9/7(日)ふれあいセンターフェスティバル(むさむらギターサークル出演)
9月7日(日)むさむらギターサークルが今年も
ふれあいセンターフェスティバルに参加出演します!
武蔵村山市立緑が丘ふれあいセンターにて
サークルの出演は14:30より20分間の予定。
わたしも一緒に演奏に加わります。
演目は
「ともに」武蔵村山公式PRソング
「ドナドナ」
「第三の男」
「ラルゲット」(モーツァルト)
入場無料です。
お問い合わせは
042-590-0755(ふれあいセンター)
9月7日(日)むさむらギターサークルが今年も
ふれあいセンターフェスティバルに参加出演します!
武蔵村山市立緑が丘ふれあいセンターにて
サークルの出演は14:30より20分間の予定。
わたしも一緒に演奏に加わります。
演目は
「ともに」武蔵村山公式PRソング
「ドナドナ」
「第三の男」
「ラルゲット」(モーツァルト)
入場無料です。
お問い合わせは
042-590-0755(ふれあいセンター)
練習曲 op.6-8 アンダンティーノ ハ長調 (フェルナンド ソル 1778-1839)
Etude op.6-8 Andantino C-dur (Fernando Sor 1778-1839)
ギター演奏:長谷川 郁夫
指頭奏法
Guitar:Ikuo HASEGAWA
playing the guitar without using nails.
練習曲 op.6-8 アンダンティーノ ハ長調 3/4拍子
セゴビアが編纂した「ソル20のエチュード」ではこの曲が第1番とされており、数多ある練習曲の中でもギタリストや愛好家の間になじみ深い作品と言えるかもしれません。3声の厳格な対位法によって書かれており、気楽で庶民的なギターとはまた違った、美しい調和と気品というような一面を感じさせます。これらはソルがモンセラートの修道院で伝統的なスタイルの音楽を学んできたことの自負のようなものかもしれませんし、ギターという楽器に託した表現力への期待なのかもしれませんね。
6本弦のギターで3声のポリフォニーを扱うことは案外難しいものですが、耳を澄まし、よく響く教会で聴く賛美歌のような気分を持ってあたるように心がけています。
練習曲集op.6について
ソルの練習曲集op.6は1816年頃の出版で練習曲としては最初のものになります。ソルの場合、日本語訳で「練習曲集」とよばれるものに「Etude」とあるもの(op.6と29)、「Exercise」とあるもの(op.35)、「Leçons」とあるもの(op.31)の3種類があります。「Etude」は小品としての完成度を持つもの、「Exercise」は実務的あるいは技術的訓練のようなイメージ、そして「Leçon」は教育現場でのメソッド的な教材といった意味合いがあるようです。そんなこともあって「Etude」は取り組んでみるとどの曲も思いの外、技術的な難易度が高かったりします。イイ曲が多いのは確かなんですけどねぇ。。。ちなみにop.29はop.6の続編ということなのでしょう。番号が13-24となっています。
楽譜は
https://imslp.org/wiki/Category:Sor,_Fernando
上記リンクより「12 Etudes, Op.6」をご覧ください。
ソルは
カルッリやジュリアーニらと並んでギター黄金期といわれる19世紀初頭のヨーロッパギター界を代表するギタリスト・作曲家で後に「ギターのベートヴェン」と呼ばれることもあります。スペインのバルセロナに生まれ同地近郊のモンセラート修道院などで音楽を学び、後に(35歳ごろ)パリに亡命。以降はパリを拠点にヨーロッパ中で活躍しました。作曲家としてはオペラやバレエその他オーケストラ曲なども書いていますが、ギターへの強い愛情からか作品番号はギター曲のみにつけられており、独奏と二重奏で63番まであります。作風としてはハイドンやモーツァルトのような上品で古典的な気分のものが多く、またカルッリやジュリアーニがしていたようなオペラ序曲や流行り歌の気楽なアレンジなどはほとんど無いというあたりがソルの育ってきた音楽環境や標榜する音楽、さらには本人の性格といったものも表われているように思います。ソルはパリにて61歳で世を去り、モンマルトル墓地に埋葬されています。
https://youtu.be/6P38SfTHleQ?si=-cSTlSrKQx6N4bha
6つのカノンソナタop.5より第1番~第2楽章アレグロ(テレマン~横尾幸弘編)
Allegro from 6Canonic Sonatas op.5-1-Ⅱ / G.P.Telemann TWV40:118-Ⅱ
テレマンのop.5は“6つのカノン カノンによる18によるメロディ”と題された曲集で3楽章構成の器楽曲(ソナタ)が6つ、計18曲が全て同度の単旋律によるカノンで作られているという、よくもまぁ、こんなものを作ったなというような、なかなかヘンタ・・・いや(笑)、挑戦的で凝った企画になっています。
原曲の楽器編成としては2つのフルート、あるいは2つのヴァイオリン、またはバス・ド・ヴィオールとあります。バス・ド・ヴィオールはヴィオラ・ダ・ガンバ(バス・ガンバ)のことかな。まあ「何の楽器でもどうぞ!」と思ってよいでしょうか。
カノンという形式はいわゆる輪唱のことで、シンプルで身近なものとしては「カエルの歌」とか「静かな湖畔」などが浮かびます。それぞれが同じ楽譜を奏でるだけなのですが、ずらして開始することによって綺麗なハーモニーが生まれるように作られています。有名なカノンとしてはパッヘルベルのカノンもありますね。あれは循環コードと言われる同じ和音進行を繰り返す中、3パートによるカノンが行われる名曲として広く親しまれています。
まぁ、同度のカノンでも「よくできてるな!」と感心しきりですが、技巧を凝らした複雑なカノンとしては同じメロディを音程を変えて使用するものや鏡で映したように上行下行を入れ替えたメロディを扱うものなど、「いったいどういう頭脳で作るのか」と思ってしまう幾何学パズルのような作品もあったりします。バッハはそういうの得意でしたね。
さて、今回のカノンはなかなか爽やかで良い曲でしょう(^o^)丿! やはり全く同じメロディを1小節ずらして演奏しています。収録の際は初めわたしがセカンドを弾いていたのですが、最終的にファーストを弾くことで落ち着きました。同じメロディを弾いていてもファーストとセカンドでは感じる和音が違うからだと思うのですが、ちょっとだけ景色が違って感じるところがなんとも不思議な気分で興味深かったです。
先に書いたように全部で18曲あるテレマンop.5ですが、どうもギターではこの曲が良く弾かれるような気がします。「テレマン カノン ギター」というようなワードで動画検索すると結構出てきます。日本では横尾幸弘先生の二重奏曲集に収録されたことで馴染みがあるのかもしれません。山下和仁さんと紅弓さんによる父娘デュオもありました。
https://youtu.be/l8_wsbtveS4
昨日はむさむらギターサークルの指導日だったのですが今期のレパートリーを一曲収録してきました(^^)/ 昨年あたりからこうした演奏動画収録も練習の励み&活動のひとつとしています。
こちら、むさむらギターサークルは小さな講習会をきっかけに今年から新しく女性メンバーが一名加わり、練習も少し華やいだ気がします。
2025年8月15日収録
『第三の男』 (A.カラス作曲~石田忠編)
The Third Man / Anton Karas 1906-1985
1949年に発表されたイギリス映画「第三の男」の主題曲。
映画の登場人物の名前から「ハリー・ライムのテーマ(Harry Lime Theme)」とも言われています。
作曲のアントン・カラスはウィーンの名ツィター奏者でこの曲は映画公開後大ヒットとなりました。
今回の楽譜は横須賀を拠点に活動され、ギターアンサンブルにも造詣の深い石田忠先生による3パートのアレンジ。弾きやすく、響きもよいので楽しく練習できました。
楽譜
「ギター・アンサンブルレパートリー(3)日本ギター合奏連盟編」(現代ギター社刊)
東京都武蔵村山市で活動する“むさむらギターサークル”では一緒に演奏するメンバーを募集しています。
むさむらギターサークルHP
https://musamura-guitar.jimdofree.com/
アンチェインド メロディ / アレックス ノース~竹内永和編
Unchained Melody / Alex North~arr.Noriyasu TAKEUCHI
刑務所を題材としたアメリカ映画「アンチェインド(1955年)」の主題歌。後に映画「ゴースト/ニューヨークの幻(1990年)」にて同曲のライチャス・ブラザーズが録音したバージョン(1965年)が主題歌に採用されリバイバルヒットしました。タイトルの「アンチェインド」は鎖で繋がれていない=脱走を意味しているということですが物語の本質は「物理的な鎖(チェイン)」だけでなく、「心の鎖(未練、罪悪感、愛情)」にも焦点が当てられており、この主題歌は「愛する人への切ない思い、離れている辛さと再会への願い」という囚人の心情を象徴しています。
「アンチェインド メロディ」は様々な言語で500種類を超えるバージョンで録音され、20世紀で最も録音された曲のうちのひとつだそうで、そんなデータからもこの曲の良さ、メロディの力を感じます。
今回の楽譜ははじめにスローでAメロを切なくたっぷりと奏でたのちに、なじみ深く印象的な三連符の伴奏を伴ったコーラスへと続きます。どちらも穏やかな竹内さんの手を感じる弾きやすいアレンジですが、冒頭のスロー部分で集中力を保って弾き切るというあたりが仕上げに向けてのコツかなと思いました。
楽譜
「ギターソロ映画音楽名曲集 1(編曲/竹内 永和)」現代ギター社
ギター演奏:長谷川 郁夫
指頭奏法
Guitar:Ikuo HASEGAWA
playing the guitar without using nails.
https://www.youtube.com/watch?v=qR_4pLhBWr4
ロンド・アレグレット(カルッリ~横尾幸弘編)
嵐~感傷的なソナタop.2より
今回の深&はせデュオはわたしにとってとても懐かしい楽曲です。
「カルッリの嵐~感傷的ソナタop.2」は標題音楽として作られた8楽章からなる楽曲でした。長文による序文と各楽章にもストーリーに沿った情景を示す文章や単語がちりばめられており、曲の気分もそれによく合致しています。
あらすじはおおよそ以下の通り。
恋人同士のニーチェとフィレーノは散歩に出かけ、心地よい丘と樹木が生い茂る谷へと歩を進めることにした。ここで彼らはお互いの感情のほとばしりに身を任せる。一方、空は暗くなり、ニーチェは怯える。強風に続いて土砂降り、雹、稲妻、雷が降る。ニーチェの恐怖の訴えにフィレーノは避難場所を探す。彼はニーチェと一緒に洞窟に逃げようとした。そこに怪物が現れ、ニーチェは恐怖で気絶する。フィレーノは冷静さを取り戻し怪物と戦い始める。怪物は傷つき、泣き叫んで死ぬ。ようやく晴れ、フィレーノに支えられたニーチェは気絶から回復する。虹が現れ、愛する二人は嵐を逃れたことに満足し、慰め合い元気づける。
今回演奏のデュオはその終曲(第8曲)、さらにその後ろ半分を二重奏化されたものです。・・・どうして後ろ半分だけなんでしょうねえ(笑)
わたしがこのデュオ作品を知ったのはギターを始めてまだ間もない中学の頃、横尾幸弘先生のギター二重奏曲集(上巻)に掲載されていたのを見たことによります。当時、1年上の先輩二人がこれを演奏するのを聴いて「世の中に何とカッコ良い音楽があるのか!」と感嘆し憧れた記憶があります。後に新堀ギターが出版したギター二重奏曲集(1)にも収録されていました。
後日談・・・といっても比較的近年になって19世紀ギターに親しむようになり、ペトルッチ楽譜ライブラリーで調べ物などをするようになって、カルッリop.2にこの原曲と思われる独奏バージョンを見つけた時には再び興奮しました。しかし、この二重奏バージョンについてカルッリ自身がアレンジしたのか、横尾先生が独奏バージョンを見てアレンジしたのか、あるいは別な例えば19世紀の第三者によるものなのか、このあたりはいまだに不明です。
ただ、GGの中里さんにある時この話を相談したところ、こんな動画を見つけて教えてくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=BLAR-YneVDM
こちらのYouTubeチャンネルは英語で作られていますが、オーナーのKiankou氏は日本の方のようです。興味深いのは今回演奏の横尾幸弘編と共通点・・・切り取り位置や独奏バージョンには見られない二重奏バージョン特有のフレーズなど・・・が多いものの、細部が違っていたりもする点です。これはカルッリ自身かその後くらいの人物による、いわゆる元ネタとなる楽譜があるのではないかと想像するわけです。
楽譜を見る限りでは、Kiankou氏の提示している楽譜の方が和音の配列や音数などから古いものに見え、横尾幸弘編はそれを(今で言う)一般的な弾き方になるように手を加えているように見えます。
Kiankou氏はこの楽譜をどこから手に入れたのかなと思い、YouTubeのコメント欄に質問を投げてみたりもしたのですが反応はありませんでした。この投稿をきっかけにFBで繋がったりしないかなぁ(^^)
横尾幸弘版、新堀ギター版以外でこの楽譜(特にファクシミリ版とか)をご存知の方いらっしゃったらぜひ情報をお教えくださいネ(^o^)丿
【関連情報】
深ちゃん&はせドン☆ギターデュオ
ポピュラー曲中心でクラシックも少々。
弾きやすく、楽しいデュオ作品を紹介しています。
2025.8月現在計45曲になりました。
https://youtu.be/04CG1qTHwLA
白い恋人たち/フランシス・レイ作曲~竹内永和編
13 jours en France/Francis Lai~arr.Noriyasu TAKEUCHI
1968年にフランスのグルノーブルで行われた第10回冬季オリンピックの記録映画として製作された「白い恋人たち(グルノーブルの13日)」の主題曲です。
※タイトルについて・・・映画および主題曲の原題は「13 jours en France」で“フランスにおける13日間”という意味になりますが、映画の邦題として「白い恋人たち ~ グルノーブルの13日」があてられ、楽曲のほうでは「白い恋人たち」のみで示すのが一般的なようです。
今回の楽譜はメロディ弾き中心のシンプルなアレンジ。そして曲自体も八分音符の連続でリズム的にも音程的にも変化が少ないこともあって、弾きやすいのは良いのですが通せるようになったのちに「どう表現しようか」と思うと意外な難しさに直面しますね(^^)
この演奏ではアゴーギク(時間的な揺れ)による表現の要素を少し多めに取り入れてテンポに縛られない「自由」とか「うつろい」みたいな気分が出るように、またフレーズの一筆書き感の演出を心がけてみましたがいかがでしょうか。
楽譜
「ギターソロ映画音楽名曲集1(編曲/竹内 永和)」現代ギター社
ギター演奏:長谷川 郁夫
指頭奏法
Guitar:Ikuo HASEGAWA
playing the guitar without using nails.
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