協奏風二重奏曲 Op.31-3(アントワーヌ ド ロイエ)建 孝三 & 長谷川 郁夫 ギターデュオ Duo Concertant,Op.31 No.3(Antoine de Lhoyer)
建 孝三 ギターリサイタル(2021.10.31)より
J:COM浦安音楽ホール・コンサートホール
浦安の素敵なホールにて、師匠建孝三先生のリサイタルに
デュオの相手として賛助出演させていただいた際の模様です。
ギターデュオ:建孝三&長谷川郁夫
Kozo Tate & Ikuo Hasegawa
協奏風二重奏曲 Op.31-3 (アントワーヌ ド ロイエ 1768-1852 仏)
Concertant,Op.31 No.3 (Antoine de Lhoyer 1768-1852)
Ⅰ アレグロ アジタート
Ⅱ ロマンス アンダンテ ソステヌート
Ⅲ ロンド ポコ ビバーチェ
ロイエはギタリスト、作曲家であると同時に軍人でもありました。音楽の方では初期にチェンバロ及び5コースギターを学び後に6弦ギターに移行しますが、ここで演奏の作品31が6弦ギターの最初の作品とありました。作品は室内楽が多く初期ロマン派の作風で非常にレベルが高いものであることはこの作品からも伺えます。
「協奏風」とは伴奏とメロディが固定することなく交錯し丁々発止とやり合いながら曲が進んでゆくスタイルを指します。曲は重厚なソナタ形式の第一楽章、第二楽章は複合三部形式のロマンス、第三楽章はスピード感にあふれるロンドという構成の全三楽章で当時の音楽としては典型的なものですが、ギター作品としてはなかなかここまで典型を整えたものは少ないので貴重な存在と言えます。曲の気分もどこかベートーヴェンのピアノソナタを思わせる力強さと渋さを感じます。
建孝三先生HP
http://www2s.biglobe.ne.jp/~K-TATE/world/Welcome.html
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