https://youtu.be/--q3Fshb2Hw
2024.11.18収録
主よ人の望みの喜びよ(ヨハン・セバスティアン・バッハ 1685-1750 独)
編曲:平倉信行~植木&はせがわ
リュートギター2台による二重奏
演奏:植木和輝 長谷川郁夫
楽器:(植木)マティアス・バウアー作 1880年頃 ウィーン
(はせがわ)ヘルマン・ハウザー1世 1914年 ミュンヘン
ガット弦・指頭奏法・A=392Hz
「主よ人の望みの喜びよ」も先に演奏をアップした「G線上のアリア」と並んで広く親しまれているバッハの作品です。
原曲は教会カンタータ『心と口と行いと生活で(BWV147)』終曲のコラール(合唱による賛美歌)で合唱とオーケストラによって演奏されます。
この曲はマルティン・ヤヌスMartin Jahn (ca.1620 - ca.1682)が書いたテキストにドイツのヴァイオリニスト・作曲家のヨハン・ショップ(Johann Schop, 1590ca. - 1667)がメロディを付けた賛美歌を引用して作られています。冒頭の3連符の連続による旋律はバッハが作ったもので、続く長い音符による旋律(合唱で歌われる)が引用した賛美歌の部分になります。初めそれらは交互に出現しますが曲が進むにつれて二つの旋律は次第に混ざり合い、ついには一体に融合し輝かしく響き合う感動的なシーンを経てエンディングに進み、最後に冒頭のバッハの旋律をもう一度奏でたところで曲を閉じます。
今回の楽譜はギタリスト平倉信行さんのギターデュオ用アレンジをベースにリュートギターにフィットするように少し音を変更しています。
ルネサンス~バロック時代にかけてギターと並び撥弦楽器の花形だったリュート族の末裔にあたるこのリュートギターは19世紀の頃にはドイッチェラウテ(ドイツリュート)とも呼ばれ、ドイツでは自国を象徴するような楽器として存在していました。
ここではそんな背景も感じながら、もう一つのドイツの誇りである大バッハの音楽を弾いたら、きっと百何十歳にもなる我々のリュートギターもさぞ喜ぶだろうと思って取り組みました。
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