04.弦の話

ナイロン弦もガット弦も~クラシックギター弦のインプレッションなど。

2019年4月20日 (土)

聴き比べ フィガロ弦 アルミ巻と純銅巻 練習曲op.51-1(ジュリアーニ)

フィガロの19世紀ギター用低音弦試作品をテストしています。

《これまでのはなし》
ナイロンが開発され、一般化する以前のギター低音弦は
絹糸(ナイロンではなく)を芯線に使用し、細い金属線を巻いたものでした。
19世紀ギターにはもちろん絹芯がデフォルト仕様で
その音色こそが本来の19世紀ギターの音色と言えます。

そこで、2018年の11月半ば、国内の弦メーカーフィガロの藪社長にお会いした際に

「国産で19世紀ギターが喜ぶ絹芯の低音弦があったら嬉しい」

と話したところ、興味を持っていただき試作品を送っていただき
インプレッションを返すということが続いています。

先回の様子
ブログ
聴き比べ 低音弦ナイロン芯のハナバッハと絹芯のフィガロ

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先回の試作品では第6・5弦が銀メッキをした銅線を巻いたもので
第4弦がアルミ線を巻いたものでした。
アルミは軽い金属なので弦が太くなります。
およそ6弦と同じくらいの太さでした。

弦が太くなると音色も太くなります。
4弦のみを弾いている分にはそれもよい感じなのですが
やはり、6・5弦からの繋がりは音色的にも感触的にも違いを感じるので、
第5・6弦と同じ仕様の第4弦を試したいとリクエストしたところ
メッキ線では重くなってしまう→線を細くしないといけない→耐久性下がる
ということで、純銅を巻線にした第4弦が送られてきました。

冒頭の写真はアルミ巻と純銅巻の第4弦を並べてみました。
太さの違いがお分かりになると思います。

今回の動画は4弦のみが違います。
(高音弦はガット、第5・6弦はフィガロ絹芯銀メッキ銅線巻)

 

さて、お聴きになってどのようにお感じになるでしょうか。

わたしのファーストインプレッションは・・・

アルミ巻きは時間が経過することで先回より
メッキ銅(第5・6弦)との音色の違いが出たように感じました。

銅巻4弦はそれに比べれば6-5弦からのつながりは良いと思います。
張力については鳴りも確保できてますのでこれでも大丈夫ですが、
もう少し強くしても良いかもしれないとも感じました。

銅巻は柔らかさがあり、シルク芯と相まってとても豊かな音色を出します。

わたしは(ナイロン芯で)銅巻とメッキ銅巻の違いを経験していますので、
この柔らかな響きは銅巻の音だなと感じます。

メッキ銅の方が比べれば響きにも感触にも硬質な感じるとお伝えしたところ
藪社長から
「前回の銀メッキ銅線の弦は純銅ではなく銅合金なんです⭐️
 フレットの洋白の硬さを考えて合金のものにしていました。
 メッキ巻線は黄色のグループの弦と同一です。」
とお返事をいただきました。

私個人の見解を言えば銅巻の音は好みなので、いっそのこと第5第6弦も銅巻にして
フィガロの19世紀ギター用低音弦は銅巻ということでも良いような気がします。
・・・とお伝えしました。

純銅は金属も柔らかいため、より硬い洋白のフレットに負けて
巻線が磨滅し耐久性が落ちるという事でしたが
逆に言えば、フレットは減りにくく、軽く柔らかな左手を要求される
という点ではいいかもしれないとも思いました。

弦が減ったら換えればいいのですから!(^^)

耐久性については今後の様子を見ていきたいと思っています。

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2019年2月22日 (金)

ラコート作 リラギター 弦交換

Photo

来る3/3のライブに向けてリラギターの弦を交換しました。

今まで張っていた弦は

高音弦はプレーンガットで
第1弦 060
第2弦 076
第3弦 091

低音弦はハナバッハ・アルト用のもので外径
第4弦 064
第5弦 077
第6弦 094

今回は第2弦、第3弦はまだ使えそうなのでそのまま残し

第1弦を ガット 058 (キルシュナー・オイル仕上げ)

低音弦をキルシュナーのKN弦(メッキしない銅線巻)で
ガット換算値とこちらで計測した外径を書きますと
第4弦 1.28(外径068)
第5弦 1.65(外径084)
第6弦 2.20(外径113)

メッキをしない銅線の巻弦はふっくらとした柔らかい響きが特徴です。
外径で計測する限り、今回の低音弦の方が太くなり、
多分張力も若干上がったと思いますが、感触としては気になりません。
ただし、第6弦はやや重い鳴りだったので、
もう少し細くても良かったかなとも思います。

第1弦に張ったキルシュナー058はとてもきれいな音でよく歌います。
ニスコーティングの弦は耐久性が上がり長持ちしますが
このオイル仕上げ(ノーマル)は指馴染みの良さと自然な鳴りが良いです。
指頭で弾いてキュッキュ言わないのも良い点です。

来週、こちらのライブで演奏します。
190303ol

詳細はこちら(クリック)

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2019年2月20日 (水)

聴き比べ 低音弦ナイロン芯のハナバッハと絹芯のフィガロ

先日フィガロ弦社長の藪さんから送っていただいた試作品

「フィガロ19世紀ギター用絹芯低音弦」

一般的なナイロン芯の低音弦(ハナバッハ・テルツギター用)と

比較してみましたので、よろしかったらご覧ください。


使用楽器:ルイス・パノルモ1844年(ロンドン)

低音弦のみを交換して録画しています。

ちなみに高音はガット弦です。


クラシックギターの低音弦(巻線)の芯は

現代ではナイロンの細い繊維が一般的ですが

戦前までは絹糸が用いられていました。

なのでもちろん、19世紀ギターは絹芯がデフォルト仕様です。

薮社長には

「国産で19世紀ギターが喜ぶ絹芯の低音弦があったら嬉しい!」

昨年の11月半ばごろにお話しをしていました。


今回のフィガロ弦に対するわたしのファーストインプレッションは

「最初に輪郭のクッキリした音が響き、
 そのあと基音が強く残り、余韻は幾分短め」

というものでした。

実はこれは他社の絹芯でも同様の傾向があり

「これぞ正に絹芯の音!と思いました。


巻き上げ時の感触も絹の方が

テンションがかかってからすぐに希望の音程に到達しますから、

ナイロンに比べて絹の方が伸びが少ないのだと思います。


今回フィガロから送っていただいた試作品は

第5・6弦が銀メッキ銅線、第4弦がアルミの巻線でした。

Dsc01914

アルミは比重の軽い金属なので太い巻き線が使われています。

計ってみると、第6弦とほぼ同じくらいの太さがありました。

上の写真クリックで拡大表示されます。


以下、外径を記載しておきます。

ハナバッハ・テルツ用ナイロン芯低音弦

第4弦 0.70
第5弦 0.85
第6弦 1.07


フィガロ19世紀ギター用絹芯低音弦

第4弦 0.94
第5弦 0.79
第6弦 0.95

感触はテルツ弦の方がフィガロ弦より若干張力が強く感じました。

フィガロ弦は今回のパノルモに使用する限り

テンションは丁度良いくらいに感じますし、音もなかなか良いです 


今回の新機軸アルミ巻きの第4弦は第5,6弦の

弾弦後最初に響く輪郭がクッキリした発音に比べると

幾分ふわっとした感じがするなと思いました。

金属が軽いせいなのかもしれないし、

そのため弦が太いからなのかもしれません。

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2018年12月26日 (水)

おぼえがき:19世紀ギター5キロのテンション

https://www.cs.helsinki.fi/u/wikla/mus/Calcs/mc.html

上記サイトでの計算。

弦長630mmのギターを415Hzのピッチで調弦した場合
テンションが5キロになるガット弦の太さ。
第4弦以降は巻線になるが、プレーンガットに換算した太さで表示。
単位はmm。

第1弦 0.56
第2弦 0.74
第3弦 0.94
第4弦 1.25
第5弦 1.67
第6弦 2.23

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最近ガット弦の太さについて選び方を聞かれることがあり

ここにおぼえがきとして書いておくことにしました。


楽器によっても違いはありますが目安として

19世紀ギターに張る弦はおおよそ一本5キロ、

全体で30キロ以下になるように選ぶのが良いと思っています。

第1弦と第4弦は少し強めに張ると響がしゃきっとすることがあります。

その他の弦は少し弱めでも

例えばオリジナル楽器だったりすると充分鳴ったりすることを経験します。

いずれにしても試してみるしかないのですが

はじめの弦はこのあたりから試して

相性や好みを見てみると良いと思います。

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2018年12月19日 (水)

フィガロ弦のインプレッション

話題の国産手作りプレミアム弦「フィガロ」。

先日注文していた分が届いたので、早速試しています。

今回購入したのは赤青黄色のローテンションとミディアムテンションを1本ずつ。

とりあえず、モダンギターと19世紀ギターレプリカに張ってみました。

Dsc01837

まずは弦長625mmのハウザー三世に青のミディアムテンション。

これまでこの楽器には前に出る感じの音を作りたいときは

サバレス・コラムのミディアムテンション、

バランスよく落ち着きがある音が欲しいときは

サバレス・カンティーガのミディアムテンションを使っています。

フィガロを張る前はカンティーガの方を張っていました。


フィガロの青を張ってみての感想は

フィガロの社長・薮さんがうちを訪問してくれた際におっしゃっていた

「マットな響き」というのをなるほど、という感じで実感しました。

張ったばかりでもギラツキを感じることは無く、太めの音が響きます。

音量はギラつかない分ほんの少し落ちるような気もしますが、

気になる程ではありません。

むしろ、張ってしばらくたつと音色が安定して音量も増したように感じました。


わたしは現在p指も爪を使わず指頭で弾きますし、

低音弦はしばらく使って新品時のギラツキが収まってからが

木と箱と弦が作る楽器本来の音と思っていますので、

はじめからこの音でそれが長く続く(ロングプレイ)のでしたら

この傾向はむしろ歓迎です。


写真ははじめ、赤を張ろうと思ったのでこんな風にとりましたが、

藪さんによると

「青色はフィガロ弦のスタンダードとして
 最初に“自分たちの求める音”を追求し作成したグループです」

とのことでしたから思いなおして青から試しました。

GG誌はテンションのデータ(記事)を見るために準備。


Dsc01838

こちらは19世紀のレプリカギター(田中清人 ラプレヴォットモデル)。

黄のローテンションを試しました。

これまではラベラのレコーディング(413p)という真鍮の磨き弦を張っていました。

19世紀ギターはギンギンいう弦を張ると楽器の音がしないというか、

今風に近づくというか情緒を感じなくなるような気がして、

こんな弦を使ったりテンションを下げたり(ピッチを低くするということ)、

弦が古くなっても使い続けたり(笑)しています。


藪さんによると

「イエローはクラシックギターに最も合うよう調整したグループです。
温かみがあり、少しマットながらも粘りのある音です」

と、青よりマットな傾向ということなので合うんじゃないかと思って試してみました。


さすがに磨き弦ほど音は沈みませんが、ごく自然な鳴り方で良いと思います。

チューニングは415Hz(半音下げ)にしていますが、

これでテンションもまあまあ手に馴染みます。

わたしのことを言えば、もう少しマット傾向でもう少し細い(テンションが低い)

と好みですがレプリカギターには丁度良いくらいかもしれません。


ついでなので高音弦も交換しています。

今回はプロアルテのレクチファイド・モデラートテンション。

プロアルテのレクチファイドシリーズの中ではノーマルテンションの下、

最も低いテンションのセットです。


前の弦は同じプロアルテ・レクチファイドのノーマルテンションでした。

ナイロンの高音弦はガットに比べると素材が軽いせいもあって、

テンションを下げていくとフワつく傾向がありますが

ガットではない選択としてこの辺は一つの落としどころかなという気もします。


カーボン弦は素材が重いので、テンション低めでも鳴る傾向はありますが

弦が細くなることと音程の感じや音色もあまり好みではありません。

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2018年12月18日 (火)

弦 19cフレンチ K嬢の場合

19cギターをよく弾かれるK嬢の弦を聞いてみました。

弦長615mm 440Hzに調弦
弦選択はピラミッドのリュート用カーボン弦+巻弦。
高音弦の太さはガットに換算している。
低音弦は品番とガット換算の太さを出した。

1弦 0.52 4.81kg
2弦 0.60 3.59㎏
3弦 0.81 4.12kg

4弦 1011 1.103 4.29㎏
5弦 1019 1.508 4.50㎏
6弦 1030 2.085 4.83㎏

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2018年2月18日 (日)

パノルモ 1844年 弦交換

Dsc01229

わたしのパノルモは1844年のもの。

弦長は620mmだし、ヘッドも木ペグ仕様で
よく見るパノルモとは少し変化があります。
表板も(ブックマッチをしていない)1枚板に見えます。

いずれ、詳しく紹介する記事もかきたいと思っていますが
今回は3月4日のライブに向けて弦交換をしました。

とりあえず、第2弦と第3弦はもう少し使えそうなので
傷んできていた第1弦と低音弦を換えます。

第2弦と第3弦が少し細めなのは
以前のセッティングが430Hz近辺を狙っていたからで
外した第1弦や低音弦も少し細めでした。

今までの弦はどこのメーカーを張っていたか失念しましたが(^_^;)
たぶんトロかなと思います。交換後は以下の通りです。

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弦長620mm テンションは415Hzで計算

第1弦 060 5.57k キルシュナー・ニス

第2弦 069 4.39k 失念

第3弦 081 3.59k 失念

第4弦 071 ハナバッハ・テルツ用

第5弦 084 ハナバッハ・テルツ用

第6弦 107 ハナバッハ・テルツ用

4弦以下の巻弦は参考値として外径を計測した。

キルシュナーのガット弦は音色が太めで
精度もよく、耐久性もありそうだ(ニス仕上げ)。
ただし、音色は(トロに比べると)やや暗めで色数が少ないような印象がある。
ここは好き好きともいえるだろう。

キルシュナーに限らずニス仕上げは指頭奏法だとキュッキュと鳴くことがある。
指先にベビーパウダーなどを付けて対策したりするが
指頭で弾くなら今後はナチュラル仕上げが良いかもしれない。

ハナバッハのテルツギター用弦は
ハナバッハイエローやダダリオライトなど通常のライトテンション弦より
さらにもう一段細い弦。

このパノルモに張った感触的には
もう半音下げ(392Hz)で丁度良いくらいの感じがする。
まあ、415Hzで若干張りが強まるが大丈夫そうではある。

しっかりした太い低音が楽しめる。

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2017年11月30日 (木)

茅ヶ崎にて演奏

Dsc01194


先日は茅ヶ崎の中小企業の社長さんたちの集い

「海風クラブ」にお招きいただき、演奏を聴いていただきました。 

みなさん、熱心に耳を傾けてくださり

よろこびのコメントも戴き、大変良い一日でした。

ありがとうございます!


ところで

使用楽器はこの前「ナイロン弦とガット弦の聴き比べ」で

動画アップしたパスカル1922年を使用しました。

この楽器のガット弦仕様は初めて人前での演奏です。


いわゆるクラシックギター(モダンギター)では

普段からナイロン弦に耳が慣れていますから、

ついつい「違う音」と評価してしまいますが、

この楽器が生まれたときはナイロン弦の選択は無かったわけですから、

そういう意味ではこちらが本来の音なんですよね。


音程感がはっきりしていて、しかも語るような味わいのある良い音に感じます。

比べてナイロン弦は良くも悪くも柔らかだし

カーボン弦は冷たい音色に思います。


もう一台はムシカ・アンティカ・湘南からお貸しいただいた

アマリオ・ブルゲットのラコートモデル。

こちらもガット弦仕様でしたが、明るく溌剌とした音でよく鳴っていました。


Dsc01192


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2017年10月31日 (火)

ナイロン弦とガット弦の聴き比べ A E パスカル1922年

ナイロン弦の発売は1947年のオーガスチン社が始まりと聞きます。

つまり、戦前のギターはガット弦が想定されて製作されているのですね。

そんなこともあって、1922年のギターにガット弦を張って

往年の音色を楽しんでみたいと思い、張り替えてみました 


そして、ついでと言ってはナンですが、

資料として比較できるように録画しました。


はじめがナイロン弦、2分30秒あたりからガット弦です。

ナイロン弦はオーガスチンの赤ラベル。

ガット弦はトロ社の060 071 088 とミディアムのギター用低音弦セット。

残念なのはトロ社の低音弦セットはいつ頃からかナイロン芯になってしまいました。

本来ならシルクの芯が仕様です。

ピッチは425Hzにしています。


「どちらが良いか」という視点ではなく

音色の違いを感じていただければと思います。

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2017年5月26日 (金)

クラシックギターの弦交換(やり方)

クラシックギターの弦交換の方法。ずいぶん前に生徒さんのために作った資料ですが
「あれが見たい」と時々言われるので、いつでも見られるように公開しました。
手書きイラストが味わい深い?当時、結構力作でした。

それでは、はじまり はじまり~ 

「弦を交換しよう!」

弦の交換はいろいろ流派がありますから、自分が覚えているやり方と違ったり、手持ちのギターに今張ってあるやり方と違うからと言って、心配する必要はありません。私自身、数種類の結び方で弦を張っています。以下に紹介するのは、その中の一つのやり方です。ポイントは《張ったとき抜けず、外すときに楽な方法》であればいいわけです。

 初めは1時間か、それ以上かかるかもしれません。慣れれば20分もあれば全弦交換できるようになります。わたしは10分かかりません。何事も経験です。まずは時間をたっぷりとって、慌てず、落ち着いて、ゆっくり取り掛かって下さい。

 弦の選択は好き好きで良いのですが、プロアルテ(ダダリオ社)のものなどは手に入りやすく品質が安定していて初心者の方にはお奨めです。


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まず、ギターを眺めてみましょう。弦を張るにはまず、弦を外さないといけませんね。張ってある弦をニッパなどでバチッと豪快に切ったりせず、静々と糸巻きを回して緩めましょう。下の方は弦を表面板と直角の方向に軽く引っ張れば外れます。それと、全弦を外すのは、掃除がしたいとか、特別なときだけです。ちなみに、全弦外すとナットやサドルが落っこちてきますから、だいたい初めての人は相当驚きます。でも、これらの骨棒は接着されていないことがほとんどなのです。落ちてしまったら、また嵌めるのですが、向きがありますから逆にならないように気をつけてくださいネ。

とりあえず今回は1本外しては1本取り付け・・・で行きましょう。

そして、取り付けは、まず下の方(ブリッジ側)に結びつけてから、上の方(ヘッド側)にかかります。



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弦を一本、袋から出しましょう。ビニールで包装された弦は、ラベルを見て下の方から開けると開けやすいです。どうにも開けにくい時ははさみを使って袋をあけますが、その際は中の弦を切らないように気を付けてください。全弦を袋から出してしまうと、わからなくなってしまいますよ。弦は6弦から替えても、1弦から替えても構いません。弦はパッケージの中に丸めて収められていますが、優しく丁寧にほどいてください。折れたり、結ばったりしないようにやさしく、やさしく。

低音弦の多くは、両端の処理の仕方が違うことがあります。その場合は「巻きが密なほう」を下(ブリッジ側)にします。その方が巻きが安定している部分を使えるということです。

高音弦もものによって、片方の端が着色されていたりします。これはどちらを下にしてもいいでしょう。色のついているほうを下にすると、なんの弦を張っていたのか、忘れないという効果があります。



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さあ、取り付けてみます。上の図がわかるでしょうか。サウンドホールのあるほうから、弦を穴に通します。上の糸巻きに巻き付ける余裕を見つつ、少し多めに弦を通しておくと結びやすいですね。余った弦はあとでカットしますから、たくさん余る分には困りません。



03

サウンドホール側から来た弦に穴を通したほうの弦を引っかけます。このあたりは文字で書くとなんのことやら・・・という感じですが、図を見てもらえればわかりますよね。


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次に、こんな感じによじります。図では狭いところを通すように見えますが、3.で書いた通り、少し多めに弦を通していれば、この作業は比較的簡単に出来るはずです。よじる方向はこの図と反対でも全く問題はありません。でき上がったときの弦の出る向きが変わるだけです。よじる方向を6本全て合わせると、仕上がりがエレガントですよ。よじる回数は弦によって違います。1弦は3回、2.3弦は2回くらい、低音弦は1~2回くらいよじって下さい。


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ここのところは、案外重要です。弦の端を表面板の方へ軽く抑えて、長いほうを引っ張ります。締める感じと言えば、わかりやすいでしょうか。一度キュッと締めれば手を放しても緩んでくることはありません。「弦の端を表面板の方へ軽く抑えて」と言う表現もわかりにくいかもしれませんが、あとの7.を参考にして下さい。



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6.で「 弦の端を表面板の方へ軽く抑えて」と書いたのは、この図のように留めたいからです。弦を結ぶブリッジの上面で留まっているようでは、いつか抜けてしまう危険があります。張ってある弦が抜けると、弦の端が鞭のように表面板をたたき、小さいけれど非常に深いキズを作ります。穴が開いてしまうこともあるようですよ。
1弦などでは細い弦が絶対に抜けないようにするために、弦の端にあらかじめ結び目を作っておく人もいますね。心配な人はそうして下さい。

さあ、下が結べたら、上の取り付けに行きましょう。当たり前のことですが、弦は1本ずつ交換して下さいね。下を6本分結びつけてから、上に取りかかるのはとてもやりにくいです。



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さあ、続いて上の方に移りましょう。


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下から持ってきた弦を、糸巻きの穴に通します。通したら、上から前へ持ってきましょう。上からですよ。


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次に前に持ってきたほうの弦を元の弦に巻き付けます。こちらもよじるわけですね。2~3回も巻き付ければいいでしょう。1弦は抜けやすいので多めに3回くらいでしょうか。
糸巻きの軸にあまり多くの弦を巻くのは音にもよくありませんから、巻き付けたら、弦の端を持ってグッと引っ張り、弛みを取りましょう。ズルッと弦が動く感触があるはずです。


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弛みを取ったら、その手を離さないで、今度は上に引っ張りましょう。よじった部分がキュッと詰まります。この状態で(緩まないよう、引っ張りながら)弦を巻き上げます。よじった部分が糸巻きの上に全部乗っかったらお疲れさま。手を放して結構です。あとは糸巻きで巻き上げて、調弦します。
巻き上げるときの注意としては、ヘッドを正面から見てナットを通った弦がなるべくまっすぐに近く巻き取られるほうが、弦に負担がかからず音にとって良いようです。

すなわち大概のギターの場合、1,6弦は外側に巻き取られるように、他の弦は内側に巻いて行くようにします。


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あと、案外逆に巻き付ける人が多いんですよね。初めて交換する人は必ず巻き始めるときのつまみの回転方向に気をつけること。

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さて、ちゃんと張ることが出来たでしょうか。この説明通り交換すると、最後に留めたあとのあまりが出るはずです。
余った弦は雑音の原因にもなりますから、カットしましょう。
弦きりには専用のものもありますが、つめ切りも使いやすいです。ただし、爪切りは低音弦を切ると歯がダメになってきますから、ダメになってもいいやつを一つ、弦切り専用にしておくのがいいでしょう。ニッパなどでも切れますが、ごついものだと、ギターに触ってキズを作る原因になります。ペンチやはさみは弦切りには向いていません。

当然のことですが、切るときはギターにキズがつかないように注意すること。あと、間違っても張った弦を切らないように。過去にそういう生徒さんがいました。これでは、せっかく張っても元の木阿弥です。

下の写真はこのやり方で弦を張ったギターのブリッジ部分です。
写真クリックで大きく見られます。
4-6弦は捩り1回、1-3弦は捩り2回で、1弦には結び玉を作っています。
1弦は3回捩ることができれば、結び玉なしでも良いように思いますが
このギターは結び付ける部分が少々小さく、3回捩ると綺麗にいかなかったので
結び玉を作って2回捩りで取り付けました。そのあたりは臨機応変で。

Dsc00909


「クラシックギターの弦交換」で検索すると
いろいろな方の説明を見ることができますよ!(クリック)

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