08.日本ワイスガーバー倶楽部

ワイスガーバーギターはすべて素晴らしい。

2010年11月16日 (火)

たいちゃんのワイスガーバー 1950年ごろ

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久しぶりにワイスガーバーの紹介です。

実はわたしはワイスガーバーを深く尊敬していて
「日本ワイスガーバー倶楽部」というコーナーを立ち上げたものの
そのままとん挫し(笑)ストップしていたのですが
このたびすすめてみようと思います。

で、今回の紹介は長野在住の“たいちゃん”のワイスガーバーです。
これも2年くらい前にデータを送ってもらったものです。
放置状態で大変失礼いたしました。

さて本題。

もう、一見してワイスガーバーらしい高貴な音色が聴こえてきそうな個体です。
たいちゃんが今から20年以上前に手に入れたもので
弦長640ミリのトーレスモデル、
美しいメープルのサイドとバックを持っています。

焼き印のみでラベルは無し。
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ラベルなしはワイスガーバーではときどき見かけます。
どれも特に張られたあと(剥がされたあと)は無く
最初からそういうものがあったのだと思います。

ワイスガーバーの場合
「ボディを作ってから長い年月(30年とか)置いておかれた」
等ともいわれますから
どのタイミングでラベルを張っているのか
ラベルの年号がどの段階を示すのかもよくわかりません。

「GDR」のシールは旧東ドイツの輸出製品であることを示しています。
ワイスガーバーギターが作られていた
マルクノイキルヘンは旧東ドイツにあたります。

サイドとバックのメープルはこんな感じ

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ため息が出るほど美しい。。。

いつも思うのですが
ワイスガーバー工房には
かなりの良材が多く蓄えられていたのでしょう。
どの個体も完ぺきに美しい木目を持っています。

お約束の中書きは。。。
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35.5./5と書かれています。
この数字の意味はいろいろ考察中ですが
わたしにはまだよくわかりません。

ラベルがある個体ではラベルにもこの数字が書かれていて
必ず表面版のバーに書かれている文字と一致します。

シリアルナやモデル識別系の番号ではないかと思うのですが。。。

ヘッドは穴あきでエレガントな。。。
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王冠の意匠でしょうか。
ヘッド裏はシンプルなタイプですね。

マシンはもともとルブナーの単式が入っていたようですが
つまみが破損したため交換したそうです。
いまはライシェルの単式。しっかりしたいい糸巻です。
わたしのワイスガーバーも
今はルブナーですが、壊れたらこれにしたい(独り言)。

あと、ブリッジ回りとヒップ
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その他、特筆する点としてご本人から
「表面板は、やはり中央が盛り上がって板の厚さも厚く、
 周辺部は削り込んだように落ち窪んで板厚も薄くなっているようです」
とのこと。

たぶん、以前メディアカームで見せてもらって
レポートしたのと同じ
お皿のように彫られた表面版ということだと思うのですが、
この加工もワイスガーバーでは定番だったのでしょう。

http://www.sim-web.biz/MUSEUM/weissg_biographie.htm
このリンクに
ワイスガーバー…リヒャルト・ヤコブ氏が
ギターを持っている写真がありますが
お皿のように削り込まれた表面版が
はっきりと確認できます。

表面版の真ん中を厚めに
へりの部分を薄めに作るというのは
古来から見られる作り方ですが
箱にした表から削るというのはあまり見ません。

ただ、メリットとしてはこのやり方は
弦を張った状態で音を確認しながら
表面版を調整することができる(はず)なので
そんなことをしていた??と思うのは
考え過ぎですかねーcoldsweats01

… … …
たいちゃんはわたしの修行時代の先輩で
当時から多芸でセンスあふれる雰囲気の方でした。

プロにはならなかったそうですが
いまもギターはしっかり続けられて
ソロではアマチュアコンクールで地区優勝し
全国大会へ出場する腕前!
もちろん、その傍らにはワイスガーバー。

今回は資料の提供をありがとうございました。
掲載が遅くなって重ね重ね失礼をいたしました。

3人目の日本ワイスガーバー倶楽部会員でございます。

それではみなさまご一緒に

ワイスガーバー、万歳!

Weissgerber !

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2008年4月16日 (水)

日本ワイスガーバー倶楽部

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先日、ワイスガーバー探検隊をアップしたところ
ワイスガーバーオーナーから連絡をいただきました。

広がるワイスガーバーの輪♪

なんと、その方は
私のギター修業時代の先輩にあたる方でした。
懐かしいなあ!

よーし、
ブログのカテゴリーに
「日本ワイスガーバー倶楽部」を入れるぞ~!

発起人はイギリス在住竹内太郎氏と私、長谷川郁夫。
栄えある会員第1号はその連絡を下さった「たいちゃん」です。
ワイスガーバーをこよなく愛する皆さん
ぜひ、楽器自慢をしましょう(^_^)/


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2008年4月11日 (金)

ワイスガーバー探検隊(1950)

日本中のワイスガーバーを見てみたいという野望のもと
今日は神田明神参道にお店を構えるメディアカームに行ってきました。

おお、これかこれか。
1950_002

非常に均整の取れたスタイルで美し~い!
これはスパニッシュ型のコンサートモデル(650ミリ)ですね。
表板はスプルースですが赤茶に着色されているオールド仕上げ。
裏板はハカランダでした。持ってみると非常に軽い!
ヘッドは美しい彫刻に彩られた穴空き型で、これは時々みかけるデザインです。
マシンはルブナーの単式。これもワイスガーバーにはよく見られます。
ヘッドの継ぎはV字で出っ張りが付いていてこれも典型的。
ヘッド裏にも彫刻の施された黒檀?が張られていました。

ちょっと目を下にやりネックはというと
ネック材と指板材の間に薄い白が挟まれています。
これは。。。象牙?…骨かな?ちょっと透明感があるような色合いでした。
ヒール部はツンと跳ね上がっていてスペイン風。

指板のボディに乗っている部分…
14-15フレットあたりでしょうか。
指板のボディに接している部分が削られて
トンネル状になっています。
うーん、この辺文字で説明しにくい!
しかも写真撮るの忘れてるし(^_^;)。

ただメディアカームの酒井さんによると
以前ベディキャンでそのあたりがトンネルになっているものを見たことがあるとか
何か音響的に意味があるんでしょうかねー。

そして、延長フレット。
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お楽しみのラベルは
No,35 f./o と1950が書き込まれています。
1950は少し文字がにじんでいます。
もちろんお約束の表面板のバーに書かれた鉛筆書きとも一致しています。

ブリッジは黒く塗られているようで
果樹?メープル?そんなようにも見えました。

面白いのはここ。
1950_011
写真でわかりますかね~。
表面板がお皿のように縁が上がっている。
…というか、表面板が削り込まれているのです。
削り分は1ミリくらい?2ミリもないと思うのですが、
もちろんこれは当初からの設計でしょう。
でも、こんな作り方っていうかアイデア?見たことがありません。
ボディを接着して箱にしてから削ったのではないかということです。

音は。。。
これが、すばらしい!
ホントです。

立ち上がりが軽く反応が良い。
音がまろやかで伸びもある。
低音はどっしりと厚みを感じる。
甘味を持ちながらも透明感のある音色。
プレイアビリティも申し分なく…。
弾いていても賛辞しか見つかりません。
ただし、あまり古楽器風な感じはしませんでしたね。

こんなに変わった顔を持っているのに
まったく正統派の名器の音でした。

ワイスガーバーギターには
どんなにめんどくさそうで手のかかることも
全く厭わず、あたかも普通のことのようにやってしまう
誇り高き職人の手をいつも感じますが
この楽器も例外ではありませんでした。

眼福、眼福!
メディアカームさん、ありがとうございました。
メディアカームHPはここクリック

ワイスガーバー万歳!
手にした人が幸せになりますように。

今度は是非あなたのワイスガーバーも見せてください。
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by日本ワイスガーバー倶楽部 現在部員2名…とほほほ~。

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