リュート協奏曲 ニ長調 RV.93 /ビバルディ
https://youtu.be/efUp1tLb8lk
リュート協奏曲 ニ長調 RV.93 /ビバルディ(1678-1741伊)
編曲:植木&はせがわ
リュートギター2台による二重奏
演奏:植木和輝 長谷川郁夫
楽器:(植木)マティアス・バウアー作 1880年頃 ウィーン
(はせがわ)ヘルマン・ハウザー1世 1914年 ミュンヘン
ガット弦・指頭奏法・A=392Hz
「四季」でよく知られるビバルディがリュートを取り上げた作品。協奏曲(コンチェルト concerto)とは、合奏パートと独奏パートによって奏される音楽を指しており、ビバルディはこのタイプの曲を多く作っていますが、ここでも手慣れた筆致で軽やかに、しかしイタリア人らしい人を楽しませるサービス精神に富んだ音楽としてまとめています。
曲は速い~ゆっくり~速いの全3楽章で構成され、
第1楽章はAllegro giusto(アレグロ・ジュスト)とあり「軽快にそして正確に」というような意味になります。冒頭32分音符による明るく溌溂としたメロディが印象に残ります。
第2楽章は付点音符にのせて奏でられる美しいリュートの歌。繰り返しではいろいろな装飾をつけて楽しみました。
第3楽章は3連符によって踊るようなリズムが醸される賑やかで楽しい音楽。エンディングもキレが良く心がスカッとします。
リュートはビバルディ当時の合奏では通奏低音と言って一種の伴奏のような役割を追うことの多い楽器でしたが、この曲では独奏パートとして活き活きと華やかに活躍しているのが印象的です。現代ではクラシックギターが独奏パートを受け持ちギター協奏曲として演奏されることもあり、ギタリストの中でもなじみのあるレパートリーといえるでしょう。
今回のアレンジは奏者である植木和輝さんとわたしによるもので、主に合奏パートを植木さんが、独奏パートをわたしが受け持っています。リュートギターという楽器と相まってなかなか良い響きが出たと思っております。
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