アリオーソ(バッハ)Arioso(Sinfonia)/Bach BWV156
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アリオーソ(バッハ)Arioso(Sinfonia)/Bach BWV156
この曲はカンタータ第156番の冒頭に奏されるシンフォニアなのですが、後にバッハ自らの手によってチェンバロ協奏曲第5番BWV1056の第2楽章にも転用されました。ただ、一説によればカンタータになる前に(未発見の)オーボエ協奏曲の緩徐楽章だったのではないかという話もあるようで、だとすると2度も転用されるほどバッハお気に入りだったのかもしれませんね。まぁ、そのくらいの名旋律ではあります。
楽譜はソプラノ(あるいはテナー)リコーダーとギターのためにアレンジされた楽譜を使っています。わたしの伴奏パートはチェンバロ協奏曲の様子からインスピレーションを受け、全編をピチカートで演奏してみました。
このアレンジをギターデュオで演奏すると1stのメロディが伴奏の音域と重なってしまうために、ともすると聴きづらいバランスとなってしまう点をうまく回避するという点でもなかなか良いアイデアだったと思っております(*^^)vジガジサン
以下、曲情報です。
J.S.バッハ:アリオーソ(カンタータBWV156・シンフォニア/チェンバロ協奏曲BWV1056より)
深い瞑想をイメージさせるようなこの曲はカンタータ第156番《Ich steh mit einem Fuß im Grabe(片足は墓穴にありてわれは立つ)》の冒頭に独奏オーボエと弦楽合奏・通奏低音で演奏されるシンフォニアです。
バッハの名旋律「アリオーソ」というタイトルで親しまれていますが、実はこの呼び名は「G線上のアリア」などと同様に後世に作られ広まった通称になります。
この曲は後にバッハ自身のアレンジとしてチェンバロ協奏曲第5番BWV1056の第2楽章にも転用され、そちらの演奏でも親しまれています。
カンタータのタイトルは「片足は墓穴に」なんて少し変わったものにも思えますが、こちらは・・・人が死に直面している切迫した状況から「病苦」「死への恐れ」「しかし神への信頼による慰め」というストーリーを通して死を間近に感じる人間の弱さと、それを超えて「神に身をゆだねることで安らぎを得る」という場面を描いた、礼拝用のものということでした。
今回の楽譜は
リコーダーとギターのためのバロック名曲集 VOL.2 バッハ (音楽之友社刊)に掲載されたものを使いました。 編曲者はユージン・ライヒェンタール(Eugene Reichenthal)。 現在この曲集は国内からは出版されていないようですが、検索してみると「Bach for Recorder and Guitar Soprano or Tenor」というタイトルで輸入譜として入手できるようでした。
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