山下愛陽ギターリサイタル行ってきました
昨日(3/8)は山下愛陽(やました かなひ)さんのリサイタルを聴きに三鷹の武蔵野市民文化会館に行ってきました。
いつだったか、ふとYouTubeに現れた愛陽さんの演奏“シャコンヌ”を聴いてシビれ、いつか生演奏が聴ける機会があったら必ず行こうと心に決めており、文字通り待ちに待ったコンサートでした。
この日の演目にはシャコンヌも含まれていて、それはそれは期待に違わぬ素晴らしいものでしたが、プログラム全体もダウランドに始まり時代を巡りながらノクターナルのダウランドで余韻を持って締めくくる美しい構成で大変楽しめました。
愛陽さんの演奏は硬質な楽器から飛び出す甘くとろけるような音色の美しさはもちろんのこと、一貫して各声部が立体的に響いていることと音楽の抑揚が大胆でありながら実に自然という点が特筆されると思います。
しいて文字にしてみると、演奏を聴いた瞬間の第一印象が「そこに妙なる音楽だけがある」という感じなのです。その音楽の美しさや素晴らしさがまず心に入ってきて、次第にそれを演じ奏でている愛陽さんの存在に気が付き、強い印象とともに深い感動に包まれます。世に素晴らしい演奏はたくさんありますが、わたしにとってこういう感覚に誘われるのは本当にごく一部の演奏(演奏家)によるもので、録音でのみしか知らないという場合も多いので、この日のようにライブで同じ時間を共有できたことも貴重な体験であり喜びでした。
愛陽さんはまだ20代ということですから、今後もますますこの素晴らしい資質を伸ばしてさらなる素敵な演奏を重ねていっていただきたいと思いました。
写真はこの日の席からのステージの様子。初日に予約をしたのですが、お目当ての最前列はあっという間に売れて一番端のここだけが予約できる席でした。はじめは舞台が思ったより高く感じ、目線が足首かぁ(笑)・・・とも思いましたが満足度は高かったです(^^)。
帰りはギターつながりの知人に声をかけられて駅までの文化会館通りを「ヨカッタねー」とか話しながら歩いたのも楽しかったです(^o^)丿
| 固定リンク | 0
コメント