03.終わったコンサート

演奏会のレポートをときどき書きます。

2019年5月 6日 (月)

終了:19世紀ギターの優雅な響き

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昨日5月5日は川崎は宿河原駅前のポトスというお店で

19世紀ギターのコンサートでした。

お集まりいただいたみなさま、どうもありがとうございました。

ポトスのマスター、スタッフの方大変お世話になりました。

そして、コンサートを主催してくださった深代朋子先生、

楽しい時間を本当にありがとうございました。

会場いっぱいのお客様を前に、楽しく演奏することができました。

 

深代先生はこの日使用された朝倉宏泰作の楽器(2016年に入手)が

ご自身にとって初めての19世紀ギターで

19世紀ギターによる当時の音楽へのアプローチや

立奏によるコンサートも初めてだったそうで

非常に興味深く楽しかったと言っていただけました。

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リハーサル風景。
アンサンブルの演奏会では当日のリハって結構重要ですよね。
互いの様子や今日の間合いみたいなものを確認していきます。
あと、会場の響きや雰囲気なども!

右の方はポトスのマスターです。
リハ中の演奏写真を撮ってくださいました。
とても気さくで素敵な方でした (^o^)丿

 

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間におしゃべりも入れてプログラムを進めました。
この日ポトスは超満席!
演奏者冥利に尽きるとはこのこと。
感謝感激、本当にありがとうございます。

 

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アンサンブルはいつも楽しいものです。
音で対話し、音楽で耳を楽しませる感じ。
当時の音楽はこういう事を気軽に楽しめるように作られています。
たとえばこうして19世紀ギターを使ったり、
なるべく当時の人がそうしたようにアプローチすることで、
ギター黄金期本来の楽しみが解凍され瑞々しく甦ってきます。

 

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コンサート終了後はギター談義!
これがまた楽しいのです(^^)

 

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この日のプログラムです。

デュオ
・ロンド (カルッリ 1770-1841 伊)
・ポロネーズ (ペトレッティ 1795-1870 伊)
・対話風小二重奏曲 op.34-2 (カルッリ)
ソロ 深代朋子
・ソナタ 第26番 (パガニーニ 1782-1840 伊)
・ソナチネ op.71-1 (ジュリアーニ 1781-1829 伊)
・前奏曲 第7番 (ショパン 1810-1849 波 編曲 タレガ 1852-1909 西)
《休憩》
ソロ 長谷川郁夫
・庭の千草 (アイルランド民謡~編曲 メルツ1806-1856洪)
・ライ麦畑を通って (スコットランド民謡~編曲 ジュリアーニ)
・序奏とファンダンゴ op.16 (アグアド 1784-1849西)
デュオ
・セレナーデ
(シューベルト 1797-1828 墺 編曲 コスト 1805-1883 仏)
・愛の夢 (リスト1811-1886 洪)
・交響曲 第39番 よりメヌエット
(モーツァルト 1756-1791墺)

アンコールは
月光のデュエット(ソル~デ・ラ・マーサ編)
ワルツ(ブラームス)

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2019年5月 1日 (水)

終了:「画くよろこびー紙に・布にー 井爪利惠子&井爪利香 母と娘のふたり展」にてリラギター

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4月29日は

銀座のギャラリーカフェART FOR THOUGHTという会場で行われた

「画くよろこびー紙に・布にー 

 井爪利惠子&井爪利香 母と娘のふたり展」でのコラボイベントという事で

美しい刺繍と可愛い猫の細密画に囲まれてリラを弾いてきました。

集まった友人に聴いてもらうような

19世紀の一コマを想いながらライブを進めていきました。

プログラムについては今年3月に披露した演目に準じています。

リラギターの愉しみ ~ラコート作1828年を聴く~(クリック)

お客様より
「190年前にタイムスリップしてきました
 古代ギター『リラ』の調べはゆったりと心地よく
 目を閉じると・・・
 中世のドレスを着た庶民の私が
 薄暗い灯りの中で聴いてました。」
というご感想をいただきました。

刺繍と細密画の二人展は5月3日まで開催されています。

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ライブはリラギターという楽器のこと、楽曲のことや19世紀のギター事情から

それらへのわたしの思いまでなど、おしゃべりを交えて進めていきました。

オリジナルのリラギターはラコートの1828年作。

ガット弦と相まって温かみがあり声のような音色で歌います。

この楽器でのライブ演奏は世界でも大変レアなものと思います。

こどもを抱くような姿勢で奏でることと

羽が顔の横にのびていて

右耳から遠くの音が聴こえるのがリラギターを弾くときの特徴で、

ギターを弾くときよりもより穏やかで優しい気持ちになります。

 

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これは演奏終了後、お客様にリラギターを構えていただいたところ。

やっぱりリラギターは麗しき女性がエレガントでいいですよねー、

ひげメガネで坊主のおじさんより・・・。

しかし、こればかりはわたしにはどうにも(笑)

 

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真ん中が今回のライブをコーディネートしてくださった赤廣さん。

あと、一見作家さんに見えるそうな

右のかたも左のかたも全てお客さんです(笑)

右のかたはこの刺繍が欲しかったのに

先に売約済みになっていて残念がっていました(無念のワンショット!)

作家さんとの写真は撮るの忘れてしまいました (^_^;)

 

Info

井爪母娘の刺繍と細密画によるふたり展は

5月3日まで銀座8丁目のART FOR THOUGHTでおこなっています!

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2019年3月 4日 (月)

終了:リラギターの愉しみ ~ラコート作1828年を聴く~

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3月3日は小平の名店永田珈琲こもれびにて8回目になるライブを行いました。

この日のテーマはラコートが製作した

1828年のリラギターを聴いていただくというものです。


当日は少し雨模様。

足元のお悪い中、小さな会場ですが一杯のお客様がいらしていただき感激しました。

お集まりいただいたみなさま本当にありがとうございます。


18世紀の成立といわれるリラギター。

当時の人たちのギリシャへの憧れが結晶化した

大変優雅なフォルムとギターとはまた違う典雅な音色。


ギターに慣れていると弾きにくさや不自由さを感じることもありますが

ちゃんと向き合うと実に魅力的な楽器なのです。


しかも、これはかのラコート作!

ホントによくぞ、わが手元に来てくれたものだと思います。


このリラは3年ほど前にやって来て

修理や調整を行い、研究というか慣れというか

いろいろ探りながら弾いていましたが、

ようやく昨年のGGサロンコンサートとその新潟公演で

初めてライブで使いました。


今回はこの楽器のみで演目を組み、

お客様に(わたしも)たっぷりとこの楽器の持つ世界を楽しんで戴く

ということを目指しました。


ライブは楽器のこと楽曲のこと、時代背景や

これらに対するわたしの想いなど、

いろいろおしゃべりを交えながら進めました。

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《プログラム》

3つの華麗なるソナタより第2番 作品96-2 (ジュリアーニ 1781-1829伊)
 Ⅰ.グラツィオーソ Ⅱ.アレグレット

「ギターのためのレクリエイション」
レディースルームのアポロより (ティアベッリ 1781-1858墺)
  ベートーヴェンのメヌエット 神よ国王を護りたまえ(イギリス国歌)
ギタリストのための黄金の本より (コスト 1805-1883仏)
  アダム・ビロウのシャンソン(17世紀) モーツァルトのアダージョ
音楽のパノラマ~136の楽しいギター小品集「かっこう」より (メルツ1806-1856洪)
  夏の名残の薔薇/庭の千草(アイルランド民謡) 赤いサラファン(ロシア民謡)
  ロマネスカ(16世紀のイタリア舞曲) 小鳥ならば/夜汽車(ドイツ民謡)

6つのスコットランド民謡より 作品番号無し (ジュリアーニ)
 ライ麦畑を通って
 オールド・カントリー・バンプキン


「楽しいギターの練習」
練習曲集より (ソル 1778-1839西)
  作品6-8 アンダンティーノ 「門」
  作品35-17 モデラート  「夢」
  作品35-22 アレグレット 「月光」

25の練習曲 作品60より (カルカッシ 1792-1853伊)
  第3番 アンダンティーノ 「陽春」
  第6番 モデラート 「道」
  第12番 アンダンテ モッソ 「うつろい」
  第13番 アンダンテ グラツィオーソ 「西からの風」
  第24番 アンダンテ コン エスプレッシオーネ 「春の訪れ」

6つのアイルランド民謡より 作品125 (ジュリアーニ)
 春の日の花と輝く
 ギャリーオウエン 

リラギターはやさしく穏やかな曲がよく合います。

また、こもれびのような小さなスペースにもぴったり。


後半のソル・カルカッシのエチュードは

「夢」と「月光」以外わたしがタイトルを付けてみるという遊びをしました。

タイトルをつけるだけで

弾く方も聴くほうもその曲にぐっと親しみがわくでしょう?

ジュリアーニのスコットランド・アイルランド民謡集は

表紙に「リラのために」という記述がある作品です。

こうした民謡を竪琴型の楽器で演奏する

というイメージがあったのかなと思わせます。

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木のぬくもりを感じる空間にリラギターの典雅な音色が広がります。
この楽器は弦長58㎝。ギターとしては結構小型な部類です。
絵画などを参考に、(ギターよりも)立てて弾いています。

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これは休憩時間の様子。熱心なお客様からいろいろな質問を受けました。
このスペースは控室がないので開演前や休憩中も
ずっとお客様と顔を合わせているのですが
こうしておしゃべりなどで過ごすのも結構楽しいものです。


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終演。たくさんの拍手をいただき感謝感激!
こもれびギターコンサートのシリーズはわたしにとっても大変楽しいひと時です。


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3月3日はひなまつり。会場の中にもこんなひなかざりが出ていました。


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この日のチラシです。

次回は10月20日(日) 宮林陽子さんのヴァイオリンとデュオを予定しています。


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2018年10月26日 (金)

終了:珈琲とともに楽しむヴァイオリンとギター ~二種の弦楽器による親密な響き 2~

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10/21は小平駅前の名店永田珈琲にてヴァイオリンとギターのライブを行いました。

昨年9月に続いて2回目となる宮林さんのヴァイオリンとのデュオライブ。

18~19世紀のオリジナル曲やアレンジ曲を集めたプログラムは

前回のコンセプトをキープしつつ曲を入れ替えて作りました。


永田珈琲をお借りしていろいろなライブをするようになってこれで7度目となりますが、

今回は初めて2回公演を試してみました。

小さな会場ではありますが、おかげさまでどちらの回も満席!

お集まりいただいたみなさまには感謝・感謝です。

熱心に耳を傾けてくださるお客様を前に、本当に楽しく音楽することができました。

ありがとうございました。


以下はこの日のプログラムです。

第1部
ギターとヴァイオリンのためのデュオ第1番より
(クリスティアン・ゴットリープ・シャイトラー 1752-1815 ドイツ)
  第1楽章アレグロ

モーツァルトのカルテット(K.478)作品156
(フェルディナンド・カルッリ1770-1841イタリア)
※(アマデウス・モーツァルト1756-1791オーストリア)
アレグロ(イントロダクション)~ アレグレット

ヴァイオリン無伴奏
ロザリオソナタよりパッサカリア ト短調 (ハインリヒ・ビーバー 1644-1704 チェコ)

第2部
オペラ「アルジェのイタリア女」序曲 (ジョアキーノ・ロッシーニ 1792-1868 イタリア)
※(フェルディナンド・カルッリ編)

ソルベーグの歌 (エドヴァルド・グリーグ 1843-1907 ノルウェー)

愛の挨拶 (エドワード・エルガー 1857-1934 イギリス)

タンゴ ギター独奏 (フランシスコ・タレガ 1852-1909 スペイン)

協奏風ソナタ (ニコロ・パガニーニ 1782-1840 イタリア)
Ⅰ アレグロ・スピリトーソ
Ⅱ アダージョ、アッサイ・エスプレッシーヴォ
Ⅲ ロンド アレグレット・コン・ブリオ、スケルツァンド

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ヴァイオリンの宮林さんとはまた来年、同時期の10/20にここでライブを持ちたいと思い予約しました。

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宮林さんとのアンサンブルはモダン楽器でアプローチしています。
いっぱいに集まって熱心に聴いて下さるくださるお客様の前で
大好きな音楽を演奏させていただけるのは、我々にとって至福のひと時です!

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お客様にお配りしたプログラム。
前半は重厚、後半は楽しさとバラエティを持って。
自分で言うのもなんですが(笑)なかなか良い曲が並びました。
カルッリ編ロッシーニの序曲は最近発見されてガジャルド・デル・レイが校訂し
昨年だったか一昨年だったか出版されたロッシーニ10の序曲の中の一つです。
当時の人々のロッシーニを楽しむ様子が目に浮かぶ良いアレンジです。

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ギターだとピアノ伴奏の包み込むような音量は期待できません。
でもそこは擦る・弾く発音方法は違っても同じ弦楽器同士。
メロディと伴奏を入れ替わったり、ハモったり相槌を打ったり等々、
対話をしながら曲が進む感じですね。そういうことが本当に愉しい!

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ヴァイオリンやフルートなど旋律楽器はソロ(独奏)と言っても
伴奏が付いてアンサンブルに仕立てられていることが一般的ですが、
時々ギターと同じように全く一人で弾くソロがあり
それは特別に“無伴奏”と呼ばれます。
宮林さんとのライブではこの「無伴奏」をプログラムに入れてもらっています。
奏者にとってはさらなる集中力を要求され難易度が上がりますが、
非常にカッコいい演奏スタイルなのです!


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こちらはギターソロのシーン。
タレガのタンゴを弾きました。メロディが印象的で好きな曲です。


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演奏を聴いていただき、拍手をいただけるって幸せなことですね。
いつも思います。
次への原動力になります!
ありがとうございます(^^)

次回は2019年10月20日(日)に!
また、楽しい演目を作ってお待ちしております 

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2018年10月23日 (火)

終了:「19世紀ギターデュオの世界」 新潟公演

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「19世紀ギターデュオの世界」は9月に引き続き、

10月13日の新潟公演も無事に終えることができました。

たくさんのお客様に大変熱心に聴いていただき感激しました。

お集まりのみなさま、ありがとうございます。


この演目は植木さんとデュオとして初めて作ったもので

9月に東京で2公演おこない、この新潟公演で3度目となりました。

植木さんとは東京-新潟と遠距離なこともあって、

頻繁にリハをおこなうことは難しかったのですが、

19世紀ギターに対してのアプローチや思いが重なる部分が多く、

初めてでも、むしろやりやすく楽しいアンサンブルでした。

ステージ3度目ともなると、互いの気持ちもより近くなり、

より充実したアンサンブルを感じることができました。


また、新潟公演を主催してくれたデュオの相方

植木和輝さんには大変お世話になりました。

奥様の手島尚子さん、植木さんのご両親にもいろいろ良くしていただき、

おかげさまで有意義で楽しい新潟行となりました。


これからもギター文化が豊かに花開いた19世紀時代の研究を進め、

その愉しみをお伝えできるよう頑張ってまいります。


以下、この日のプログラムです。
こちらから4台もちこみ、計7台のギターを並べての演奏となりました。

前半
(パノルモ2台によるデュオ)
3つの序曲Op.105よりオペラ「隊商」の序曲(グレトリ~カルッリ)

(シュタウファー作テルツギターとプライムギターによるデュオ)
ドイツの歌「真夜中に」(メルツ)
タランテラ(メルツ)

(植木和輝ソロ シュタウファー使用)
18の漸進的な練習曲 Op.51より(M.ジュリアーニ)
第13番 アレグレット
第14番 グラツィオーソ

10の練習曲より(G.レゴンディ)
第1番 モデラート

ソナタ第2番 Op.31より(W.T.マティーカ)
「アンリ4世万歳」による変奏曲

(シュタウファーとパノルモのデュオ)
オペラ「セビリアの理髪師」序曲(ロッシーニ~ジュリアーニ)


後半

(ハウザー1世ウインナーモデルによるデュオ)
ソナタ第1楽章(シャイトラー)
主よ人の望みの喜びよBWV147(バッハ)
G線上のアリアBWV1068(バッハ)

(長谷川郁夫ソロ ラコートのリラ使用)
6つのアイルランド民謡Op.125より(ジュリアーニ)
春の日の花と輝く
ロビン・アディア
ギャリー・オウエン

パノルモ2台によるデュオ)
ランクラージュマン Op.34(ソル) 

アンコール
月光のデュエット(デラマサ編)

使用楽器
植木
J.G.シュタウファー・レニャーニモデル c.1830
L.パノルモ 1843
H.ハウザー1世 ウィンナーモデル 1931

長谷川
L.パノルモ 1844
J.G.シュタウファー・レニャーニモデル・テルツギター c.1830
R.F.ラコート・リラ 1828
H.ハウザー1世 ウィンナーモデル 1937

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出発はETCの深夜割引を使うべく12日未明出発のケチケチ作戦!
途中で仮眠したらいいねと相談しながら。進みました。


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途中のSAにて休憩
うーん、だんだん疲れてきたー(笑)
新潟って何がうまいんだっけ?


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新潟駅にほど近い植木邸には12時ごろ到着。
素敵なおうちで防音のレッスン室も完備されていました。
この写真は着いてから5時間くらいリハをやって
「さあ、明日は本番!頑張りましょう」というところ。

車を運転すると疲れるんですが
いいアンサンブルをすると元気が出て復活します

前の写真より目が起きてるでしょう

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これは13日本番の日。
この日も植木邸で3時間ほどリハをしてから移動し
ホールに入りました。

りゅーとぴあはとても素敵なホールで
たくさんの演奏会も催されています。
通路にアーティストたちのポスターがずらりと張り出されていましたが
我々のポスターもいいところに張られていました。

だんだんテンションが上がります

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プログラムは植木さんが作ってくれました。
19世紀ギターにピッタリで優しく素朴で素敵な雰囲気。


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りゅーとぴあスタジオA。ホールの響きも確かめながらリハします。
天井が高く爽やかな残響が心地良かったです。
そしてこの花!すごい

ちなみに「りゅーとぴあ」は柳都とユートピアをもじった名称だそうで、
あの古楽器「リュート」とは関係ないようです。
なんだー、ちがうのかー、マニアックなネーミングと感心していたのに

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この演目はずらっと並ぶギターも目玉です。
これに植木さんのシュタウファーが加わって7台体制で参ります。

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演奏開始!
たくさんの方々に聴いていただける幸せを感じつつ。

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リラはこの日も優美なフォルムで特に女性お客様から人気を集めていました。
ギリシャ時代へのあこがれが結晶化した楽器です。
この楽器はパリのラコートによる1828年のもの。

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この楽器の演奏もずいぶん慣れてきました。
ギターよりも立てて構えています。

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東京公演はわたしが多くしゃべったので、
今回は植木さんがトークをおこなうシーンを多く入れてもらいました。
裏では「トークは苦手です~」と言っていましたがなんのなんの。
良い雰囲気でお客さんを惹きつけていました。

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終了後、大きく豪華な花の前でパチリ!
楽しかっただけに終わりと思うと少しさびしい気持ちもありますね。。
まあ、企画~準備からリハから東京2公演、新潟公演まで
およそ1年がかりのプロジェクトでよく頑張ったなと。
植木さん、ありがとう。


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植木邸にて打ち上げ。は~、よかったよかった。
植木さんのご両親と尚子さんにも大変お世話になりました。ありがとうございました。


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打ち上げ時の一品。
植木さんのお母様が作って差し入れてくださった「のっぺい」という新潟のお料理。
優しい味でとてもおいしかったです!


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翌14日は植木夫妻の出演するお寺のコンサートを聴きに行きました。
和輝さんも尚子さんも連日でおつかれさまでした。
優雅で和やかな時間を最前列で(!)堪能させていただきました。

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さあ、ここからは飲食&観光編

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やっぱり新潟と言えば日本酒でしょう。
これは麒麟山という銘柄でした。なかなかいいぞ!
お通しのアジたたきも新鮮度抜群。


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それで、海が近いならやっぱり海鮮丼でしょう。
雲丹うまいね。

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生ガキも!濃厚な味わいが最高~っ

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植木不からもおすすめのジェラートのお店。
張れて暖かい日だったので美味しさアップでいただきました。

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ふのりをつなぎに使った「へぎそば」も新潟名物だそうで。

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日本海をバックに立つ男。
何かのチラシで使えるかな、ギタリストには見えませんね(笑)

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最終日はお寺コンサートを聴きに行った後日本海に沈む夕日を眺めました。
太平洋とは明らかに違う海はときどき無性に見たくなります。この風情が素敵です。

この後帰宅で到着は15日未明でした。

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2018年9月11日 (火)

終了:GGサロンコンサート「19世紀ギターの世界」

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先日9月7日はギターの殿堂GGサロンでコンサートをさせていただきました。

お集まりいただいたみなさま、ありがとうございます。

現代ギター社のスタッフのみなさまにも大変お世話になりました。


この日は植木和輝氏とともに19世紀ギターによるデュオを中心に演目を構成しました。


シュタウファーやラコートなどオリジナル19世紀ギター、

ガット弦の使用、指頭奏法、そして立奏。

非常に近いアプローチで音楽をする植木さんとは、

住まいが遠くても(植木さん新潟・わたし東京)、年齢が離れていても(笑)? 

非常に親密で楽しい音楽を作ることができました。


やはり、19世紀ギターでの立奏は良いです。

どっしり安定させないところが音楽をカラフルにする感じがします。

技術的には固定し安定させた方が頑張りが効く部分もありますが、

リズムや音楽には立った方がヒラリヒラリとのりやすい。

結局グラグラは自由。グラグラをコントロールすることが

演奏や音楽の本質なのかもしれないと思ったりします。

不思議なものですね。


会場ではたくさんの拍手を戴き大感激。


来月10/13には植木さんの地元、新潟で同公演を行います。

以下、この日のプログラムです。

前半
(シュタウファーとラコートのデュオ)
3つの序曲Op.105よりオペラ「隊商」の序曲(グレトリ~カルッリ)

(シュタウファー作テルツギターとプライムギターによるデュオ)
ドイツの歌「真夜中に」(メルツ)
タランテラ(メルツ)

(植木和輝ソロ シュタウファー使用)
18の漸進的な練習曲 Op.51より(M.ジュリアーニ)
第13番 アレグレット
第14番 グラツィオーソ

10の練習曲より(G.レゴンディ)
第1番 モデラート

ソナタ第2番 Op.31より(W.T.マティーカ)
「アンリ4世万歳」による変奏曲

(シュタウファーとラコートのデュオ)
オペラ「セビリアの理髪師」序曲(ロッシーニ~ジュリアーニ)


後半

(ハウザー1世ウインナーモデルによるデュオ)
ソナタ第1楽章(シャイトラー)
主よ人の望みの喜びよBWV147(バッハ)
G線上のアリアBWV1068(バッハ)

(長谷川郁夫ソロ ラコートのリラギター使用)
6つのアイルランド民謡Op.125より(ジュリアーニ)
春の日の花と輝く
ロビン・アディア
ギャリー・オウエン

(シュタウファーとラコートのデュオ)
ランクラージュマン Op.34(ソル) 

アンコール
月光のデュエット(デラマサ編)

使用楽器
植木
J.G.シュタウファー・レニャーニモデル c.1830
H.ハウザー1世 ウィンナーモデル 1931

長谷川
R.F.ラコート 1828
J.G.シュタウファー・レニャーニモデル・テルツギター c.1830
R.F.ラコート・リラ 1828
H.ハウザー1世 ウィンナーモデル 1937

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リハーサルの様子。
遠方から来てもらっている植木さんとは
リハや音楽について相談する時間は大変貴重です。
本番前、最後の最後まで打合せを綿密に行いました。


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サイズや形の違うギターを持ち換えるので慎重に。
でも、みな同じ時代の仲間と思って
あまり神経質ならないことも大事。
ちなみにこれはテルツギター。
カンカンと明るい良い音で鳴ってくれました。


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この日奏でるギター大集合!
どれも個性的かつ魅力的です。
本番はこんなふうにステージに並べ
その場でどんどん持ち替えて演奏しました。


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楽器のこと、音楽のこと、時代のこと、作曲者のことなどなど・・・
トークを交えながら進めます。


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わたしが持っているのはテルツギター。こども用ギターほど小さな楽器です。
音程的には3フレット分高いだけなのですが音色は明るく、よく鳴ります。
この日はメルツ作品を弾きましたが
メルツのデュオはすべてテルツとプライムの組み合わせで書かれています。


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植木さんのソロ。
ロマンティックなうたい回しとシュタウファーの野太い音色に会場はうっとり。


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わたしのソロはラコート作1828年のリラを弾いています。
この日もファンシーなスタイルが素敵と人気でした。
昔の人のギリシャへのあこがれが結晶化したような楽器です。


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これはハウザー1世作ウィンナーモデルによるデュオ。
実はこの楽器、20世紀の生まれですが
シュタウファーが確立した19世紀ウィンナースタイルとして
最後に出現した最高峰なのです。


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ソルの名作ランクラージュマン。
昔の人もこんな楽器で、こんな音色で楽しく弾いていました。
奏でていると曲の輪郭がどんどん浮き上がってくる感じ。

こういった曲をモダンで弾くのと
当時のギターで弾くのではずいぶん気分が違います。

良し悪しということは無いのですが
あえて例えると
自動車でのドライブとバイクのツーリングが違うような感じ。
ヒラリヒラリと軽やかなんですよね19世紀ギターって。


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アンコールはデ・ラ・マーサによる月光のデュエット。

みなさん、最後までお付き合いいただき
本当にありがとうございました。

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2018年7月 9日 (月)

終了:ウクレレ&ギター サマーコンサート6

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昨日はウクレレ&ボーカルの小山葉子さんと

i-leafのコンサートで楽しいひと時を過ごしました。

お集まりいただいたみなさま、ありがとうございました。

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毎年この時期にやって第6回。

この二人組も気心が知れて、イイ感じになってきました 


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お客様は葉子さんのファンが多く、ハワイアンの曲もよくご存じで

とてもノリがよく、楽しく聴いていただけたようです。

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当日のプログラムです。

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葉子さんのトークも楽しく盛り上がっていました。


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わたしのギターソロはエターナリーと慕情を弾きました。


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2018年6月17日 (日)

終了:紫陽花(あじさい)に寄せて ギターとヴァイオリンとチェンバロの響き

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昨日は浅草橋のスタジオゲルンにて

「紫陽花(あじさい)に寄せて
ギターとヴァイオリンとチェンバロの響き」

コンサートをおこなってきました。

雨の中いらしていただいたみなさま、誠にありがとうございました。

この日はまさにコラボレーションといった楽器編成で

プログラム的にもアラカルト的な幅を楽しんでいただくような構成にしました。

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今回の公演タイトルは「紫陽花に寄せて」。

それにちなんで入口にあじさいが飾られていました。

主催者の方のお心遣いが嬉しいです。


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これはリハの様子。

「よしっ!」

準備万端で本番に臨みます 

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トリオ演奏。

今回のトリオ演奏はすべてバロック音楽。

ヘンデルの2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ

ビバルディのリュート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ

もう一つヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲としました。

ビバルディのトリオはリュートとヴァイオリンがほぼユニゾンという

ユニークというか斬新な作り方でできています。

思うに、音量差のあるヴァイオリンとリュートは

ハモらせるよりこのようにした方がちゃんと聴こえると

ビバルディが考えたかな、と思いました。

コンチェルトの方はそれぞれが交互に出てくるシーンが多かったです。

つまり、やはりあまり重ねない書き方をしていました。

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バッハのヴァイオリンソナタBWV1017演奏中。

さすがの超名曲!全楽章通して聴くと聴きごたえありますね。

ヴァイオリンは宮林陽子さん。


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チェンバロは小澤章代さん。

チェンバロがあるおかげで、

ギターがメロディパートを弾くようなアレンジも可能になります。

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ギターとチェンバロのアンサンブル。

時代的にも重ならないチェンバロと6弦ギターですが

曲によって同じ撥弦楽器どうしというのを感じられる

かなり親密なアンサンブルができます。

この日の演目

名手、ブリームがギターとチェンバロのために編曲した

「序奏とファンダンゴ(ボッケリーニ)」は互いの音色が際立ち

キレよく、かっこいい曲。さすがブリーム!


シュヴェルトベルガーの「4つの小品」

ギターとピアノのための作品ですが、対話風な構成で

チェンバロに替わってもむしろそちらがオリジナルなのでは?

と思うほど相性もピッタリです。


アンコールではカルッリの対話風二重奏曲から有名なロンドを弾きました。

これはファーストをほぼそのままチェンバロで弾いてもらったのですが

対話が楽しく、効果的に響きました。


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わたしはソロでアルハンブラの思い出を。

この日はめずらしく?(笑) モダンギターのプレイであります。

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ヴァイオリンとギター。

カルッリ編のモーツァルト

大好きなモーツァルトを楽しむ19世紀ギター黄金期の人々の様子がうかがえる佳作。

チャールダーシュはギター伴奏がよりジプシー的な気分を盛り上げます。

もともとの曲がギター的な伴奏音型ですよね。


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この日の会場には渡辺悦子さんが描いた日本画から

季節とライブにちなんだものを選んでたくさん飾られていて

ご来場のみなさんは目でも楽しんでいらっしゃいました。

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渡辺悦子さんのプロフィールです。


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これは当日のプログラム。

会場にいらしたお客様より

「とても素敵なアンサンブル❣️
 紫陽花に寄せてとあるように、
 水色のチェンバロ、青のヴァイオリン、ピンクのギター、
 どの花も日本画のように一輪一輪がくっきり、たっぷりと咲いて、
 梅雨のひと時を豊かに過ごすことができました。
 とてもハイレベルな演奏会でした。」

と嬉しい御感想をいただきました。

ありがとうございます 

演奏した我々としてもまた機会があったらぜひやりたいコラボレーションでした!

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2018年5月29日 (火)

Irish Air “My lodging is on the cold ground” M.Giuliani / 春の日の花と輝く(ジュリアーニ)

昨日のライブから、一つ動画をアップしました。

6つのアイルランド民謡Op.125より
春の日の花と輝く(ジュリアーニ)

使用ギター:R.F.ラコート1828年(パリ)


このライブは2018.5.28に

銀座のギャラリーカフェ&ダイナーArt For Thought にておこなわれた

「アンティークギターの響きを楽しむ会」というもので、

この日は松田光二氏の「左官アート展」の初日でもありました。

素敵なアートに囲まれて、演奏させていただきました。

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この日は先日3/4に永田珈琲(小平)でおこなった

「ギター黄金期の音楽」の再演です。(少し変更しました)

この演目は19世紀(200年前)に最も近い形でギターや音楽、

そしてその愉しみをお聴きいただくべく

・当時のギター(ラコート1828年)
・ガット弦
・指頭奏法
・立奏
・当時の音楽(楽譜)

でアプローチしています。


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このライブをコーディネートしてくださった赤廣さんと

作家の松田さんとその奥様。

お客様からは19世紀ギターの柔らかな音色と

松田さんの作品の柔和な感じがよく合っていたと感想をいただきました。


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終了後のお楽しみ!

楽器談義や音楽談義は今回も楽しく盛り上がりました 

当年とって190歳のラコートギターはどこでも人気です。


本日のプログラム
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前半は少し長めの曲で3曲。

後半は小品をたくさん弾きました。

後半最初のアグアドは初級者向けの名もないエチュードですが

時々むかしの人がそうしたようにタイトルを考えてみました。


19世紀ギター、ガット弦の組み合わせは

とても自然に音楽的な響きを持っていて

特に当時のシンプルな曲では一層その様子が感じられます。


今のギターで弾いたら、ただの指練習の通過点、

レッスンで◎が付いたら終わり・・・みたいな曲であっても、

19世紀ギターで奏でてみると

音楽や音色が溢れ出てくるという経験はよくあり(しかもとても楽に)、

自分で弾いていて、その音楽によって心が癒されるのが実感されます。


この時代の曲はテクニカルな大曲もありますが

一方で音楽の欲求を自身の演奏で満たすというのも

楽器や楽曲に対する大切な側面だったのでしょう。

CDとか放送とかもない時代ですから。


19世紀ギターは本当にそういう性能にたけていますし、

奏法やアプローチを当時に近づけていくことで

より、そういう魅力がクローズアップされます。


また機会がありましたら

この演目の再演を試みたいと思います。

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2018年3月 6日 (火)

終了:珈琲とともに楽しむアンティークギターの響き(5) ~ギター黄金期の音楽~ ラコート1828年&パノルモ1844年による

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2018年3月4日 永田珈琲店「こもれび」にて

お集まりいただいたみなさま、ありがとうございました。

永田珈琲でのライブは2015年の10月から年に2回のペースで行っており

この日はその第6回め、アンティークギターとしては5回目になります。

「ギター黄金期の音楽」と題して

当時のギター、当時の音楽(楽譜)、ガット弦そして指頭奏法、立奏と、

世界でいちばん19世紀に近い空間を醸すべくアプローチしました。


プログラムはこちら
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そして作曲家の顔を見ながら聴くとまたちょっと愛着がわくかなあと思って

プログラムに肖像画を添付して各先生方のエピソードなどもお話したり。

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後半はエチュードやレクリエーションの曲を配置しましたが

CDやテレビもない時代であっても

やっぱり 「NO MUSIC,NO LIFE」 なのが人というもの。

当時の人にとって自分自身のためによい音楽を聴かせることの需要(大切さ)を

イメージしながらの構成・演奏しました。


自分を愉しませる(喜ばせる)音楽は

・最上の楽器による最上の音色

・最上のメロディやハーモニー

であって、むしろ自分が弾けなくなってしまうような難しいフレーズは

どちらかというとストレスですよね(笑)。

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そして今回はこちら

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立奏スタイルで臨んでみました。

立奏は数年前から少しずつやってみていたのですが

わたし自身の研究も進み、慣れも出てきたので

この度、全曲を立奏にしています。


立奏は重心も上がりますし、ギターの固定も(座奏時ほど)できませんから

まあ、初めの印象としてはグラグラするわけですが

重心を崩して身体を揺らせば、それに伴って音楽(の重心)も揺れる。

一輪車にのっているような、ヒラリヒラリと(実際は乗れません・笑)

そうやって音楽に意識的にも無意識的にも波ができるような感じ。

あるいは体とアンサンブルしているような感覚。


面白いものですね。

技術的には楽器を固定してアプローチしたほうが断然有利ですが

完全固定ともいけないでしょうから、どこまでにしようかという事ですけれど

自由と安定はバーターの関係なのでしょうか。


もう一つ、別な視点として

自分のやったことの無いやり方でアプローチすると

自分の慣れている方へ引っ張る気持ちが少なくなるので

なんていうのでしょう、自分の知らないものへの気持ちが謙虚になるような効果も感じます。

指頭奏法の実践の時も感じました。

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さて、これはアンコールのあたりの写真と思いますが

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訪ねてきた友人にギターを聴かせている様子を描いた19世紀の絵画ようで

お気に入りの1枚です 


終了後はお客様に囲まれて楽器談義なども

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これもまた楽しいひと時。

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小平の永田珈琲こもれび

心和む素敵な空間をありがとうございます。

またこれからも続けていきます!

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