習曲集」は現代のギターレッスンでも多く使われています。

楽譜は
ペトルッチ楽譜ライブラリーでいくつかの版を閲覧・ダウンロードできます
https://imslp.org/wiki/Category:Carcassi%2C_Matteo
が、現代ギター臨時増刊号の
「原典版 カルカッシ完全ギター教則本op.59」
https://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=142686
がよく検証されていて信頼性が高く特に19世紀ギターを使ってのアプローチではこちらを強くお勧めします。
今回の演奏では現代ギター社版を使っています。

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