2025年4月
2025年4月17日 (木)
アマチュアギターアンサンブルコンサート 4/29(火・祝)府中
アマチュアギターアンサンブルコンサート
2025年4月29日(火・祝)
ルミエール府中 コンヴェンションホール飛鳥にて
11:00 開演 入場無料
主催:府中deギターフェスティバル実行委員会
お問合せ:漢人(かんど) E-MAIL:kandokunio@hotmail.co.jp
上記イベントに立川市ギター倶楽部とともに出演いたします。
今回も多摩地区で活動する10団体が出演のドキドキ演奏!楽しく交流!の和やかな集いもこれで第5回になったという事です。ちなみにわが立川市ギター倶楽部も初回から参加させていただいております。
演目は「津軽海峡冬景色」「MIYOTA」「赤いスイートピー」「日本民謡メドレー(エベケン編)」を予定。
GW入りたてのこの日にお時間ある方は是非いかがでしょうか。
吉報❗️ レコード芸術オンラインにて「推薦」盤に
先だって発売されたCD「J.G.シュタウファーの追憶/2本の19世紀ギターによる作品集」はレコード芸術オンライン-2025年4月号にてCD評が掲載され、おかげさまで「推薦」バッジを戴きました(記事はこちら 有料会員限定になります)。



ご注文はこちらよりどうぞ
CD「J.G.シュタウファーの追憶/2本の19世紀ギターによる作品集」宣伝ページ
皆さまのご注文お待ちしております。
2025年4月12日 (土)
「あの震えが教えてくれたもの」
独奏のステージに立つと手が震える。それはもう、弦が掴めなくなるほど。
学生の頃、極度のアガリ症だったわたしにとって、それは日常的な試練だった。
練習でどんなにスラスラ弾けていたって、ひとたび本番で震えが始まればその様子は一変し、出来ていたことの一割も発揮できない。努力が報われないもどかしさと、「こんなことで、わたしは音楽を続けていけるのだろうか」という問いが、いつも心のどこかにあった。
けれど、不思議なことにアンサンブルではその震えがまるで現れなかった。
それはどうしてだろう?何かここに重大なカギがあるような気がしていた・・・。
近々わたしのちいさな教室も例年の発表会を迎えることになり、先日生徒さんと話す中で改めてその事を思い返す機会があった。
わたしは生徒さんにこう話した。
アンサンブルでは「音楽的に何をするか」というビジョンがはっきりしていたのだと思う。
相手の音をよく聴くことに集中し、それに呼応して発音する。
あらかじめ約束した表現を実行することもあれば、偶発的な揺れへ即興的に対応することもある。ときに分身のようにピタリと寄り添い、ときに対話のように音を交わす。
やるべきことが多くて、面白くて、緊張でこわばる暇なんてない——
今思えば、そんな状態だったのだ。
一方で、独奏の場面では、わたしは音楽に没入していたというより、「成功」することばかりを意識していたのではないかと思う。
ミスをしないように、完璧に弾けるように。
それは表面的な意味では音楽を大切にしているように見えるけれど、実際には「何を伝えたいか」という問いを置き去りにしていたのかもしれない。
そしてそこには、技術を求めれば求めるほどキリがない、満足の見えない世界が広がっていた。
どれだけ練習しても「これでいい」はやって来ない。そもそもアピールしたいピカピカの自己なんて自分の中にない。そして本番の時刻は必ず訪れる。
一人ぼっちという重圧感もさらに拍車をかけていただろう、祈るような気持で「失敗しませんように」あるいは「失敗に誰も気がつきませんように」と願う、その尽きぬ不安が、極度の緊張を引き寄せていたように思う。
例えば車を運転していても「一瞬のふらつきすらなく走る」などということばかり考え、足元しか見ないようではむしろ危なっかしいだろう。
それよりも、前を向いて正しく「目的地に向かう」ことが大切だ。
どこへ向かっているのか。何を伝えたいのか。何を描きたいのか。
音楽にもその「目的地=ビジョン」が必要なのだと思う。
心に北極星を持つこと。
目先の成功や失敗に心が揺れても、それさえあれば、また道を見出せる。
自分が震えながら求めていたのは、本当は技術でも評価でもなく、誰かと音楽を通して「何かを分かち合いたい」という道しるべだったのかもしれない。
そのように思えば、自分だけの成功を守ろうとすることが、なんと小さく、なんと苦しいことだったのだろう。
その小さな「守り」が、自分自身を縛り、震えさせていたとは、なんとも皮肉な話だ。
けれど今は、伝えたいものがある。分かち合いたい想いがある。
それがある限り、たとえ何があっても、わたしは音楽の中にいられる。
だからわたしは、あの頃の自分にこう言ってあげたい。
「君の震えは弱さではなく、方向を見失った強さの表れだったのかもしれない。
音楽のストーリーを、メロディの美しい形をしっかりと胸に描くこと。
それを伝える、ただそれだけでいいじゃないか。
少々のミスでその物語が壊れることはないし、心を乱す必要もない。
何を伝えたいのか、何を分かち合いたいのか——そこに戻れば、きっと音楽は君の味方になる」
今、あの頃の自分に寄り添えるようになって、ようやくわたしはかつて悩まされていた「あの震え」にも意味があったと思えるようになった気がしている。
2025年4月 7日 (月)
F. カルリ:対話風小二重奏曲 第2番, op.34-2|1975 & 2006年製アントニオ・マリンで演奏!
F. カルリ:対話風小二重奏曲 第2番, op.34-2
3月末に収録した上谷さんとのコラボはいくつかのコンテンツにわけてアップしましたが、これがラスト。上谷さんのYouTubeチャンネルからの提供です。
カルッリと言えば、デュオと言えばコレ!みたいな名曲ですね。
よろしければ是非ご視聴ください。
上谷さんとこんなに話し込んだのはこの度が初めてで、
もちろんデュオを合わせていただくのも初めてでしたが、
けっこうイイ感じで息の合ったアンサンブルが出来たと思っています(^^)
この日は今後も良い発展がありますように!とウキウキした気分で狛江を後にしたのでした。
どうぞ今後もご期待ください。よろしくお願いいたします。
2025年4月 6日 (日)
アントニオ・マリン~クラシックギタリスト二人が語る名器の魅力【前編・後編】
【前編】
【後編】
収録:2025.3/30
ギタリスト上谷直子さんのスタジオにお邪魔し、コラボ動画として対談と演奏を収録してきました。
今回のコラボはわたしたちの所有する二つのギターを中心に話題を展開しています。
この2台はどちらもスペインはグラナダの名工、アントニオ・マリン・モンテロ(1933-)によるもので、上谷さんが2006年、わたしの方は1975年のラベルを持っています。アントニオ・マリンは70年代の後半にフランスの名工ロベール・ブーシェとの邂逅によりブーシェマリンとも呼ばれる「モデロB」へその製作スタイルを変え今日に至るので、わたしのマリンギターはブーシェ邂逅前夜の前期型ともいうべきスタイル、上谷さんのマリンはモデロB。対談ではそのスタイルの違い、50年前と20年前の楽器という経年、同じ製作者という同一性などいろいろな観点からざっくばらんに話を進めました。
この日に収録した二人の演奏はこちら
カンタービレ~ランクラージュマン(ソル)より
【関連情報】
上谷直子さん
東京大学インド哲学科卒。A. ポンセ、マリー=テレーズ・ギラルディに師事。 1993年瀬戸大橋国際ギターコンクール第2位。95年春帰国。
上谷直子YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@naokouetani
2025年4月 3日 (木)
ランクラージュマンよりカンタービレ(ソル)上谷直子&長谷川郁夫
https://www.youtube.com/watch?v=R8PaHv7ZdFM
先日、ギタリスト上谷直子さんのスタジオにお邪魔し、コラボ動画として対談と演奏を収録してきました。
今回のコラボはわたしたちの所有する二つのギターを中心に話題を展開しています。
この2台はどちらもスペインはグラナダの名工、アントニオ・マリン・モンテロ(1933-)によるもので、上谷さんが2006年、わたしの方は1975年のラベルを持っています。アントニオ・マリンは70年代の後半にフランスの名工ロベール・ブーシェとの邂逅によりブーシェマリンとも呼ばれる「モデロB」へその製作スタイルを変え今日に至るので、わたしのマリンギターはブーシェ邂逅前夜の前期型ともいうべきスタイル、上谷さんのマリンはモデロB。対談ではそのスタイルの違い、50年前と20年前の楽器という経年、同じ製作者という同一性などいろいろな観点からざっくばらんに話を進めました。
対談の方は上谷さんとわたしの両YouTubeチャンネルより近日アップロードいたしますが、まずははじめにこちらでわたしたちの演奏をお聴きください。
【関連情報】
上谷直子さん
東京大学インド哲学科卒。A. ポンセ、マリー=テレーズ・ギラルディに師事。 1993年瀬戸大橋国際ギターコンクール第2位。95年春帰国。
https://www.youtube.com/@naokouetani
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