練習曲 アレグレット ニ短調 (F.カルッリ) Etude Allegretto d-moll(F.Carulli)
ギター教本 op.27およびop.241より
練習曲 アレグレット ニ短調(フェルディナンド カルッリ 1770-1841)
Méthode complète op.27 & op.241
Etude Allegretto d-moll(Ferdinando Carulli 1770-1841)
使用ギター:ルネ・フランソワ・ラコート(1828年パリ)
キルシュナー社リアルガット(羊腸)弦とフィガロ社絹芯の低音弦を使用しています。
Guitar: Rene Francois Lacote (Paris, 1828)
Kürschner real gut strings and Figaro silk core bass strings are used.
演奏:長谷川 郁夫 Ikuo HASEGAWA
練習曲 ニ短調 3/6拍子
この曲も現代のギター教本や曲集でよく見かけます。ABACAという構成(リピート除く)ですから小さいながらも立派なロンド形式ですね。やや哀愁を帯びたDmのロンド主題、続くFメジャーのエピソードは懐かしく遠くを見つめるような気分。もう一つのエピソードは込み上げる熱い想い・・・。カルッリ先生の作品はこんなに小さなエチュードでもドラマチックで人を喜ばせる要素がいっぱい詰め込まれているところが素敵だし、流石だなあと思います。
楽譜は
カルッリのギター教本はop.27が有名ですが、もう一冊op.241というのもあります。内容は重なっている部分が多く、op.27の後にもう一度整理して出版したような感じでしょうか。今回のニ短調のエチュードはどちらの本にも掲載されていました。以下にリンクを張っておきます。
op.27 ニ短調の項、ページ番号でp.22、pdfでは24ページ。
op.241 同じくニ短調の項、第22曲として掲載。pdfでは40ページ。
カルッリは
イタリアのナポリに生まれ、楽器は初めにチェロを学び、ギターを弾くようになったのは二十歳からだそうです。すぐにギターを独学でマスターし、パリでの演奏旅行を成功させた後にパリへ移住し、そこを拠点に活動することになります。作曲作品は400曲超、ヨーロッパの19世紀初頭はギターにとって黄金期ともいわれる時代ですが、最も成功し人気があったギタリストと伝えられています。
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