七つの子 / 本居長世作曲 三宅榛名編
「七つの子」
本居 長世 (1885-1945)作曲/野口 雨情(1882-1945)作詞
三宅 榛名(1942-)編曲
Nanatsu no Ko (Japanese Children’s Song)
arr.Haruna Miyake
ギター演奏:長谷川 郁夫
指頭奏法
Guitar:Ikuo HASEGAWA
playing the guitar without using nails.
♪からす なぜ鳴くの からすは山に・・・♪日本人なら誰でも知っている、情緒あふれる日本の童謡のひとつです。ともすれば黒くて不気味と嫌われがちなカラスが日本において親しみを持たれているのはこの歌のおかげとも言えそうです。タイトルおよび歌詞の冒頭でも歌われる“七つ”については諸説あるようですが、わたしとしては数えで七歳の子供に「あのカラスにも(お前と同じ年ごろの)かわいい子供がいるんだよ」と語っているという説をとって、その気持ちであたっています。
作曲の本居長世 (もとおりながよ)は明治~昭和初期を代表する作曲家。1908年(明治41年)東京音楽学校本科ピアノ専攻を首席で卒業後、その実力を認められて、1910年(明治43年)に東京音楽学校ピアノ科助教授に就任。当時は「日本人初の本格的なピアニスト」として期待されていたものの1915年(大正4年)、脳溢血により右手が不自由になり、演奏活動を断念し以降は作曲・教育に専念し、童謡作曲家として名を残したという経歴を持っています。わたしも馴染みのあるよく知られた童謡として『青い眼の人形』『赤い靴』『十五夜お月さん』『めえめえ児山羊』『汽車ぽっぽ』などがありました。
ギター用編曲は作曲家・ピアニストの三宅榛名さん。オーソドックスなアプローチで、やはりちょっとピアノの響きを思わせるような軽やかな音運びで美しいアレンジと思います。
楽譜はギタルラ社のピースになります。
『日本のうた(三宅榛名編曲)』Casa de la Guitarra GP1027
出版は1967年。以下の全10曲が収録されている曲集です。
・浜辺の歌(成田為三)
・かぞえうた(わらべうた)
・通りゃんせ(わらべうた)
・赤とんぼ(山田耕筰)
・さくらさくら(日本古謡)
・七つの子(本居長世)
・五木の子守歌(熊本県民謡)
・夕やけ小やけ(草川 信)
・荒城の月(瀧 廉太郎)
・江戸の子守歌(わらべうた)
現在でも購入できるようです。
http://www.guitarra.co.jp/CL02/list.php?word=HD&startview=20&endview=25
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