ワルツ イ長調~カルカッシギター教本第1部より【19世紀ギター】
ワルツ イ長調
カルカッシギター教本op.59第1部より(マッテオ カルカッシ 1792-1853)
Valz A-dur
Méthode complete pour la guitare op.59 Première partie (Matteo Carcassi 1792-1853)
使用ギター:ルネ・フランソワ・ラコート(1828年パリ)
キルシュナー社リアルガット(羊腸)弦とフィガロ社絹芯の低音弦を使用しています。指頭奏法
Guitar: Rene Francois Lacote (Paris, 1828)
Kürschner real gut strings and Figaro silk core bass strings are used.
And play the guitar without fingernails.
演奏:長谷川郁夫 Ikuo HASEGAWA
調号が♯3つになりました。初級者の方はだんだん増えていく♯記号にギョッとしたり気後れしたりしがちですが、実はA調はギターにとって最も得意な調と言えます。なぜかというと基本的な和音(スリーコード)がA・D・E7となり、ベース音に開放弦のラ・レ・ミがどんどん使われ、低音弦の押弦が不要なシーンがたくさん出てくるからですね。
まあ、開放弦は弾きっぱなしにしていると長く鳴り続けてしまいますから実は消音のことまで考えると若干の煩雑さはあります。わたしの演奏では結構まめに消音をしていますが、初心者からここまで登って来た方はあまりそこは考えすぎることなく、A調の弾きやすさや自由さをまずは満喫されたらよいと思います(^^)。
楽譜は
ペトルッチ楽譜ライブラリーでいくつかの版を閲覧・ダウンロードできます、
https://imslp.org/wiki/Category:Carcassi%2C_Matteo
が、現代ギター臨時増刊号の
「原典版 カルカッシ完全ギター教則本op.59」
https://www.gendaiguitar.com/index.php?main_page=product_info&products_id=142686
がよく検証されていて信頼性が高く特に19世紀ギターを使ってのアプローチではこちらを強くお勧めします。
今回の演奏ではその原典版を使っています。
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