バッハのメヌエット BWV Anh 114 (クリスティアン・ペツォールト)
バッハのメヌエット BWV Anh 114 ト長調(イ長調)(クリスティアン・ペツォールト1677-1833)
Menuet G-dur(A-dur) (Christian Petzold 1677-1833)
ギター演奏:長谷川郁夫
Guitar:Ikuo HASEGAWA
メヌエット BWV Anh 114 ト長調(イ長調)
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳とよばれるセットの中に含まれた作品で、対になった短調の BWV Anh 115とともに「バッハのメヌエット」として親しまれていますが近年の研究によってクリスティアン・ペツォールトの作品と確定されました(1970年代のこと)。
クリスティアン・ペツォールトは
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)と同時代(バロック時代と呼ばれます)のドイツのオルガニストです。
アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳は
バッハが妻のアンナ・マグダレーナのために編纂したものと言われていますが、アンナ・マグダレーナ自身が書き留めたものや子ども(息子)の筆跡も見られるといいます。家庭内で楽しむため、また子どもたちの教育用にも使われていたようです。バッハの作品以外に他の作曲家の作品を写したものもあったりなどバラエティに富んだ内容が楽しい曲集です。
今回は曲の表記にちょっと迷いました(^_^;) 「バッハの~」としてよく知られていますが、実はペツォールトの作品だったり、原曲はト長調でこの調性も結構浸透していますがアレンジによってイ長調になっていたり(笑)。いずれにしても可愛らしく親しみやすい名曲には変わりありませんから弾くのはとても楽しいですし、シンプルな音使いは素朴なギターの音色にもよくなじみます。アレンジは福田進一さんのものを使いました。
楽譜は
現代ギター社より発売されている「村治佳織ギターソロ・コレクション」に含まれています。
https://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=114495
この曲集の初版は1997年。四半世紀ほども前なのですね。大写しになった表紙の村治佳織さんが若い!
村治さん自身はこの曲をハ長調でアレンジして掲載されているのですが、続く短調のBWV Anh 115はイ短調アレンジなのです。そこで、続けて弾くときに(原曲だとト長調-ト短調)つながりが良いようにと師匠の福田さんがイ長調アレンジを追加したのだと思います。というわけで、この曲集には同じ曲(BWV Anh 114)が二種類のアレンジで収録されています。後日短調の方も今度は村治さんのアレンジで弾いてみますね。
余談ですがこの曲のアレンジはドイツのギタリスト、ジークフリート・ベーレントによるト長調版も手元にありまして、こちらは少々低い音域で渋めのアレンジです。こちらもそのうち今度はガット弦を張った古いギターで録画したいと思っています。
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