第23曲~2台のギターのための24の漸進的なレッスン(カルッリop 27)
2台のギターのための24の漸進的なレッスン~
ギターのための総合的教則本Op.27より(カルッリ)
演奏
小川和隆 (パノルモ1847年)
長谷川郁夫 (ラコート1828年)
第23曲:アレグレット ニ長調 6/8拍子
拍子、調性、速度指示、構成もあらゆる点でカルッリ作品のひとつの典型を感じます。すなわち明朗快活、わかりやすい曲調、ギターの機能を活かしたテクニックで弾きやすく、しかし単調にはならず、アンサンブルの喜びにも満ちていて、弾く人・聴く人ともに心をウキウキと楽しくさせる音楽。カルッリはこうした作品を本当にたくさん作っていました。これは取りも直さず19世紀初頭の当時はそういう需要がたくさんあったということでしょう。こういうのを温故知新というのでしょうか、わたしは19世紀ギターを持ってこういった作品にあたるたびに大げさに言えば社会や生活の中での「音楽」や「ギター」の在り方について200年も昔の先生から何かを教えられているような気持ちになります。
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